
チェック:唐揚げ専門店が数多くある大分県宇佐市を舞台に、不仲の家族が唐揚げを通して再び絆を取り戻す姿を描くヒューマンドラマ。唐揚げ専門店である実家に黒人の少女を連れて帰省したワケありのヒロインが、父親の病気をきっかけに唐揚げのトップを決める大会を目指す様子をつづる。唐揚げが苦手にもかかわらず、閑古鳥の鳴く店を盛り上げようと奮起するヒロイン役である元モーニング娘。の高橋愛を中心に、海東健、浅田美代子、石丸謙二郎らが温かい登場人物を好演する。
ストーリー:唐揚げ専門店が軒を連ねる大分県宇佐市。彩音(高橋愛)の実家は、街でもひときわ人気のない唐揚げ店だ。5年ぶりに実家に帰った彩音は黒人の少女を連れており、父の隆輔は激怒する。しかし隆輔が倒れてしまい、彩音は嫌いな唐揚げを作ることに。おいしい唐揚げを競う「カラアゲ・カーニバル」開催日が刻一刻と近づく中、彩音は唐揚げ作りの修業をスタートし……。
真正面から地域と相対した「ご当地映画」は数少ないが、これもそんな映画だ。「宇佐」を英字にすると「USA」になるという、たったひとつの思いつきででっち上げたような物語は杜撰。黒人少女とともにアメリカから宇佐に帰ったヒロイン…それはまあ、いい。伝統の味を脅かす存在としてアメリカン・チキンを持って来たり(いつの時代だ?)、ヒロイン起死回生のレシピを黒人コックが考案したり(でも他とどう差別化された味なのかの描写はほぼ無し)、果ては宇佐にかつてあった特攻隊基地から飛び立った初恋の人を回想するおばあちゃん(渡辺美佐子)に「あの人に唐揚げを食べさせたかった」などと笑止千万な台詞を吐かせる神経は言語道断。
からあげ専門店発祥の地という大分県宇佐市を舞台にしたご当地ムービー。とりあえず美味しそうな鶏唐揚げは沢山出てくるけど、まあ、結局のところそれが全てと言えなくもない。
物語の大筋は2つ。からあげ店の娘なのに鶏肉が苦手というヒロインの跡取り奮闘記と、地元の伝統食からあげVS新興勢力フライドチキンの因縁バトル。“これからはフライドチキンの時代だ!”なんて、いったい何十年前のお話ですか!?と突っ込みたくなるが、だいたい全編に渡ってそんな調子が続いていく。
宇佐とUSAを引っ掛けた日米国際結婚問題など、無理矢理感のハンパない家族ドラマもキツい。英語のセリフも流暢にこなす高橋愛は頑張っているのだが。

※数量や販売期間が限定されていたり、劇場によっては取扱が無い場合があります。>