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まほの[子連れ]ハリウッドへの道68

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【アイ・ラブ・ジャポン!】
(至高のたまごかけごはん)

【地獄のパターゴルフ/完結編(軍曹との熱き友情)】


                             

森田まほ
映画が好き!現場で働きたい!その思いがこうじて単身アメリカ、ハリウッドへ渡り、現場でインターンとして日夜現場を飛び回る日々であったが、ある日アメリカ人の青年と結婚。その後予定外の妊娠をするが、無事出産。現在はグリーンカードを取得すべく待機中。

 実はこのあいだ、かむたんのお気に入りの公園でお散歩してたら何やら撮影中の様子。あら、なになに、ロケかしら? とやじうまばばあになってみていたら、なんか懐かしい顔が。


「た、高屋さーーーーーーーーーーん!!」

説明しよう。
高屋さんとは、北野組の照明監督のエラーーイおじさまでござい。ブラザーでは、とってもお世話になったのでした。


そう、その撮影隊とは他の何でもない「北野組」!!!きゃあー。おなつかしい。皆さま。
でも皆さま、私を懐かしがるより、カムイにびっくり。そりゃそうよね、撮影中は私も19歳。子供なんて作り方すらしらないお年ごろ。


うぶだったマホちゃんが、いまや、子育てに疲れ切っておりますのよ。やつれた顔で「お久しぶりーっス」と言っていると、スタッフの一人に
「あ、あの撮影中にめちゃめちゃ食べてたコだ」
なんて言われちまったーい。
そう、あの頃私は、飢えていた…。


 米、米、米。ちょっと思うんだけど米国って、実は日本の方がふさわしくない? だって、米うまいのはなんたって日本だもの。よくカリフォルニア米もうまいとか言うけどさ、絶対コシヒカリよ。
ってなんでこんな熱弁してるかって? それはね、私はロスにて、米の大切さをよーーくしったからです。
ブラザーの撮影中、私の食原は現場で食えるケータリングのみだった。一日二食でるご飯が私の食事のすべて。だから、とにかくご飯は腹いっぱい食っとかなきゃ、命にかかわるわけさ。てなわけで毎回、昼時にはビーバーのようにご飯をせっせと蓄えていたから、きっと前出の北野組スタッフの方から、あのような暴言が出たのでしょう。


でも、どうしてもどうしても、おなかが減っちゃうとき、私はママから仕送りで送られてきたちょこっとだけの日本米をお鍋で炊いてた。


ホントは、炊飯器あったんだけど、アメリカ用にできてんのかどうもうまくいかなくてね。堅くなってり、柔らかくなったりおいしくない! しかもこめのむだ!もったいない!


いやあ、家庭科もっとちゃんとやっとくべきだったねー。キャストアウェイじゃないけど人間、炊飯器がないときの炊き方は覚えておくべきもんだよ。でも、私はかなり頑張ったよ。最終的には、きちんと鍋で米炊けるようになったかんね。さまざまな、人に教えてもらって。


だから、2週間に一回の私のぜいたくデーは、ザ・ビッグ卵かけごっはーん

卵かけってね、アメリカじゃみんなに止められるのさ。ナマに弱いんだ奴ら。

肉はウェルダンじゃなきゃダメ。レバ刺しなんて到底無理。まあ、このナマ話は今度ゆっくりすることにして、とにかく生卵をご飯にかけて食べるなんてダメダメー!!


やるたんびにルームメイトに叱られるから、仕事もなくって腹の蓄えもなく、ルームメイトもまだ寝てる日曜日の朝にコソコソ作ったもんだよ。


一時間かけて米炊いて、どんぶりに入れてかぐホッカホカのあのご飯の匂い! くーっ。たまらんですな。それに、さすが贅沢デーってことでたまごをここんと5つ割ります。お醤油をたらして、シャカシャカとかき混ぜる至福の時。それに、数少ない貴重な梅干しをのっけたら、私のぜいたくデーは完成!!でござる。せっしゃ日本人で良かったでござる!


卵かけご飯。いつもはなんの気なく食ってたこれが、こんなにうまいなんてねー。コシヒカリへの愛情がふくらみましたね。
 これで、腹こわそうが、病気になろうが関係ねーよ。卵かけご飯サイコー!! 生卵サイコー! 梅干しサイコー!


かわいそうにアメリカ人。こんなうめー卵の調理法しらんなんてな。スクランブルエッグだけが朝飯じゃないのよ。ふふん
 

そこの君! このおいしーい気持ち味わいたかったら、2週間米炊かずに生活してみよう。そんで、2週間目の朝に卵かけご飯。サイコーっすよ。あなた。
ワールドカップの、あの「アイラブジャポン」精神がよみがえります!



お知らせ:月刊フリックスでまほちゃんが、「まほの小部屋」の連載を始めました。
要チェック!


ハリウッドへ戻れる日を指折り数えて待ちつつ、子育てに励む22歳の乙女、まほちゃんへ励ましのメールを!

(皆様からいただいたメールから、まほちゃんはパワーをいただいているそうです。メールは編集部で1度受け取ってからまほちゃんへ渡されます。本人へ直接メールされるわけではありませんのでご了承下さい。また、いただいたメールはまほちゃんが必ず読んで出来る限りお返事を書きたいとのことです。)

FLiXムービーサイト内「まほのハリウッド日記」
maho@flix.co.jp

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