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(2011)

京都にある染色家「染司よしおか」の5代目、吉岡幸雄。彼は先代から当主を引き継ぐ際に、古代の手法にのっとり、植物を染料として用いることを決意する。植物と澄んだ京都のわき水によって生み出される色の数々は、化学染料では表現できない深みと美しさを誇る。しかし、現在の地球の気候では、そうした染料にすることのできる植物が育たなくなってきている。染色という仕事を通して自然や地球の変化を目の当たりにしながらも、吉岡は全幅の信頼を寄せる染め職人・福田と共に歴史的手法を追求し、伝承させようとする。


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