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斎藤工、『シン・ウルトラマン』出演後の変化 大阪コミコンで実感した“共有する”喜び

「大阪コミコン2024」アンバサダーを務めた斎藤工(現地で撮影)
「大阪コミコン2024」アンバサダーを務めた斎藤工(現地で撮影)

 俳優・映画監督として活躍する斎藤工が、3日から5日までインテックス大阪にて行われたポップカルチャーの祭典「大阪コミックコンベンション2024」(略称:大阪コミコン2024)のアンバサダーを務めた。会期中はステージイベントに多数出演し、会場のブースにも積極的に足を運ぶなど、アンバサダーとしてコミコンを盛り上げた斎藤がインタビューに応じ、会場見学やファンとの交流を通して気づいたコミコンの魅力などを語った。

【画像】斎藤工、マッツ&ノーマン&トムヒら豪華ハリウッド俳優たちと夢の共演!

 今年で2回目の開催となった「大阪コミコン」では、海外から豪華なセレブゲストを招いてのステージイベント、協賛企業によるブース出展、ハリウッド俳優と直接交流できるサイン会や撮影会などが行われた。3日間の来場者は、前年を上回る6万1,828人を記録し、大盛況のうちに幕を閉じた。

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 コミコンといえば本場アメリカ・サンディエゴのイメージが強いが、斎藤は「日本もコミックなどの文化に深い歴史があるので、日本での開催が後乗りというわけではなく、素地ができたベストなタイミングで、東京や大阪でコミコンが開催できるようになったと思います」と日本のコミコンの可能性について語る。「日本のポップカルチャーが海外セレブの方たちにも愛されている中、コロナ禍もあり、映画のキャンペーン等での来日が少なくなっていました。たくさんのセレブたちが好奇心を持って集まってくれるコミコンは、 今だからこそベストなのです」

 斎藤は会期中、積極的に出展ブースを見学したり、一般来場者との握手や声かけに応じるなど、アンバサダーとして多くの人と触れ合った。ステージイベント出演と並行しながら、出展者やファンと密にコミュニケーションを取ることは異例ともいえる。

 ブースには「コミコンでの思い出を形にして、月曜日からまた頑張れる」活力が宿ると斎藤は熱弁する。「作品の世界と僕を含めた観客がつながるグッズを、企業さんが創意工夫して作っています。コミコンに来たことで、リアルな時間の中でも背中を押してもらえる、日常生活の彩りが豊かになる。コミコン会場に好奇心を持って集まる人たちの波動がものすごく心地よく、原点回帰といいますか、エンターテイメントの本質を改めて教えてもらえた感じがしました」

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豪華ハリウッドスターたちと共演した斎藤工 - (c)2024 Osaka comic con All rights reserved.

 コミコンは映画・アニメ・コミック好きが集まり、共通の話題をきっかけにつながる場所でもある。一映画ファンである斎藤も「僕はカルト映画が好きで、自分のバイオグラフィーを見ても、ジャパニーズカルトに自分の原点があると思っていて、普段から『自分はこれが好き』と表現できる機会が少ないんです。 B級ホラーとかも大好きで、『トレマーズ』『ブロブ/宇宙からの不明物体』『ヒドゥン』といった映画に熱狂していたので、共通の話題でコミュニケーションを取れる人と共有することが一番の喜びだというのは、コミコンに参加して思ったことです」と目を輝かせる。

 メインステージでは「斎藤 工PRESENTSシネマ・ステージ」と題して、斎藤自らがトークイベントを主催した。大阪コミコンでは、日本の特撮作品もフィーチャーされており、斎藤は映画『シン・ウルトラマン』で演じた主人公・神永新二の劇中衣装で登場し、会場を大いに盛り上げた。自身がヒーローに変身した『シン・ウルトラマン』をきっかけに、子供たちからも認知されるようになったという。

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 「『シン・ウルトラマン』を通じて、小学校、特に低学年の方からの“役のその先にいる人”という見られ方を、ある意味初めて経験しました。僕の父が撮影現場でアルバイトをしていたこともあり、斎藤家のヒストリーとしてはとても幸せのある作品に関わることができた喜びも、『ウルトラマン』ではありました」

 コミコンは、海外からの来場者も多い。『シン・ウルトラマン』で主演を務めた斎藤は、“ウルトラマンに変身した男”として海外でも知名度を高めた。「海外の映画祭でマーケットの方にも行くのですが、現地の映画人やバイヤーの方に出会った時、自分の俳優活動について上手く説明できなかったんです。出演作品には『ロボゲイシャ』『昼顔』などがありますが、西洋の文化圏にはなかなか伝わりづらかったりするので……。そういった意味で、『シン・ウルトラマン』では、ウルトラマンという1つの大きなシンボルを演じさせていただきました。ハワイの映画祭に行った時、スタッフさんがみんなで変身ポーズを僕に披露してくれたんです。プレッシャーではありませんが、ウルトラマンという1つの“象徴”を僕が背負っているんだなと改めて実感しました」

グランドフィナーレでの集合写真 - (c)2024 Osaka comic con All rights reserved.

 斎藤は先日、神津トスト明美監督が手がけるハリウッド映画『ボクがにんげんだったとき/When I Was A Human』のプロデューサーに就任した。飼い主を愛する保護犬が人間に変身して人間界で奮闘するファンタジー作品で、映画『マチェーテ』などで知られるダニー・トレホの出演が決定している。

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 「ハリウッドの役者やプロデューサーが企画に目を通したり、脚本を読めるslated.com(ハリウッドのフィルムマーケット)で、ダニー・トレホさんたちの目に留まり、話がどんどん進化していく背景自体が映画みたいな流れの中で、『何か自分にできることはないか』と考え、サポーター的な役割で参加させていただきました」と経緯を話す斎藤。「アメリカで映画を作ることがどういうことなのか、今まさに(プロデューサーの)森田真帆さんと共に学びながら、目的地に向かって奔走している段階です」と充実感をにじませた。

 セレブゲストとして来日したノーマン・リーダストム・ヒドルストンのように、主演作を自らプロデュースする俳優も増えている。斎藤も「セレブの方たちのように、映画やドラマをプロデュースしたり、山田孝之さんや賀来賢人さんのように、能動的な俳優が日本でもっと増えていくべきだなと思います。そういった人たちは連鎖していく」と力を込めた。「“粒立ち”する時代になってきて、その粒が連携すると、結果的にすごく強力なに結びついたおにぎりのようになります。僕もそういった先々に期待しつつ、自分のできることを全力でやっていきたいと思います」(取材・文:編集部・倉本拓弥)

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