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『イン・ハー・シューズ』特集

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IN HER SHOES
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見どころ

キャメロン・ディアスとトニ・コレットが共演した、悩める女性の成長物語『イン・ハー・シューズ』は、日本より一足早い2005年の4月に全米で公開された。作品の質の良さはまたたく間にクチコミで広がり、早くもアカデミー賞の有力候補と言われるまでの反響を呼んだ。そしてついに11月12日、日本で公開される。芸術の秋にふさわしい感動作『イン・ハー・シューズ』の見どころとは?

主人公たちと一緒に歩める「自分探しの旅」

2人の外見も性格も違う姉妹が、「自分らしい人生とは?」という共通の悩みに正面からぶつかり、答を見出していく物語が『イン・ハー・シューズ』。「人は自分の身の丈にあった靴を履くべき」というともすればお説教くさくなってしまうテーマを自然な物語の流れで見せ込んでいく。

キャメロン・ディアス演じる妹のマギーは、定職にもつかず好きなことばかりしているいい加減な性格。唯一のとりえはその恵まれた容姿と抜群のスタイル。しかし30歳を前にして容姿の衰えを感じ始めるとともに、自分は一体何ができるのか、本当にしたいことは何なのかがわからず焦るマギー。そしてマギーは自分探しの旅に出る……。

一方、トニ・コレット演じる姉・ローズは、仕事一筋のキャリア・ウーマン。ちょっと太めの体型にコンプレックスを持っているため、唯一の趣味は「靴集め」という地味な性格。仕事では成功しているが、人生の楽しみを見つけられず悶々(もんもん)とした日々を送っている。そして上司との恋愛関係を断ち切ると同時に、思い切って仕事を辞めることを決意する……。

2人は一体どうやって「自分らしい生き方」を見つけることが出来るのか? 30歳前後の女性が実感するまさに等身大の悩みや仕事、恋愛に対する葛藤そして、絶望、希望が一気に押し寄せ、同じ世代の女性なら自分と姿を重ねあわせて見てしまう。そして出口がなかなか見つからない、内面的な問題の答えになる糸口が見つかるかもしれない物語なのだ。

泣きのポイントが盛りだくさん

上映時間131分の間に何度も流すことになる、感動の涙。その理由はヒロインたちの素晴らしい演技力。姉役のトニ・コレットはアカデミー賞にノミネートされた経験もあり、すでに演技派として知られているが、今回驚かされるのはキャメロン・ディアスの存在感だ。

キャメロンは『メリーに首ったけ』や『チャーリーズ・エンジェル』シリーズなど、軽いラブストーリーやコメディ作品に多く出演することが多い。そのため「演技は上手い」という印象はなかったが、本作でのキャメロンはとにかくすごい! 画面に映っているのはキャメロンではなくマギーそのもの。マギーの感情が手に取るように伝わってくるほど自然な演技を披露している。特に難読症を克服するときのキャメロンの演技は、映画史上最高に感動的なシーンの1つといえるほどすばらしい!

監督はあの『8Mile』のカーティス・ハンソン

そして、監督はあの『8Mile』『L.A.コンフィデンシャル』のカーティス・ハンソンといえば、それだけでそのドラマ性に期待してしまうはず。物語は実に巧妙に淡々と姉妹の複雑な関係を浮き彫りにしていく。それは2人の姉妹の容姿だったり、立ち振る舞いだったり、その演出は見ごとだ。その人物像を描く丁寧さがカーティス・ハンソンの映画のすごいところ。気が付くと観客はローズとマギーという人物の性格を誰よりも理解している気になっているので、彼女たちと一緒に「これからどうしたらいいのか?」と自然に感情移入していることに気が付く。感動を強要してはおらず、感動のストーリーといってもそのいやらしさはまったく感じられない。映画の鑑賞後は極上のコースを味わったかのごとく満足感でいっぱいで、でももう少し味わいたい……そんな気分にさせられるのだ。

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