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まほの[子連れ]ハリウッドへの道84

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【灼熱地獄のニューヨーク! その1
(まほ、ペプシコーでゾンビ状態になる)

【空港のセキュリティー・チェックに捕まる!】
(まほ、○○○ガン所有が発覚で絶対絶命!)



森田まほ
映画が好き!現場で働きたい!その思いがこうじて単身アメリカ、ハリウッドへ渡り、現場でインターンとして日夜現場を飛び回る日々であったが、ある日アメリカ人の青年と結婚。その後予定外の妊娠をするが、無事出産。現在はグリーンカードを取得すべく待機中。

 
これは私がTVの仕事NYにいたときのこと。


その時、NYは真夏真っ盛り。8月のNYはほんっっっとに体が乾いちまうんじゃないかってくらいくそあちい。毎日40度越してるからね。ほんっっとにあちい。でもでも私は初めてのNYにめちゃくちゃ盛り上がり、せっかくのオフの日を睡眠に使わずにアホなことに観光に出てしまった。


よっしゃあ今日はモダンミュージアムオブアート略してMOAにいくでー!!と気合いを入れててくてくてくてく、エンパイアステートビル近くのホテルから歩いていった。

NYのいいところはどんだけ歩いても全然飽きないことだ。次から次へと違う風景が目の前に現れてさらにすれ違ういろんな人たちに「hi!! Hi!!」とこんちはこんちは言って歩くのはめちゃくちゃ楽しい。道の途中で蚤の市をやっていたり、楽し~~! はずが……。


その日はやられた。あぢい。なにしろあぢい。つうかニューヨーカーなんでお前らそんな涼しげに歩けんだよ。むちゃくちゃあちいじゃんよ。エビアンなんてのんでる場合じゃないって。かぶろうよ。むしろかけてくれよと懇願したくなる糞暑さ。よくテレビでちっこいエビアン片手に歩くニューヨーカーを見かけるがありえないね。死ぬね。


私はカッコなんてつけられるどころじゃない。無理。死ぬ。暑さに正直な動物園のゴリラ並に目は白目を向き、舌をだらりと放置して、背中を田舎のばあさん並に曲げきってクールなニューヨークをだるだるで歩いていた。


まじであちい。死ぬわ。つうかどこだよMOA!!!!ちきしょー!!!
もはやNY見学どころでなくなった私は体に異変を感じだした。なんだか寒いのだ。超あっついはずなのにさむい! 寒けがします!!


これは明らかに体の体温調節中枢が狂い始めている。危機を感じた私はとりあえず暑さしのぎにペプシコーを買ってみることにした。実はペプシコーは自分でもよくわかんないんだけど、ちっちゃい子が「ペプシコー!ペプシコー!」と騒いでいてその後、アイスキャンディーを手にしていたので私はたぶんペプシコープリーズといえばアイスが出てくると認識したのだ。


というわけで、ちっちゃなお店に入って「ペプシコープリーズ!」て叫んだら何やら毒々しいアイスキャンデーをおばちゃんがくれた。いえーい。ゴキゲンでペプシコーをぺろぺろしながら歩く私。1分であやまちに気付いた。もろ溶けるのよ!


 アメリカのじゃりんこたちは一体どうやってこれを食べてんだ! ってくらいたれるたれる。実は昔から私はソフトクリーム類を食べるのが下手くそだ。極度の知覚過敏でちょっとかじるとものすごく歯にくるので、ほんとにひたすらなめまくるしかない。そして「溶け」に「なめ」がおっつかなくなっちまうんである。友達が涼しい顔でかわいくソフトを食べているときも私はいつも肘までクリームを垂らしながら悪戦苦闘してるのさ。


そんな私がなにを血迷ったか毒々しげな西瓜味の真っ赤なアイスキャンデーを買っちまったわけ。もうだらっだら垂れる。NYの歩道の真ん中で涼しげに歩くニューヨーカーを尻目にとにかく「垂れ」を必死になめる森田。もう最悪の図。まさに地獄絵。つうかどうせ女の子らしくなくてティッシュもない私はむしろ腕をもなめる始末。だれかー!!一緒になめてくれえー!


いや今から思い出すとほんっっっとに汚かった。あこがれのMOAについたときには私はべちょべちょ。ゾンビ状態で速攻トイレに直行したさ。あまりのベたべたぶりに受付のお兄ちゃんもひきまくり。日射病の激しい頭痛と、アイスのべたべたでもはや私の芸術欲はかなり落ち込み、次の日の早起きのことを思うとさらに落ち込んだのでありました。

次回に続く

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maho@flix.co.jp

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