シネマトゥデイ

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陸軍登戸研究所
(C) 2013 「陸軍登戸研究所」製作委員会 / アジアディスパッチ
製作年:
2012年
製作国:
日本
日本公開:
2013年8月17日
(渋谷ユーロスペース ほか)
上映時間:
配給:
オリオフィルムズ
カラー/デジタルSD

チェック:さまざまな秘密兵器が開発されていた、旧日本陸軍登戸研究所をめぐるドキュメンタリー。敗戦を契機に証拠隠滅命令が下されたために、全貌をつかむことが難しかった同研究所の関係者たちにインタビューを敢行。貴重な証言の数々を通し、そこで何が行われていたのかを詳細に浮き上がらせていく。殺人光線や風船爆弾など、おぞましい兵器や技術を次々と生み出してしまう戦争の計り知れぬ闇の深さに震える。

ストーリー:大日本帝国陸軍は、1937年に神奈川県川崎市生田の丘陵地に実験場を設立。当初は電波を用いた兵器を専門にしていたが、太平洋戦争の開戦と拡大に伴って研究棟と所員を増やし、その後登戸研究所と呼ばれる。やがて、カメラを仕込んだライターにかばん、紫外線を当てることで文字が読める秘密インキ、殺人光線や敵国に向けて飛ばす風船爆弾などの研究開発にも着手。どこか自由な雰囲気が漂っていた研究所だったが、その裏では実験中の所員死亡事故が発生し、中国へ出張しての生体実験も行われていた。

陸軍登戸研究所
(C) 2013 「陸軍登戸研究所」製作委員会 / アジアディスパッチ

映画短評

  • 森 直人
    まさにもうひとつの『風立ちぬ』
    ★★★★
    »読む«閉じる

    3時間の長尺だが、敬遠せずに観ていただきたい。昨年(2012年)のキネマ旬報文化映画部門で第三位に選出されるなど、すでに高い評価を受けているドキュメンタリーだ。陸軍登戸研究所とは、太平洋戦争へと突入していく時代の中、川崎市生田に設立された兵器の極秘実験場。日本屈指の理系の頭脳が集結したそこでは、殺人光線や風船爆弾、偽札製造など、大量殺戮や諜略作戦のための凶悪な道具が日夜開発されていた。

    劇中では1933年の陸軍技術本部PR用のアニメーション『怪力光線』などレア素材も紹介されるが、とにかくスリリングなのが高齢となった関係者たちの証言だ。メインインタビュアーとなる石原たみ(当時、日本映画学校の学生)の柔らかい“聞く力”によって、えげつないブラックジョークのような彼らの実体験、長らく隠蔽されていた歴史の真実が口にされる。

    ちょうど今なら、本作と宮崎駿の『風立ちぬ』を重ね合わせる人は多いのではないか。言わば一介のサラリーマンとして、国家・軍部に翻弄された研究員や技術者たち。時代の抑圧が個人に強いる痛みをリアル(複合的)に伝えてくれる。こういう作品こそ、もっと敷居の低い印象が欲しいと思う。

動画

映画『陸軍登戸研究所』予告編

ポスター/チラシ

  • 映画『陸軍登戸研究所』ポスター
    ポスター
  • 映画『陸軍登戸研究所』チラシ
    チラシ
  • 映画『陸軍登戸研究所』チラシ
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前売券特典

  • 映画『陸軍登戸研究所』ポストカードセット
    ポストカードセット

※数量や販売期間が限定されていたり、劇場によっては取扱が無い場合があります。


スタッフ

監督・プロデューサー・編集・聞き手・撮影・ナレーション:
録音・聞き手: 渡辺蕗子
編集技術: 長倉徳生
朗読・聞き手: 石原たみ
聞き手: 宮永和子
ムックリ演奏: 宇佐照代
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  • 陸軍登戸研究所(2012) from 佐藤秀の徒然幻視録 (2014年2月5日 20時59分)
    公式サイト。楠山忠之監督、聞き手:渡辺蕗子、石原たみ、宮永和子。語り手:渡辺賢二、伴和子、太田圓次ら。戦時中、川崎市・生田にあった秘密兵器研究所、陸軍登戸研究所(篠田鐐 ... ...[外部サイトの続きを読む]
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