シネマトゥデイ

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ボヴァリー夫人とパン屋
(C) 2014 - Albertine Productions - Cine-@ - Gaumont - Cinefrance 1888 - France 2 Cinema - British Film Institute
英題:
GEMMA BOVERY
製作年:
2014年
製作国:
フランス
日本公開:
2015年7月11日
(シネスイッチ銀座ほか)
上映時間:
配給:
コムストック・グループ
配給協力:
クロックワークス
カラー

チェック:イギリスの絵本作家ポージー・シモンズが、フランスの文豪ギュスターヴ・フローベールの代表作「ボヴァリー夫人」を題材にした著書を実写化。隣に暮らすイギリス人夫人の不倫現場を目にしたパン屋主人が、その動向を見つめる。メガホンを取るのは、『美しい絵の崩壊』などのアンヌ・フォンテーヌ。『危険なプロット』などのファブリス・ルキーニ、『ランナーランナー』などのジェマ・アータートンらが結集する。舞台となるノルマンディーの風景に加え、ユーモラスで官能的な語り口にも注目。

ストーリー:ノルマンディーにある故郷の村へと戻り、父親が遺(のこ)したパン屋を受け継いだマルタン(ファブリス・ルキーニ)。ノルマンディーを舞台にしたフローベールの小説「ボヴァリー夫人」を読みふけっては退屈な日々を過ごす彼だったが、隣の農場にイギリス人であるチャーリー(ジェイソン・フレミング)とジェマ(ジェマ・アータートン)のボヴァリー夫妻が移り住んでくる。美しいジェマに惹(ひ)かれていく中、マルタンは彼女が年下男性と密会するのを目撃。やがて、「ボヴァリー夫人」を地でゆくジェマの行動に気が気でなくなっていく。

ボヴァリー夫人とパン屋
(C) 2014 - Albertine Productions - Cine-@ - Gaumont - Cinefrance 1888 - France 2 Cinema - British Film Institute

映画短評

  • ミルクマン斉藤
    田舎の文学マニアの止まらない妄想コメディ。
    ★★★★★
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    前作『美しい絵の崩壊』のどことなく谷崎的な頽廃感から、A.フォンテーヌ本来の持ち味に戻った、くすくすと笑えるコメディ。文学趣味の田舎紳士F.ルキーニの憎めない茶目っ気が(オチに至るまで)何より効いているのだが、彼の台詞を借りれば「とびきりの美人でもない」J.アータートンが、いかにもリアルで尻軽なボヴァリー夫人ぽさを醸し出して適役。彼女の洗練しきれてない、いささかイナタいエロティシズムが、パン作りのシーンを経ておじさんの妄想をどんどん膨らませていく過程に説得力を与えて笑える(終盤のアホなミステリ趣味もね)。そんなオヤジの性的妄想に気づきながらもしれっと受け流す奥さん&息子がまたいいんだな。

  • 山縣みどり
    おやじの妄想力を刺激する官能コメディ
    ★★★★★
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    小説『ボヴァリー夫人』のエマはまったくいけ好かない女だが、本作で主人公マルタンが彼女を重ね合わせる隣人ジェマは好感度大。失恋のリバウンドで結婚した挙げ句、田舎で出会った美青年や元恋人とうっかり不倫するあたりは、同性としては「あるある」感たっぷり。損得勘定をしない本能タイプなのだ。彼女の無自覚なエロさがマルタンの妄想に拍車をかけ、それを愛妻に見透かされる設定が笑える。アンヌ・フォンティーヌ監督の鋭くてシニカルな人間洞察力が生きている。ジェマに恋心を抱くマルタンもファブス・ルキーニが演じるので生臭さは無いし、ジェマ役のアタートンのお色気が健康的なせいもあり、官能よりもお笑い色が濃くなったのも好み。

  • なかざわひでゆき
    読書家の妄想が招いた悲劇を描く大人向けのコメディ
    ★★★★★
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     フローベールの傑作文学『ボヴァリー夫人』を愛する読書家の中年男が、隣家に越してきたヒロインと同名の美人妻に魅せられ、彼女が小説のような悲劇的運命を辿らぬよう勝手にあれこれと策を張り巡らせる。
     良かれと思った余計なお世話が、かえって事態を悪化させてしまう皮肉。しかも、『ボヴァリー夫人』とは何ら関係のない筋書きで(笑)。痛烈なブラック・ユーモアの効いたクライマックスを含め、これは思い込みの激しいオジサンの妄想が悲劇を招いていく話だ。
     いかにもフランス映画らしい大人向けのシニカルなコメディ。随所に隠された名作文学のオマージュも分かる人には分かるだろうが、それだけに観客を選ぶ作品かもしれない。

動画

小説と展開が一緒…だとしたら彼女は最後に死んでしまう!映画『ボヴァリー夫人とパン屋』予告編

写真ギャラリー

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ポスター/チラシ

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  • 映画『ボヴァリー夫人とパン屋』特製クリアファイル
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スタッフ

監督・脚本:

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  • 映画『ボヴァリー夫人とパン屋』★ノゾキと妄想とお節介をコミカルに焼き上げて^^; from **☆(yutake☆イヴのモノローグ)☆** (2015年10月20日 18時47分)
    作品について http://cinema.pia.co.jp/title/167588/ ↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。 ・パン屋さん~マルタン : ファブリス・ルキーニ   フローベール作 『ボヴァリー夫人』のこと→ コチラ 一言で言うと、ボヴァリー夫人は、不倫と借金の果てに自殺する若妻です。 そんな『ボヴァリー夫人』を、 16 歳から愛読しているというパン屋さんの... ...[外部サイトの続きを読む]
  • 「ボヴァリー夫人とパン屋」 from 元・副会長のCinema Days (2015年9月11日 6時40分)
    (原題:Gemma Bovery)オヤジの屈折したスケベ心と、それよりも屈折した現実の出来事が鮮やかな対比を成す、良質の艶笑小噺だ。こういうのを作らせると、フランス映画は無頼の強さを発揮する。観てよかったと思える佳編だ。  フランス西部ノルマンディーの小さな村... ...[外部サイトの続きを読む]
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    Ost: Gemma Bovery [CD](ショートバージョン)フランスのノルマンディー地方でパン屋を営むマルタンは、平和だが単調な日々の中、文学だけを心の拠り所に暮らしている。特にノルマンディ ... ...[外部サイトの続きを読む]
  • 【映画】 ボヴァリー夫人とパン屋 from 別冊 社内報 (2015年8月17日 10時59分)
    監督はアンヌ・フォンテーヌ。 「美しい絵の崩壊」以来ちょうど1年ぶり。 パン屋のファブリス・ルキーニは「危険なプロット」では破綻する高校教師、「屋根裏部屋のマリアたち」ではメイドたちと暮らす経営者、「PARIS」では教え子を好きになる学者、「親密すぎるうちあけ話」では間違われた税理士。 息子さんは?と尋ねられて「相変わらずバカだ」と答える無表情さが、いい。 その息子がラストに賢くなるのが、またいい。 ■ シアターキノにて ...[外部サイトの続きを読む]
  • ボヴァリー夫人とパン屋~滑稽悲劇 from 佐藤秀の徒然幻視録 (2015年7月12日 20時45分)
    ボヴァリー夫人は私だ 公式サイト。フランス映画。原題:Gemma Bovery。ポージー・シモンズ原作、アンヌ・フォンテーヌ監督。ファブリス・ルキーニ、ジェマ・アータートン、ジェイソ ... ...[外部サイトの続きを読む]
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