シネマトゥデイ

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山河ノスタルジア
(C) Bandai Visual, Bitters End, Office Kitano
英題:
MOUNTAINS MAY DEPART
製作年:
2015年
製作国:
中国/日本/フランス
日本公開:
2016年4月23日
(Bunkamuraル・シネマほか)
上映時間:
製作:
上海電影集団 / Xstream Pictures / 北京潤錦投資公司 / MK Productions / ARTE / CNC
製作・提供・配給:
ビターズ・エンド / オフィス北野
製作・提供:
バンダイビジュアル
カラー

チェック:『長江哀歌(エレジー)』などで世界的に高い評価を受けている中国の名匠ジャ・ジャンクーが、変化していく中国社会を見つめた人間ドラマ。時代に振り回され、離れていても不変の母と子の強い愛を、過去、現在、未来とおよそ26年にわたって描き出す。ジャ監督作『四川のうた』『罪の手ざわり』にも出演したチャオ・タオを主演に、『ブッダ・マウンテン ~希望と祈りの旅』などのシルヴィア・チャン、『最愛の子』などのチャン・イーらが共演。

ストーリー:1999年、山西省汾陽の小学校で教師を務めるタオ(チャオ・タオ)は、炭鉱作業員リャンと実業家のジンシェン(チャン・イー)から求愛されていた。その後タオはジンシェンを結婚相手に選び、二人の間に男の子が生まれダオラーと名付けられる。2014年、離婚して汾陽で一人暮らしのタオは離れて生活しているダオラーと久々に顔を合わせるが、ジンシェンと一緒にオーストラリアに移り住むことを知らされ……。

山河ノスタルジア
(C) Bandai Visual, Bitters End, Office Kitano

映画短評

  • 清水 節
    時代に応じたスクリーンサイズで心情変化をも表わす演出に瞠目
    ★★★★★
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     ジャ・ジャンクーが変わった。変わりゆく中国社会の歪みというテーマは同じでも、3つの時代を貫く物語は通俗的とも言えるほどで、語り口はエモーショナルだ。西欧化まっしぐらの象徴のように、「Go West」に乗せイケてない若者たちが屈託なく踊る1999年。実業家と結ばれたヒロインが授かる息子のアイデンティティのゆくえが、2014年と2025年の鍵を握る。豊かさに分断された家族の愛。時代とともに変化するスクリーンサイズに目を瞠る。人々の活力が凝縮された濃密なスタンダード画面の過去から、心の喪失を表わす荒漠たる空虚なスコープ画面の未来へ。この孤独な未来観は、我々にとっての現在であり近過去に思えてくる。

  • なかざわひでゆき
    男女3人の皮肉な運命を通して中国の行く末を憂う
    ★★★★★
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     昔気質の真面目で不器用な労働者リャンズー、俗物だが商才に長けた実業家ジェシェン、そんな2人の男性の間で揺れ動く平凡な女タオ。この3人の過去・現在・未来の歩みを通して、変わりゆく中国の姿を見つめていく。
     ジェシェンと結ばれることで時代の流れに乗り、一見すると経済的には勝ち組となったタオ。しかし、同時に大きな代償を払うこととなる。
     一貫して、名もなき庶民の視点から中国社会の激動を映し出してきたジャ・ジャクー監督は、それぞれ選択を誤ってしまった男女の皮肉な運命に、拝金主義が蔓延り人間同士の絆が希薄となった祖国の行く末を憂う。どれだけ時代が変われども、人間にとって大切なものは変わらないのだと。

  • くれい響
    現在・過去・未来を結ぶ、意外な楽曲
    ★★★★★
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    前作『罪の手ざわり』同様、著しい経済発展を遂げた中国の現代社会の歪みを描いてるが、ヴァイオレンスだった前作と異なり、徹底的に人間ドラマ。ペット・ショップ・ボーイズの「GO WEST」で踊った女教師の息子は、25年後に西(オーストラリア)へと向かう。母親と一緒にサリー・イップの「珍重」を聴いた少年は、11年後に母親と年齢が変わらない中国語教師と恋に落ちる。そんな3つの時代を駆け抜ける対照的な楽曲の使い方が絶妙だ。しかも、時代ごとに、スクリーンサイズを変える大胆な試みも、山西省・河北省・オーストラリアの情景とともに効果を発揮。それにしても、あのラストは『母なる証明』を思い起こさずにはいられない。

動画

映画『山河ノスタルジア』予告編

ポスター/チラシ

  • 映画『山河ノスタルジア』ポスター
    ポスター
  • 映画『山河ノスタルジア』ポスター
    ポスター
  • 映画『山河ノスタルジア』チラシ
    チラシ
  • 映画『山河ノスタルジア』チラシ
    チラシ

前売券特典

  • 映画『山河ノスタルジア』華泰名茶2種ティーバックセット(提供:華泰茶荘)
    華泰名茶2種ティーバックセット(提供:華泰茶荘)

※数量や販売期間が限定されていたり、劇場によっては取扱が無い場合があります。


スタッフ

監督・脚本:
音楽: 半野喜弘
メイク: 橋本申二
プロデューサー: 市山尚三

キャスト

ジンシェン:
リャンズー:
ダオラー:
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  • 「山河ノスタルジア」 from 元・副会長のCinema Days (2016年5月21日 6時37分)
    (原題:山河故人)面白いとは思えない。この監督(ジャ・ジャンクー)がこれまでの作品とは異なる新たな展開を示そうとして、余計に気負い過ぎたのだろう。とにかく、筋書きや映像がサマになっておらず、作り手の思いだけが空回りしているように見える。  99年。... ...[外部サイトの続きを読む]
  • 山河ノスタルジア~恋の最終勝者は誰? from 佐藤秀の徒然幻視録 (2016年5月18日 20時27分)
    公式サイト。中国=日本=フランス。原題:山河故人、英題:Mountains May Depart。ジャ・ジャンクー(賈樟柯)監督。チャオ・タオ、チャン・イー、リャン・ジンドン、ドン・ズージェン、シ ... ...[外部サイトの続きを読む]
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