(原題:Saint-Jacques... La Mecque)コリーヌ・セロー監督の最良作ではないだろうか。確かに「赤ちゃんに乾杯!」や「女はみんな生きている」は快作だったが、ややフェミニズムに傾斜した描写が少しイデオロギー臭く、諸手を挙げての絶賛はためらわれたものだ。しかし、この映画にはそんなテイストは皆無に近い。テーマが普遍的なら語り口も平易かつ的確、上手く緩急を付けたドラマ運びは、幅広い支持を集めるに足る仕事ぶりである。 亡き母の遺産を相続するために、3人の子供たちに課された条件は、3人そろって
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