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フランス版『ウォーターボーイズ』はまさかの中年!スターが集結

第71回カンヌ国際映画祭

かっこいいぞ! - 映画『シンク・オア・スイム(原題)』より
かっこいいぞ! - 映画『シンク・オア・スイム(原題)』より

 第71回カンヌ国際映画祭で中年の危機にひんした男性たちがシンクロナイズドスイミングに挑むさまを描いた映画『シンク・オア・スイム(原題) / Sink or Swim』(アウト・オブ・コンペティション部門) がお披露目された。キャストには『潜水服は蝶の夢を見る』のマチュー・アマルリック、『プレイヤー』のギヨーム・カネ、『王妃マルゴ 』のジャン=ユーグ・アングラードらフランスのスターが集結している。

中年男性たちの勇姿を見よ!『シンク・オア・スイム(原題)』フォトギャラリー

 フランス版『ウォーターボーイズ』というべき本作が描くのは、失業、うつ、破産、離婚といった問題を抱え、子供にもないがしろにされる中年男性たちが、シンクロに打ち込むことで人生の輝きを取り戻していくさま。 軽い気持ちで“男のシンクロ”クラスに参加した体もたるんだ男たちが、世界選手権を目指して猛特訓を始めることになる。『セラヴィ!』など俳優でもあるジル・ルルーシュが監督を務めた。

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 週2回、水の中での3時間のトレーニングを2か月にわたってこなしたという俳優たちのスポ根コメディーであるだけでなく、中年男性が抱える問題も丁寧に描いており、彼らのサウナの中での会話はまるでグループセラピーのようだ。

 ルルーシュ監督は公式会見で「フランス映画は社会派ドラマだったらものすごい社会派で、コメディーだったらコメディーしかないという感じがある。僕は、それはつまらないと感じる」と打ち明けると、「個人的には軽く、楽しい感じが好き。俳優たちも得意なことがそれぞれ違うし、異なるトーンを混ぜ合わせたかったんだ」と説明していた。コメディー、社会派ドラマといった枠組みにとらわれずに自由にやったことで、この深くもあり、爽やかでもある特別な作品が出来上がったようだ。(編集部・市川遥)

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