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阿部サダヲ&松たか子、坂元裕二脚本SPドラマで舌戦!テレ朝で6月21日放送

スペシャルドラマ「スイッチ」で共演する阿部サダヲ&松たか子
スペシャルドラマ「スイッチ」で共演する阿部サダヲ&松たか子 - (C)テレビ朝日

 ドラマ「最高の離婚」(2013)「カルテット」(2017)などの人気脚本家・坂元裕二と、阿部サダヲ松たか子がタッグを組むスペシャルドラマ「スイッチ」が6月21日、テレビ朝日系で放送されることが8日、同局より発表された(夜9:00~放送予定)。阿部と松演じる40代の腐れ縁の元恋人同士が、ある事件を巡って検事と弁護士として舌戦を繰り広げる物語で、監督を、映画『君の膵臓をたべたい』(2017)『響-HIBIKI-』(2018)などの月川翔が務める。

【写真】阿部サダヲ&松たか子が夫婦役で共演した2012年の映画

 本作は、NHKのリモートドラマ「Living」も記憶に新しい坂元が、初めてテレビ朝日のドラマに着手し、リーガルサスペンスとラブストーリーを融合した物語を展開する。主演の阿部は「anone」(2018)「Living」、松は「カルテット」に続く坂元作品となり、阿部と松は夫婦を演じた映画『夢売るふたり』(2012)や野田秀樹の舞台「逆鱗」(2016)などで共演している。

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 主演の阿部が演じるのは、横浜地検みなとみらい支部の検察官・駒月直(こまづき・なお)。多くの事件を立件してきたが、出世とは縁遠い変わり者検事という設定。松は、通行人の背中を無差別に突き飛ばして逃走する連続事件で直と対峙することになる敏腕弁護士・蔦谷円(つたや・まどか)に。マンションのベランダに大嫌いな鳩が寄りつくという不運に見舞われ、鳩対策に頭を悩ませている。

スイッチ

 検事役は初となり「勉強のために松さんも出ていらっしゃる『HERO』を見ました(笑)」という阿部。当初、坂元ならではの膨大なセリフ量に驚いたというが、度々共演してきた松に対して「セリフ合わせもしてくださるし、本番で僕が急に言ったことも全部受け止めてくれるし、僕がセリフを変えちゃってもそれに合わせてくれる……本当にありがたいです。そんな松さんとの役者としての相性……僕は100%だと思っています」と信頼をにじませる。

 一方、松も「阿部さんともお話したんですけど、最初に台本を読んだ時、とてもセリフが多くて……一回閉じました(笑)」と言いながら、「私は阿部さんにとって(相性が)100%でありたいと思っています。そうありたいと思わせてくださる俳優さんなんですよ。ご本人にもお伝えしたんですけど、二人だけの長いシーンでも『阿部さんとだからできたんだ!』と思いました」と再共演を振り返る。

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 脚本の坂元は、そんな本作を以下のように紹介している。「阿部サダヲさんと松たか子さん演じる離れられない二人の話です。詳しく言うと、離れられないの前に離れたいけどが付きます。離れたいけど離れられない二人の話です。好きじゃないけど好きだったり、好きだけど好きじゃないだったりもします。ラブストーリーだけどラブストーリーじゃない、サスペンスだけどサスペンスじゃないドラマかもしれません。最高だ最低だ、最低だ最高だと思いながら観ていただけたら幸いです」

 阿部、松、監督、プロデューサーのコメントは以下の通り。(編集部・石井百合子)

