作品情報 | その他の作品のレビュー

自尊を弦の響きにのせて 96歳のチェリスト青木十良 (2012)

長年チェリストとして活動してきた青木十良は、難曲といわれる「無伴奏チェロ組曲」の演奏をずっと夢見ていた。彼は85歳で「第6番」、91歳で「第5番」、そしてついに94歳で「第4番」の録音を完了するが、その温厚そうな外見とは裏腹に、心中で荒れ狂う自分の渇望する音色だけをひたすら追い求めててきた。そんな青木が最終的に追求したのは、エレガンス(自尊)だった。


全0件