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『TENET テネット』ニール=○○説、クリストファー・ノーランがコメント

映画『TENET テネット』の人気キャラ、ニール
映画『TENET テネット』の人気キャラ、ニール - (C) 2020 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved

 映画『TENET テネット』の最も有名な“ファンセオリー”についてクリストファー・ノーラン監督が Entertainment Tonight にコメントした。(※注意:以降『TENET テネット』を鑑賞済みの方に向けた内容になります)

【動画】かっこいい!『TENET テネット』特別映像(ニール編)

 偽装テロ事件に特殊部隊として潜入したことをきっかけに、人類の存亡をかけた壮大なミッションに巻き込まれた主人公(ジョン・デヴィッド・ワシントン)と、彼を支える優秀なエージェントのニール(ロバート・パティンソン)の姿を描いた本作。未来から現在へと逆行してくる敵と戦う驚異の“逆行アクション”映像に加えて、綿密に練られたプロットを解き明かそうと、インターネット上にはファンによる分析や仮説があふれている。

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 中でも最も多く議論されているのが、ニールは大人になったキャット(エリザベス・デビッキ)の息子マックスだという説だろう。この説を目にしてどう思ったかと聞かれたノーラン監督は「ああ、つまり、あのさ……(笑)。僕はイングランドのロイヤルファミリーのように、うわさや根拠のないものには答えない。人々がこの作品を解釈するのを見るのは本当に楽しいから、なるべく自由にそのままにしておくんだ」と笑ってコメント。「そしてもちろん僕たちには、何が起きているのかといった全てのことについて、僕たちバージョンの説がある。だけど、作品そのものに語らせて、人々が何を考え付くか見るほうがいいんだ」とちゃんと答えはあるものの、それを明かすつもりはないと続けた。

 ノーラン監督は以前にも、監督作について自分の解釈は話さないようにしていると語っていた。ベネチア国際映画祭の会見で『メメント』(2000)のラストでは実際に何が起きたのかを聞かれたので答えたところ、後から弟で原案のジョナサン・ノーランに「こんなことはもう二度としないでくれ」と怒られて、もっともだと思ったからなのだという。

 そして『TENET テネット』はこれで終わりなのか、それとも続編などの可能性があるのか? ノーラン監督はこの問いに「それに対して唯一正直な答えと思えるのは、僕が作った全ての映画は──1本の映画にできる限り全てを入れようとしているのだけれど──観客の心の中に、そして僕の心の中に生き続ける世界を作り上げたいと思って手掛けているということだ。その世界をまた訪れたいと思うこともあれば、そうでないこともある。その多くは観客がどういう反応をくれるかに関係している。それについてどう思うか、何に興味を持ったのか僕たちに言うかどうかは観客次第だ。まあ、確かに可能性はあるね」と応じていた。(編集部・市川遥)

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