阿部サダヲ(駒月直役)
 僕、女優さんの中では松さんとの共演が一番多いかもしれないくらい、ご一緒させていただく機会が多いんですよ。なので、今回もまず松さんと共演できると聞いてすごくうれしくて、「台本読みました?」って連絡しました。僕はまだ読む前だったので「どうでした?」って聞いたら、「一回閉じました」っておっしゃっていたんですね。その後に僕も読んだんですけど……やっぱり一回閉じました(笑)。なんだろう……ちょっと多いな、文字がまぶしいなって(笑)。でも、この会話の応酬って坂元さんの脚本の魅力ですよね。自分では言わない言い回しが出てきて、最初はどうなんだろうって思っていても実際に言ってみると面白いんです!
 とはいえ、ここまでのセリフ量の掛け合いとなると、あまり知らない方とだとなかなか難しいので、本当に松さんとできてよかったなと思います。セリフ合わせもしてくださるし、本番で僕が急に言ったことも全部受け止めてくれるし、僕がセリフを変えちゃってもそれに合わせてくれる…本当にありがたいです。そんな松さんとの役者としての相性…僕は100%だと思っています。もし今、松さんに100%じゃないって言われたら……どうしよう(笑)。
 僕が演じる直、松さんが演じる円をはじめ、この作品には、普通の人が出てきません(笑)。みんな一見普通に見えるんだけど、“なんだ、この人!?”っていうキャラクターばかりで面白いんです。
 僕自身、検事の役が初めてだったので、勉強のために松さんも出ていらっしゃる『HERO』を見ました(笑)。あと、こういう大人の難しい恋といいますか、一筋縄でいかない恋愛ものをやったことがなかったので、すごく新鮮でした。ヒリヒリするような男と女の掛け合いを見てほしいですね。

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松たか子(蔦谷円役)
 阿部さんともお話したんですけど、最初に台本を読んだ時、とてもセリフが多くて…一回閉じました(笑)。坂元さんはドラマを作る時に、“これってストーリーに必要なのかな?”って思うような人間の側面まで書かれる方なんです。人への愛情がとても深いのか、ものすごい観察眼で人を見てらっしゃるのか。坂元さん自身は本当のところ、どういうことを思って書いてらっしゃるのか知りたいような、知りたくないような……(笑)。この作品にもちょっとおかしな…というか、とても変わった人がたくさん出てくるんですけど(笑)、普通に生活している人たちの中にも結構いるのかもしれないと思って、生々しい話かもしれないなと感じました。
 役者としての阿部さんとの相性……、私は阿部さんにとって100%でありたいと思っています。そうありたいと思わせてくださる俳優さんなんですよ。ご本人にもお伝えしたんですけど、二人だけの長いシーンでも「阿部さんとだからできたんだ!」と思いました。
 以前に坂元さんのドラマ『カルテット』に出させていただいた時もそうだったんですけど、私は特に意識していなかったところを、視聴者の皆さんが深読みして「あそこにあれが映っているから……」とか、いろいろな意見を出し合って盛り上がってくださったんです。今回もそういうふうに、思ってもなかった見方をしてくださる作品になるのか…私も楽しみにしています!どうぞドキドキしながらご覧下さいませ。

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月川翔(監督)
 阿部サダヲさん演じる検察官と、松たか子さん演じる弁護士。離れたそうで離れられない2人を、まるで2人で1つの人格であるかのように感じながら演出していきました。お二人の達者な芝居に感嘆し、念願の[坂元裕二脚本]を監督できた幸運を噛みしめつつ。このご時世に新作ドラマをお届けできることを嬉しく思っております。

中川慎子プロデューサー(テレビ朝日)
 2010年に坂元裕二さんを訪ねて以来、「テレ朝でオリジナルドラマを!」という10年
越しの夢が、今回ついに叶いました。“40歳を過ぎても、まだまだ生きづらい”そんな不器用で愛すべき40代の元恋人たちを、阿部サダヲさんと松たか子さんという最高の組み合わせでお届けできる幸せ。さらに、大人の恋とサスペンスを見事に映像化してくださった月川翔監督。坂元さんが紡いだ物語を起点に、キャスト・スタッフともに、テレビドラマの枠にとらわれない素晴らしい才能が結集してくださって誕生した今作。どうかご覧ください。

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