シネマトゥデイ

トム・ハンクス FLiX独占インタビュー 





演作は必ずと言っていいほどヒットしていますね。
トム・ハンクス(以下H) 何がヒットするのかなんて、誰にもわからない。たとえば、『グリーンマイル』は、1935年の刑務所で死刑囚と看守を扱った映画で、僕はそれをおもしろいのではないかと思った。
でも、この映画が“1935年の刑務所の映画”だから、誰も興味を持たない可能性だってあるんだ。『アポロ13』を撮っていた時だって、世の中の人はみんなこの結末を知っているのに、果 たして映画を見にくるのか、と思ったし、『フォレスト・ガンプ』だって、僕の演じたキャラクターがつぶやいていることをみんな一体気にかけるものなのか、想像もつかなかったしね。
『インサイダー』がいい例だよ。あの映画は、とてもいい作品。でも、世間は誰も見に行かない。結局、映画なんてギャンブルなんだ。だから、当たるかどうか考えて映画を選ぶなんて、無理な話だよ。
出演作を選ぶ基準は?
僕が一番に考えるのは、その映画が“自分の好み”かどうかということ。映画の製作には、多大なる時間と労力を投資するものだろう? 
事前の準備、撮影、そしてすべてが終わった後も、その映画のためにこうやってインタヴューも受けないといけない。心の底からその映画がいいと思っていなければ、そういったことはただの苦痛になるし、だいたいインタヴュアーに向かって真顔で『いい映画です』なんて言えないよ。
役作りはどうでしたか?
役作りで一番難しいのは、ストーリーに書かれていない、そのキャラクターの少年時代や日常生活を検証することだ。そういう意味で、この映画は比較的やりやすかった。
原作になったスティーヴン・キングの小説が、僕のキャラクターであるポールが語る形式でストーリーが展開するからね。つまり、彼が思っていることが、すべて小説の中で書かれているんだ。
現在は新作の“Cast Away”のために、かなりの減量をしなければいけないんだけど、まだ完全に減量 しきっていないんだ。体重を落とすのはたしかにハードだけど、どんな映画でも多少は肉体的変化を求められるものだから、これくらいの苦労はアクターとしては普通 のことだよ。(減量のために1年ものインターバルを置くのは)映画のためには理想的だけど、正直言ってここまでの裁量 をもってくれたなんて、常識で考えればスタジオはクレイジーだね。
最近は製作の方にも熱心ですね。 
監督・脚本も務めた『すべてをあなたに』は、決して興行的に満足のいく結果 ではなかった。だけど僕自身は、あの映画は今でも大好きだよ。テレビで流れていたりすると、家の子供に『ダメダメ、チャンネル変えちゃだめだよ。この映画、いいんだから、見ようよ』って言うくらいね。 映画を作るのはあくまで監督。役者が何度もテイクをした中で、どのカットを選んで、どうつなげるかは、すべて、監督の力量 なんだ。そういう意味で、役者はむしろ過大評価されていると思うよ。
例えば『グリーンマイル』は、多数の役者が主役級の重要度をもつアンサンブル・キャストの映画。『僕』の映画じゃないんだ。宣伝ポスターに僕だけの写 真を使ったのだって、スタジオは変なマーケティング方法をとったもんだと僕は不思議に思っているくらいだよ(本来の内容と違うイメージを植え付けることは)。
スタジオにとってはむしろリスクじゃないかと僕は思うけどね。 もちろん、僕は役者としてできるかぎり、最大の演技をする。でも、でき上がったこの作品は、やっぱりフランク(ダラボン監督)が評価されてしかるべきなんだ。僕は、彼が作ろうとしたこの映画に僕を参加させたいと思ってくれたこと、そして役者として僕ができるかぎりの貢献をさせてもらえたことを、素直に光栄だと思っているよ。


(C)1999 GAGA COMMUNICATION INC.


(C)1999 GAGA COMMUNICATION INC.


(C)1999 GAGA COMMUNICATION INC.


(C)1999 GAGA COMMUNICATION INC.

『グリーンマイル』
1999年度作品
配給:ギャガ/ヒューマックス
2000年3月下旬より
 
 
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