シネマトゥデイ

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団地
(C) 2016「団地」製作委員会
製作年:
2016年
製作国:
日本
日本公開:
2016年6月4日
(有楽町スバル座、新宿シネマカリテほか)
上映時間:
製作・配給:
キノフィルムズ
カラー

チェック:日本アカデミー賞監督賞やブルーリボン賞監督賞などに輝いた『顔』の藤山直美と阪本順治の主演、監督のコンビが、およそ15年ぶりに再び組んだ異色ドラマ。とある団地に引っ越してきたいわくありげな夫婦と、彼らが抱える秘密を暴こうとする住人たちが騒動を巻き起こす。『正しく生きる』などの岸部一徳をはじめ、大楠道代、石橋蓮司、斎藤工らが結集する。先の読めない展開はもちろんのこと、クセあるキャラたちにふんしたキャストが織り成すストーリー展開も見どころ。

ストーリー:商店街の一角で営んでいた漢方薬店を閉め、その住居兼店舗を売却し団地に移り住んだヒナ子(藤山直美)と清治(岸部一徳)の夫婦。パートに出るヒナ子と散歩ばかりしている清治だったが、ふいに清治の姿が見えなくなってしまう。さらに、彼らの部屋にスーツ姿で日傘を差す謎めいた男が出入りするように。やがて、ヒナ子が清治を殺して死体を隠しているといううわさが流れ、それを聞き付けたテレビ局が取材に訪れる。

団地
(C) 2016「団地」製作委員会

映画短評

  • 中山 治美
    ナイスキャスティング!の斎藤工
    ★★★★★
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     阪本順治監督、57歳にして新境地開拓。いや、1周して原点に戻ってきたかのよう。初期大阪作品の人情喜劇テイストを踏襲しつつ、まさかのSF(爆)。『北のカナリアたち』(12)など硬派を経て、良い意味での開き直りが大胆で自由な発想を開花させたのだろう。出演者は阪本作品を支えてきたいぶし銀の俳優たち。そこに新たに投入された斎藤工が不協和音を奏で、全く予測出来ない展開へと導いてくれる。
     最近団地映画が多いが、ここにも阪本監督らしさが現れている。団地付き合いは厄介だけど、ご近所さんを放っておかずにはいられない。人は寄り添い、支え合いながら生きている。そんな人間賛歌に溢れている。

  • 山縣みどり
    団地は人生の縮図、なんて小さな世界観が吹き飛んだ
    ★★★★★
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    坂本順治監督に藤山直美と岸部一徳がW主演した段階で、さびれた団地における人間関係のしがらみを人間讃歌に集約させるドラマかと勝手に想像してたから、ぶっ飛んだ。いや~、監督の発想のユニークで愉快なこと。主役の夫婦の心の傷を明かしつつ、団地の人間関係に嫌気がさした夫が引きこもりになる展開は人情コメディ調だが、そこに日本語が不自由な謎めいた青年の秘密をぶち込むことでジャンルをがらりと変えてしまう手腕が素晴らしい。しかも唐突感や違和感はまったくない。奇想天外ではあるが、人間の死生観も感じさせる深おもろい話なのだ。

  • なかざわひでゆき
    人生の可笑しさと悲しさを滲ませる不条理喜劇
    ★★★★
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     阪本順治監督と藤山直美のおよそ16年ぶりとなるコンビ作は、古びた団地を舞台にした不条理喜劇。星新一や筒井康隆の短編に影響されたそうだが、まさにそんな人を食ったような奇妙な味わいの作品だ。
     隣人による根拠のない噂話が警察沙汰の騒動へと発展し、狭い共同体のご近所トラブルが宇宙規模の壮大(?)な話へと繋がる。荒唐無稽な飛躍が日常と非日常の表裏一体を象徴的に印象付け、その曖昧な境界線から人生の可笑しさと哀しさが見え隠れする。
     確かにとっつきやすい話ではないし、重量級の「顔」から一転してだいぶライトな印象だが、しかし人間を見つめる視線は鋭く深い。阪本監督の新境地とも言えるナンセンスな笑いも絶妙。

  • くれい響
    人情喜劇から“何処か”にトリップ
    ★★★★★
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    『顔』から16年を経て、阪本順治監督と藤山直美の再タッグがこんな狂った作品で実現するとは、誰が思っただろうか? そのブッ飛び方は「監督、変な宗教(もしくはクスリ)でもやってんじゃない?」と心配してしまうほど! とはいえ、監督が目指したのは、星新一のショートショートと聞けば妙に納得。藤山と岸部一徳による「これぞ夫婦漫才!」な小気味よい掛け合いに魅了されたかと思えば、冒頭から不穏な空気しか醸し出してない斎藤工(『高台家の人々』より明らかにハマり役!)の導きから、人情喜劇の枠を超えた“何処か”にトリップ。『海よりまだ深く』よりガチな団地映画にもなっており、近年の阪本作品が苦手だった人ほどハマるはず!

動画

藤山直美×阪本順治コンビ再び!映画『団地』予告編(ショートバージョン)
なぜか旦那が床下に隠れ…!映画『団地』予告編(ロングバージョン)

ポスター/チラシ

  • 映画『団地』ポスター
    ポスター
  • 映画『団地』チラシ
    チラシ
  • 映画『団地』チラシ
    チラシ

スタッフ

脚本・監督:
製作総指揮: 木下直哉
プロデューサー: 武部由実子 / 菅野和佳奈
音楽: 安川午朗
音楽プロデューサー: 津島玄一
撮影: 大塚亮
照明: 杉本崇
美術: 原田満生
録音: 尾崎聡
編集: 普嶋信一
スクリプター: 今村治子
装飾: 栗山愛
衣装: 岩崎文男
ヘアメイク: 小沼みどり
VFXプロデューサー: 西尾健太郎
助監督: 小野寺昭洋
製作担当: 松田憲一良

キャスト

山下ヒナ子:
山下清治:
行徳君子:
行徳正三:
真城:
宅急便の青年:
東:
西:
南:
北:
吉住将太:
スーパーの主任:
権藤:
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  • 【映画】 団地 from 別冊 社内報 (2016年6月28日 10時42分)
    「顔」の藤山直美と阪本順治の取り合わせ。後半がSFという映画評では観る気が失せますが、それよりもこの取り合わせを観たい方が勝る。話自体は、結構陳腐。■ 札幌劇場にて ...[外部サイトの続きを読む]
  • 「団地」 from 元・副会長のCinema Days (2016年6月13日 6時30分)
    観ている間は退屈しないが、鑑賞後の印象は強いものではなく、それどころかヘンな後味が残る。だいたい、有名な原作を取り上げているわけでもないオリジナル脚本で、この企画が通ったこと自体、とても不思議だ。何か“裏の事情”でもあったのだろうか(笑)。  商店街... ...[外部サイトの続きを読む]
  • 「団地」:THE EXTREME 怪作 from 大江戸時夫の東京温度 (2016年6月9日 0時1分)
    映画『団地』は、驚くべき怪作ですね。阪本順治監督の映画を知っている人が観たら、あ ...[外部サイトの続きを読む]
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