シネマトゥデイ

シネマトゥデイ
雪の轍
(C) 2014 Zeyno Film Memento Films Production Bredok Film Production Arte France Cinema NBC Film
英題:
WINTER SLEEP
製作年:
2014年
製作国:
トルコ/フランス/ドイツ
日本公開:
2015年6月27日
(角川シネマ有楽町ほか)
上映時間:
協力:
ターキッシュ エアラインズ
後援:
トルコ大使館 / ユヌス・エムレ インスティテュート
提供・配給:
ビターズ・エンド
提供:
KADOKAWA / サードストリート
カラー/シネマスコープ

チェック:第67回カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した、現代トルコ映画界をけん引するヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督による人間ドラマ。世界遺産カッパドキアを舞台に、ホテルのオーナーで元舞台俳優の主人公と美しい若妻との生活、出戻りの妹との愛憎、家賃を滞納する聖職者一家とのいざこざを描く。『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』などのハルク・ビルギナーらが出演。雪に閉ざされたホテルの中で、次第に明らかになっていく登場人物たちの感情が観る者を作品の世界に引き込む。

ストーリー:世界遺産カッパドキアの「オセロ」というホテルのオーナーである元舞台役者のアイドゥン(ハルク・ビルギナー)は、若くてきれいな妻と、離婚して出戻ってきた妹と生活していた。思い通りに暮らす毎日を送っていたものの、冬が訪れ雪に覆い尽くされたホテルの中でそれぞれの内面があらわになっていき、互いに感情をぶつけ始める。さらに、アイドゥンへの家賃を払おうとしない聖職者一家との関係が悩みの種で……。

雪の轍
(C) 2014 Zeyno Film Memento Films Production Bredok Film Production Arte France Cinema NBC Film

映画短評

  • なかざわひでゆき
    己を知らぬ者に他者の痛みも苦しみも理解はできない
    ★★★★★
    »読む«閉じる

     舞台はカッパドキア。ホテルを営む中年男アイドゥンは地元の名士であり、まるで悟りを開いた賢者のように振舞うが、実際は父親の莫大な遺産のおかげで今の地位がある。俳優として大成できなかった彼は、書物や脚本で覚えたような正論の鎧をまとって自己を正当化し、他人の欠点や過ちを蔑んで相手を悪者に仕立てる。だが、本人にはその自覚が全くない。ゆえに、他者の痛みや苦しみにも想像が及ばない。
     本作はそんな彼が人生の黄昏時にしてようやく自己と向き合い、激しい葛藤を重ね、やがて再生していく姿を描く。3時間15分の長尺だが、澱みなき言葉の力と圧倒的な映像によって、最後まで観客をスクリーンに釘付けにする。稀有な作品だ。

  • 森 直人
    すれ違う言葉と言葉の轍
    ★★★★
    »読む«閉じる

    美しい世界遺産のトルコ・カッパドキアを舞台としながら、これは極めて強固なベルイマン・スタイルの会話劇。例えば『ある結婚の風景』では、一見理想的な研究者と弁護士の夫婦バトルがえんえん繰り広げられたが、本作では裕福な夫婦を中心に、幾つか組み合わせを変えて対話ドラマの実験が行われる。図式は階級闘争的でもあり、主に浮かび上がるのは「腐れインテリ」とか「ブルジョワの欺瞞」の空虚だ。

    話せば話すほど溝は深まり、核心は遠のく、だが時間を置くことでまた距離が縮まるなど、一進一退を繰り返す人と人との関係性は非常にリアル。とりわけ結局は“似た者同士”の主人公夫婦は、荒涼とした冬の風景の中に微妙な後味を残す。

動画

カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作!映画『雪の轍』予告編

ポスター/チラシ

  • 映画『雪の轍』ポスター
    ポスター
  • 映画『雪の轍』チラシ
    チラシ
  • 映画『雪の轍』チラシ
    チラシ

前売券特典

  • 映画『雪の轍』トルコ直輸入!伝統のお守り「ナザールボンジュウ」ストラップ
    トルコ直輸入!伝統のお守り「ナザールボンジュウ」ストラップ

※数量や販売期間が限定されていたり、劇場によっては取扱が無い場合があります。


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    雪の轍(2014 トルコ/フランス/ドイツ) 原題   KIS UYKUSU (英題 WINTER SLEEP) 監督   ヌリ・ビルゲ・ジェイラン 脚本   ヌリ・ビルゲ・ジェイラン エブル・ジェイラン 撮影   ゲクハン・ティリヤキ 出演   ハルク・ビルギナー メリッサ・スーゼン       デメット・アクバッグ ネジャト・イスレーシュ       村尾政樹 第67回(2014年)カンヌ国際映画祭パルムドール ...[外部サイトの続きを読む]
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