シネマトゥデイ

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パリよ、永遠に
(C) 2014 Film Oblige-Gaumont-Blueprint Film-Arte France Cinema
製作年:
2014年
製作国:
フランス/ドイツ
日本公開:
2015年3月7日
(Bunkamuraル・シネマほか)
上映時間:
日本語字幕:
丸山垂穂
提供:
日活
配給:
東京テアトル
5.1ch/シネマスコープ/カラー/デジタル

チェック:第2次世界大戦下のパリを舞台に、街を守りたいスウェーデン総領事と街の破壊命令を受けたドイツ軍将校との心理戦を描いたヒューマンドラマ。『ブリキの太鼓』などのフォルカー・シュレンドルフがメガホンを取り、フランスでヒットした舞台を映画化。ドイツ軍将校を説得するスウェーデン総領事に『恋するシャンソン』などのアンドレ・デュソリエ、妻子を人質に取られて作戦を実行するしかないドイツ人将校に『預言者』などのニエル・アレストリュプがふんする。緊迫した展開と、舞台でも同役を演じたベテラン俳優の重厚な演技に圧倒される。

ストーリー:ナチス・ドイツ占領下のパリで、パリ防衛司令官コルティッツ(ニエル・アレストリュプ)は、アドルフ・ヒトラーの命を受け、ノートルダム大聖堂などの世界的な建築物を破壊する計画を立てていた。スウェーデン総領事のノルドリンク(アンドレ・デュソリエ)は、破壊を止めさせようとコルティッツを訪問する。

パリよ、永遠に
(C) 2014 Film Oblige-Gaumont-Blueprint Film-Arte France Cinema

映画短評

  • 轟 夕起夫
    この“試合”の最大のポイントは、沈黙が流れる瞬間
    ★★★★★
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     ヒトラーの爆破指令を受け、パリの命運握るドイツの将軍と、それを翻意させようとする中立国スウェーデンの総領事、一夜の対話劇。ヒット&アウェイからインファイトへと持ち込む“言葉のボクシング戦”だが、会話が途切れ、二人の間に沈黙が流れる瞬間もスリリングだ。つまり、総領事が部屋を出されるか留まるかが、この“試合”の最大のポイントとなる。シュレンドルフ監督の演出はやや平板なところも見受けられるものの、外交(←これが原題)とは決してキレイごとではないという、苦いリアリズムも含んだ一編で、また、食べ物が人物キャラを伝え、作劇を巧みに転がす“フード理論”に沿って眺めても面白い(本作では口に入る薬も!)。

  • 相馬 学
    “個”を殺す戦争の罪を見つめた力作
    ★★★★
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     久しぶりの日本公開作『シャトーブリアンからの手紙』と同様に、フォルカー・シュレンドルフ監督はナチスという自国の歴史と向き合う。舞台劇の映画化らしく会話主体で転がる、肉体的な動きの少ない作品だが、心の動きはダイナミックで魅入った。

     最大の魅力は頑固者VSクセ者の駆け引き。どちらの側にも“事情”があり、その溝を埋めていく詰将棋のようなスリルが宿る。ベテラン俳優ふたりの、いぶし銀の味も光り、それぞれの妙演にも唸った。

     『シャトーブリアンからの手紙』もそうだったが、人間対人間なら話も通る。しかし国を背負うと。そう簡単に話は進まない。個を殺す、このやるせなさこそが戦争の罪なのかもしれない。

  • 山縣みどり
    狂気の時代にこそぶれない外交が大事のようです
    ★★★★★
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    ベルリンが壊滅状態にあるのにパリが美しいままなのは許せん、と爆破命令を出すのはヒトラーが常軌を逸した証拠。命令に背きたいけれど家族が犠牲に……というジレンマに陥ったドイツ人将軍とスウェーデン総領事の丁々発止のやりとりを軸に進行する物語は、舞台の映画化らしく台詞ヘビー。会話を追うだけでかなり疲れるのは事実だが、きちんとした信条や守るべきものを大事にする男たちの心理的な駆け引きは見応えあり。敗北が決まった側にはある種の逃げ道を用意するスマートな外交手腕やぶれない姿勢が大事と感動した。でも、先日ISが美術館の収蔵物や文化財を破壊する映像を見て、狂気が言い訳の蛮行許すまじと思ったのも事実です。

動画

パリの街を守るための駆け引きが始まる!映画『パリよ、永遠に』予告編

ポスター/チラシ

  • 映画『パリよ、永遠に』ポスター
    ポスター
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    ポスター
  • 映画『パリよ、永遠に』チラシ
    チラシ
  • 映画『パリよ、永遠に』チラシ
    チラシ

前売券特典

  • 映画『パリよ、永遠に』オリジナルコルクコースター&シルバーワインサーバー
    オリジナルコルクコースター&シルバーワインサーバー

※数量や販売期間が限定されていたり、劇場によっては取扱が無い場合があります。


スタッフ

原案・脚本: シリル・ゲリー
セットデザイン: ジャック・ルークセル

キャスト

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  • パリよ、永遠に (2014) ★ from どんくらの映画わくわくどきどき (2015年5月15日 3時10分)
    1944年8月、ドイツ軍支配下のパリ。連合軍が迫りパリの防衛を断念したヒトラーはパリ防衛司令官のコルティッツ将軍にパリを徹底的に破壊するように命じた。「パリは燃えているか(1966)」でも描かれた実話を基にした映画。  舞台劇を基にしていて、ほとんどの場面はノルドリンク総領事とコルティッツ将軍の会話で成り立っている。連合軍が迫り今までおとなしくしていたパリ市民がドイツ兵を襲い始める。将軍を... ...[外部サイトの続きを読む]
  • 「パリよ、永遠に」 from ここなつ映画レビュー (2015年3月23日 13時2分)
    そう、きっと、本当に大切な事が決まる時は、夜明け前の最も暗い頃から黎明のほの明るさが辺りを包み、やがて本格的に明けていく厳かで静謐な時間の中なのだろう。そして朝の光の中、眩しさと疲労とで目を細めながら、これが大切な時間だったのだとはっきりと自覚する。1944年、敗戦色が濃くなってきたドイツ軍は、ヒトラーの狂信的な命令により、ヨーロッパの拠点地の一つであるパリを、その街を全て破壊する事を企てる。セーヌ川を取り巻く全ての橋(ボンヌフの橋は除く)、ノートルダム寺院、凱旋門、エッフェル塔、ルーブル美術館、コンコルド ...[外部サイトの続きを読む]
  • パリよ、永遠に / Diplomatie from 勝手に映画評 (2015年3月7日 22時38分)
    第二次世界大戦における、ナチス・ドイツによる「パリ壊滅作戦」を巡る駆け引きを描いた作品。 描かれているのは、まさに連合軍のパリ進駐前夜の1944年8月24日深夜から8月25日にかけてのたった一日。ですが見ていると、もっと長く感じました。元々が戯曲であったためか、... ...[外部サイトの続きを読む]
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