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読者が選ぶイイ男

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-FLiX本誌&サイト-
「イイ男」と一口に言っても、観点はさまざま。ただただ顔に見とれてしまう「イイ男」もいれば、迫真の演技に心を奪われる「イイ男」もいるし、一緒にいると楽しいだろうなあ、という和み系の「イイ男」もいる。そこで本誌では、それぞれのカテゴリーにおける「イイ男」選手権を実施。今回は本誌編集部と10人の女性ライターによるノミネート結果を発表し、読者からの投票を加えて最終的に真の「イイ男」が決定される。さあ、それぞれの推薦文を読んで、「これぞイイ男!」と思うスターに、あなたも清き一票を! 【御注意:9月20日をもって投票は終了しました。たくさんのメールありがとうございました。】

推薦文=池辺麻子、折田千鶴子、鹿田昌美、進藤雪路、杉嶋未来、冨永由紀、中西愛子、幕田千宏、丸山けいこ、山本知美

 
曲者
~ちょっと変なところがたまらない
55. クリストファー・ウォーケン
無表情で黙っていても、笑顔を浮かべていてもコワイ。緊迫したシーンで何の脈絡もなく踊り出し、笑いどころか、さらなる恐怖を誘う。インタヴューの受け答えはいつも“エイジレスの不思議ちゃん”を思わせる天然ぶりだが、狙ってるのではなく、いたって真剣らしい。つくづく一筋縄ではいかない怪人だ思う。(冨)
54. ジョン・マルコヴィッチ
何をやってもハマリ役にしてしまう物凄い才能の持ち主。何故かセクシー系と言われることもある不思議な魅力。『マルコヴィッチの穴』では名コメディアンぶりを披露。悪役から人妻を誘惑する魔性の男まで、どんな役でも俺のもの! と言わんばかりだ。でも、一つだけ。彼主演のラヴ・コメディも見てみたい!(池)のお手本だ!(進)
53. ゲイリー・シニーズ
民芸品のお面みたいなルックスのせいか、はたまた選ぶ役どころに偏りがあるのか、決して万人受けタイプではない彼。『フォレスト・ガンプ』のダン大尉に代表されるように、根はいい奴だけど一癖も二癖もあるというのが持ち味だ。一度見たら忘れられない彼の魅力は、まるで常習性の高い麻薬みたいなものだろうか。(山)
52. ウィレム・デフォー
『スパイダーマン』では素顔に似たマスク(!?)で大暴れしたデフォー。若い頃の出世作『ストリート・オブ・ファイヤー』からそうだが、デフォーには悪のカリスマが実によく似合う。そのキレた演技は地? と思えるほどの怪演ぶりと、笑顔もひきつる恐い人相にひかれてしまうのは、変だけど根はやさしい人だからかも。(丸)
51. スティーヴ・ブシェミ
お世辞にもハンサムではない。役柄でも散々な目にあっている。しかもオジサンだ。でも、あのやさぐれ男っぷりが、妙に守ってあげたい気分にさせる。それに、アクターズ・スタジオ出身の実力派で、売れない時代は消防士で稼ぎ、しっかり監督業にも乗り出しているという、やっぱり一筋縄ではいかない感じがグー。(鹿)
60. リス・エヴァンス
ちっともカッコ良くないのに、2枚目モテモテ系もハマってしまうリスに怖いものはない。単なるアホにも見えるし、実はキレ者かも、と見れば見るほど謎は深まる。目が離せない、興味が尽きない。噛めば噛むほど味が……変わる。でもやはり、『ノッティング・ヒルの恋人』の変な同居人キャラは、もう病みつき!(折)
59. アラン・カミング
一目見ただけで“おや、これは誰?”と観客に強い印象を与える彼。面長で濃い眉、いたずらっぽくよく動く丸い瞳に加え、何といっても特長あるのはその口元。きゅっと口角を上げた笑顔は、人なつこくも、得体の知れない悪人にも見える。画面で彼を見つけると、チョイ役でも何だかすごく得した気分になるのだ。(進)
58. ティム・ロス
このところ、大作映画ではもっぱら悪役に徹している彼。猿メイクで顔が見えなかろうと全く手を抜かず、熱演してしまう役者魂は人々に感動すらもたらした。ただし、彼が曲者なのはこれだけが理由じゃない。悪役でメジャー路線を制覇しながら、一方でインディーズ映画作りに奔走する。この粋な姿勢あってこそ!(中)
57. ヴィンセント・ギャロ
映画、音楽、アートとあらゆる分野で俺様世界を展開するギャロ。そのテーマはズバリ“お願いだから僕を愛して~”だ。情けないまでに愛を求める姿が痛々しくも愛しい。自己愛激しい究極のナルシスト、それがギャロ。どんな映画に出ようとも、そこはもう濃密なギャロの愛の世界。一度ハマったら抜け出せないのだ。(幕)
56. ジャック・ブラック
彼のユニット、"Tenacious D"のデビュー・アルバムが日本でも発売となり、手にとってみた。ジャックらしいというか、何というか……色物っぽいジャケ写に笑った。でも聴いてみるとベックが彼を支持しているというのも頷けるほど、音楽は本気でかっこいい。変なヤツだけど才能がある。そのギャップに惚れた!(杉)
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