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TOCHKA(トーチカ) (2008)

日本最東端、ロシア国境の街・根室の海岸沿いの荒野に、一人の男(菅田俊)が、潮風にさらされるがままの朽ちた廃墟のトーチカ群を見すえたまま、じっとたたずんでいた。その光景を、戦争遺跡の写真を撮っているという女(藤田陽子)が偶然目撃するが、その男はあたかも女のまなざしから逃れるように謎の言葉を残して、その場から立ち去ってしまう。


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  • レビュー:TOCHKA
    INTRO
    2009年10月21日
    『内と外を隔てるもの』 / スクリーンを眺めているうちに、そこに映し出されるすべてのものが恐ろしく感じられてきた。 気がつけば、映画のなかでは、私たち観客と同じように暗闇にうずくまり、死の鼓動に耳をすます男がいる。男の視線とこちらの視線が交わったときのそこはかとない恐怖……。日本とロシアの国境に位置する北海道・根室。キャメラは潮風が吹く荒野を長回しでとらえる。閑散とした風景のなかに残されたトーチカ。一人の女(藤田陽子)が... ...[外部サイトの続きを読む]
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