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第10回『ゼロ・グラビティ』『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』『キャプテン・フィリップス』

最新!全米HOTムービー

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最新! 全米HOTムービー

世界の映画産業の中心、アメリカの最新映画情報を現地在住ライターが紹介する「最新!全米HOTムービー」。今回は『ゼロ・グラビティ』『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』『キャプテン・フィリップス』を紹介します!(取材・文:吉川優子、細谷佳史)

今、最もHOTな映画はコレ!

『ゼロ・グラビティ』

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映画『ゼロ・グラビティ』』より-© 2013 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.

宇宙を舞台にしたサンドラ・ブロックジョージ・クルーニー主演の『ゼロ・グラビティ』が、全米で予想をはるかに上回る大ヒットを記録中だ。公開2週目の週末で1億2千万ドル(約120億円)を突破し、全世界での興収もすでに3億6400万ドル(約364億円)を超えた(数字はBox Office Mojo調べ、1ドル100円換算)。今年のベネチア国際映画祭のオープニング作品として話題になった後、批評家に大絶賛されており、全米の映画批評家たちの評価を集めた人気サイト「ロッテン・トマト」では、97%とほぼ完璧な評価を獲得している(日本時間2013年10月29日現在)。

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映画『ゼロ・グラビティ』より-© 2013 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.

サンドラとジョージ演じる2人の宇宙飛行士は、シャトル外の宇宙空間で作業中、ミサイルで破壊されたロシアの人工衛星の破片に襲われる。シャトルを失い宇宙空間に放り出された彼らは、自力で100キロ先のISS(国際宇宙ステーション)を目指す。映画全体を通して登場人物が2人だけの意欲的なSFアドベンチャードラマだが、これまでに見たことがないほどリアルで美しい無重力の映像に圧倒される。

監督は、アカデミー賞脚色賞候補になった『トゥモロー・ワールド』『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』で知られるアルフォンソ・キュアロン。アカデミー賞主演女優賞や作品賞候補は確実といわれている今作、ぜひ3D版で楽しんでもらいたい。

次にブレイクする映画はコレ!

『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』

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映画『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』より-© 2013 MVLFFLLC. TM & © 2013 Marvel. All Rights Reserved.

全世界映画興行史上第3位(Box Office Mojo調べ)のメガヒットとなった『アベンジャーズ』の1年後を描く『マイティ・ソー』待望の続編。監督はケネス・ブラナーから、テレビドラマ「ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア」「ゲーム・オブ・スローンズ」で知られるアラン・テイラーにバトンタッチされた。ナタリー・ポートマン演じる天文物理学者ジェーンは、ロンドンで起きた重力異常を調査しているうちに、自ら危険な状態に陥ってしまう。主人公ソーは、彼女を救おうとアスガルドに連れて行くが、結局、宇宙誕生以前に存在していた支配者マレキス率いる種族たちと戦うことになり、義弟で宿敵のロキの助けを借りなくてはいけなくなる。全米公開中の『ラッシュ/プライドと友情』でF1レーサーを好演しているクリス・ヘムズワースは、さらに男っぽさが増し、カリスマ性を感じさせる役者に。

また、ロキを演じて人気が沸騰したトム・ヒドルストンは、今作でもまた邪悪でチャーミングな役どころで楽しませてくれそうだ。浅野忠信が、ソーの家臣ホーガン役で再び登場するのも見どころ。『アイアンマン』シリーズや『アベンジャーズ』など、マーベル映画は軒並み大成功しているが、今作も、スリリングなストーリー展開とスケールアップしたアクションで大ヒット間違いなしだろう。

ライターイチオシ映画はコレ!

『キャプテン・フィリップス』

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映画『キャプテン・フィリップス』より-© 2013 Sony Pictures Digital Productions Inc. All rights reserved.

トム・ハンクス主演の新作『キャプテン・フィリップス』は、2009年にインド洋で実際に起きた海賊事件を基にしたアクションスリラーだ。トムが演じる、アメリカの貨物船の船長リチャード・フィリップスは、オマーンからケニアまで貨物を運ぶ任務を受ける。海賊が多く出現するソマリア沖を航海中、フィリップスは、海賊に襲われたときに備えてクルーの訓練を開始。その直後、本物の海賊船が近づくことを発見し、船内は一気に緊迫感に包まれる。

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映画『キャプテン・フィリップス』より-© 2013 Sony Pictures Digital Productions Inc. All rights reserved.

監督は、『ボーン』シリーズ以外に、『ユナイテッド93』『ブラディ・サンデー』など、実際に起きた出来事をリアルな演出で見せることに定評のあるポール・グリーングラス。今作も、ほとんどのシーンで自然光を使い、さらに手持ち撮影で、まさにドキュメンタリーを観ているかのようなリアリズムにあふれている。トム以外にスターが全く出ていないのもいい! 特に痩せて目をギラギラさせたソマリアの海賊たちを演じる無名の俳優たちが素晴らしい。観客は、フィリップス船長の目を通して、この事件を体験することになるが、極限状態に置かれた人間をトムは見事に演じており、さすがといえる。来年のアカデミー賞でトムが久々に主演男優賞候補になることが期待される。

【今月のHOTライター】

■吉川優子
俳優や監督の取材、ドキュメンタリー番組や長編映画の製作など、幅広く映画に関する仕事を手掛ける。最近の作品は「ハリウッド白熱教室」など。

■細谷佳史(フィルムメーカー)
プロデュース作にジョー・ダンテらと組んだ『デス・ルーム』など。『悪の教典 -序章-』『宇宙兄弟』ではUS(アメリカ側)プロデューサーを務める。

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