シネマトゥデイ

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アリスのままで
(C) 2014 BSM Studio. All Rights Reserved.
英題:
STILL ALICE
製作年:
2014年
製作国:
アメリカ
日本公開:
2015年6月27日
(新宿ピカデリーほか)
上映時間:
日本語字幕:
松岡葉子
配給:
キノフィルムズ
カラー/ビスタサイズ/5.1ch

チェック:若年性アルツハイマー病と診断された50歳の言語学者の苦悩と葛藤、そして彼女を支える家族との絆を描く人間ドラマ。ベストセラー小説「静かなアリス」を基に、自身もALS(筋委縮性側索硬化症)を患ったリチャード・グラツァーと、ワッシュ・ウェストモアランドのコンビが監督を務めた。日に日に記憶を失っていくヒロインをジュリアン・ムーアが熱演し、数多くの映画賞を席巻。彼女を見守る家族をアレック・ボールドウィン、クリステン・スチュワート、ケイト・ボスワースが演じる。

ストーリー:50歳の言語学者アリス(ジュリアン・ムーア)は、大学での講義中に言葉が思い出せなくなったり、ジョギング中に家に戻るルートがわからなくなるなどの異変に戸惑う。やがて若年性アルツハイマー病と診断された彼女は、家族からサポートを受けるも徐々に記憶が薄れていく。ある日、アリスはパソコンに保存されていたビデオメッセージを発見し……。

アリスのままで
(C) 2014 BSM Studio. All Rights Reserved.

映画短評

  • ミルクマン斉藤
    All The World Is Love.
    ★★★★
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    こともあろうに言語学に一生を捧げてきた主人公の目の前で「言葉」がまたたく間にこぼれ落ちていく。世界が終わる恐怖に刻々怯えつつ、瞬間こそがすべてと観念し、言葉が途絶えるその時まで世界の一部であるべく闘う決意を表明するアルツハイマー協会でのスピーチは心を揺さぶられるが、それで病状が止まるわけでなく、自らPCに用意したファイル名“バタフライ”に託した目論見さえ、ぐだぐだと潰えてしまうのがなんとも哀しい。ともかくJ.ムーアの圧倒的演技力なくして成立しない映画だが、「リア王」のコーディリア的役割を担うK.スチュワートも好演。世界=言葉をほとんど失ってしまった母から娘がすくい上げる、ある言葉が美しい。

  • くれい響
    どこかいい話で終わっているモヤモヤ感
    ★★★★★
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    難病・障害を扱った作品でのオスカー受賞は、ある種の近道でもあるが、本作のジュリアン・ムーアは、意外にもカンヌ受賞の『マップ・トゥ・ザ・スターズ』のように感情を爆発させた演技はしない。運命を素直に受け入れ、静かに病魔に立ち向かっていく。その一方で、ひしひしと感じるのは、言語学者であるヒロインが次第に言葉を失うという恐怖だ。ただ、泣きや感動を強要しない淡々した演出が続くため、モノ足りなさも感じるかもしれない。また、ヒロインが金銭的に恵まれた環境にあることや、しっかりサポートしてくれる家族に囲まれている点。これによりマイケル・キートンが終活する『マイ・ライフ』にも通じるモヤモヤ感が生まれてしまった。

  • 山縣みどり
    いざという日の心の準備に役に立ちそう
    ★★★★
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    将来的に親の介護を引き受ける身なのでアルツハイマー発症から進行の過程などを当事者アリスの視線で描く構成に感銘を受けた。特に共感したのがインテリ一家のみそっかすだった末っ子リディアの病気の受け止め方。知的職業につく兄姉のように「ママに限って!?」的な否定はせず、母親の状況をあるがままに受け止める彼女の勇気に敬意を抱いた。冒頭で母娘の微妙な均衡が描かれるので、後半のアリスとリディアの関係がより一層輝くのだが、演技巧者ジュリアン・ムーアの熱演をしっかり受け止めるクリステン・スチュワートの真摯な好演が光る。いざという日がきたときにもう一度見返し、リディアのように振る舞いたいと心に刻んだのでした。

  • 森 直人
    この作法はいまやアメリカ映画の良質の伝統だ
    ★★★★
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    本作がいわゆる「難病もの」のベタつきと一線を画しているのは、米映画に脈々と流れる「女性映画」の系譜と作法に則っているからではないか。『ジュリア』や『ミスター・グッドバーを探して』等が登場した70年代後半からの、知性や社会的自立、尊厳といった視座から生き方を問う物語。ジュリアン・ムーアは怪演もこなす人だが、ここではジェーン・フォンダやダイアン・キートン、メリル・ストリープらが切り拓いたものを正統に継承している。

    必然的に男性キャラはやや記号的な脇役になってしまうのは致し方なしか。母娘の葛藤は『愛と追憶の日々』を連想した。問題児の次女を無理のないサイズで演じたK・スチュワートも素晴らしい。

  • なかざわひでゆき
    小津的視点で捉えられた病と向き合う家族の物語
    ★★★★★
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     遺伝性の若年性アルツハイマーに冒された女性アリスとその家族の絆を描いた作品だが、ありきたりな感動作とは明らかに一線を画する。
     物語は厳しい現実を突きつけられた登場人物たちの本音に迫っていく。記憶を失っていく不安や恐怖と闘うアリスは、同時に病のDNAを愛しい我が子達にも背負わせてしまったかもしれない罪悪感に苦しむ。一番の仲良しである優等生の長女が受け止めきれず疎遠になる一方、頭痛の種だった問題児の次女が母と真剣に向き合う。実にシビアだ。
     監督コンビは小津安二郎をお手本にしたというが、一切の感傷を排した演出が逆に人間の赤裸々な感情を捉え、見る者の胸にぐっと迫る。久しぶりに涙が止まらなかった。

  • 相馬 学
    病だけでなく、それによる家族愛の変化を追及した良作
    ★★★★
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     若年性アルツハイマーという題材は今や決して珍しい題材ではないが、この病に冒される主人公アリスと家族との関係の変化が丹念にとらえられている。

     料理のレシピや人の顔、帰り道さえド忘れしてしまうヒロインの“忘れる”ことへの恐怖が、見ていることちら側の恐怖にもなる。支える側の家族がとまどいと折り合いをつける展開の描写も丁寧で、リアリティを覚える。

     オスカーを射止めたジュリアン・ムーアの演技はもちろん、クリスティン・スチュアートら家族役の助演陣も素晴らしい。 “Still Alice(まだアリス)”という原題は、周囲の愛情によってそれが成立する、ということなのだと解釈した。

動画

アカデミー賞主演女優賞を受賞した彼女からコメント!映画『アリスのままで』ジュリアン・ムーアコメント付き予告編
映画『アリスのままで』予告編
『アリスのままで』ジュリアン・ムーア インタビュー【第87回アカデミー賞 インタビュー】
映画『アリスのままで』特報

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    今の瞬間(とき)を書き留める“アリス付箋”

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