1990年5月、薬師寺の木工作業場。若い大工による作業を、静かに注意深く見つめている宮大工棟梁の西岡常一。その仕事場での厳しい顔や寺院復旧に必要な材木調達に奔走する様子を交えながら、自然は土をはぐくみ、土は木を育てるという段階から学ぶために農学校へと入学して宮大工へとなった経緯、木が鉄の強度をもしのぎ寺院建築技術は木の生命をつなぐ技術でもあるという考えから、自然と向き合うことの大切さと現代社会への危惧(きぐ)を浮かび上がらせていく。
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