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『007』Q役ベン・ウィショー、猫は「尊敬に値する素晴らしい生き物」

映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でのベン・ウィショー
映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でのベン・ウィショー - (c) 2021 DANJAQ, LLC AND MGM. ALL RIGHTS RESERVED.

 映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でQ役を務めたベン・ウィショーがインタビューに応じ、本作に初登場するQの自宅や愛猫たちについて語った。

【動画】『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』最新予告編

 ベン演じるQは『007 スカイフォール』(2012)でシリーズ初登場。『007 スペクター』(2015)ではジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)のためにラボを飛び出してオーストリアへ向かい、本作ではついに自宅が登場する。ベンは「Qのラボを離れて、外の世界に出られるのはいつだってうれしいです。この映画ではQの家のシーンがあって、彼のプライベートはどんなものかっていうのをちょっとのぞける。そういうシーンを演じるのは本当に楽しかったです」とほほ笑む。

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 Qの家については「僕が想像していたものとはちょっと違ったかもしれませんが……今にして思えばまさしくぴったりだったんだと思います」と明かす。「彼の家で過ごすことで、このキャラクターについて学んだ部分もいくつかあるんです。例えば、彼が読んでいる本でいっぱいの本棚があって、それは本当の本なわけです。リサーチして集められたQが読んでいるであろう本とか、彼が取り組んでいるモデルとかもあって、とても素晴らしかったです。全てのディテールが深く考えられたものでしたから」

 『007 スペクター』でその存在が明かされていたQの2匹の猫たちとの共演も、楽しいものだったとのこと。「僕は猫がすごく好きです。いつだってそうでした。彼らの周りにいると安心できるんです。だけど彼らには敬意も抱いています。なぜなら……彼らはただ単に尊敬に値する素晴らしい生き物ですからね(笑)。Qの猫は珍しい、毛がない猫たちなんです。とても細くて、すごく大きな耳に巨大な目で、異世界から来たみたいな見た目で、非常に聡明なんです。長時間の撮影にはちょっとイライラしていたみたいですけど、そうならない人はいないですしね(笑)。彼らはすてきな共演者でした」

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 かつて13匹以上の猫を飼ったことがあるなど、猫好きとして知られるベン。「不思議なんです。なぜQも猫好きになったのかは知らないのですが(笑)、脚本家たちは役のディテールに俳優たちから生まれた要素を含めることがあって、そういう俳優と役の“結婚”が時に起きるということを僕は楽しんでいます。でも、こういう風に書いてほしいとは頼んではいないよ!」 一方、本作にはQの料理シーンもあるが、「僕自身は料理は大の苦手なんです」とのこと。「でもQはすごく得意なんだと思います。Qは一般的に、僕がすごく苦手なことが得意なんです。だからこそ彼を演じるのは楽しいんです」

 本作をもってダニエル・クレイグはジェームズ・ボンド役から退くが、Qの今後については「もっと探究できることはあるかもしれません。だけどそれは僕が関与できることではなくて、ダニエルの代わりに誰が007になるかによるかと思います。このフランチャイズが次にどこへ向かうかは誰にもわかりませんから。もしかしたら全く違う方向性になるかもしれないし、助演俳優を全員新しい人にしたいということになるかも。本当にわかりません。全てがまだ謎です」と語っていた。(編集部・市川遥)

映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は公開中

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