シネマトゥデイ

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- その1-

 
『ゴッド・アンド・モンスター』
12月23日より銀座テアトルシネマにてレイトロードショー!
1998年/アメリカ/106分/配給:ギャガ・コミュニケーションズ Gシネマグループ
監督・脚本:ブル・コンドン 
製作総指揮:クライヴ・バーカー 
原作:クリストファー・ブラム 
出演:イアン・マッケラン、ブレンダン・フレイザー、リン・レッドグレーヴ

http://www.nifty.com/fmovie/GM/

1998年のアカデミー賞で脚色賞を受賞し、イアン・マッケランが主演男優賞に輝いた『ゴッド・アンド・モンスター』。佳作ながらも、劇場公開されずにビデオで発売されるという、不幸な運命を辿ってしまった作品だ。だが、この映画を愛するさまざまな人々の熱意によって、12月23日より銀座テアトルシネマにて公開することが決定! 活動の中心になったのは、ニフティ株式会社のコンテンツ部に勤める一介のOL、森菜穂美さんである。彼女に、どのようにしてこの映画の公開までこぎつけたかを聞いてみた。

取材・文:編集部
  映画館の画面 で観てこそ100%感じることが出来る映画だと思いました。
- この活動に関わるきっかけはなんだったんですか?

 たまたま買った「キネマ旬報」の1999年2月下旬、総決算号に載った記事に目が止まったんです。オスカーを獲った作品なのに、劇場公開されないなんてことがあることを知って驚きました。

さらにその記事には、熱心なファンの働きかけでこの作品がたった一日だけ劇場にかかるということが書いてあって、なんか頑張っているなぁって思ったんです。

結局、私がこの映画を初めて観たのはビデオになってからなんですが、もうものすごく気に入っちゃって! あまりの素晴らしさに、言葉を失う思いがしました。確かに地味な作品ではあるのですが、この映画の美しさ、繊細さは映画館の画面 で観てこそ100%感じることが出来ると思いました。

- まず最初になにをしたのですか?

とにかくなにか行動起こさなくちゃと思って、公開推進委員会のホームページにアクセスしました。HPを主催されている竹内さんという方にメールを出すと、即座にご協力いただけるというお返事があって。

4月には、映画の配給権を持っている配給会社ギャガ・コミュニケーションズにて、何度か打ち合わせを行いました。配給会社の方はとても熱心に話を聞いてくれたのですが、「映画配給というのはビジネスであり、儲かるかどうかわからないような映画を公開するには大きなリスクが伴うわけだから、上層部の賛同が得られなければ公開はできない」と言われてました。

当然のことなんですが、しばらくの間話は進みませんでしたね。

- 公開推進委員会というのは?

『ゴッド・アンド・モンスター』を愛する人々によって作られた、日本劇場公開を早期実現させ、宣伝するためのファン組織のことです。

公開運動の先頭に立っている竹内美夏さんが中心となり、HPを持っている方にはリンクを張ったり、各種掲示板に書き込んだりと地道な活動を行っています。

- その後、通信講座の「ニューシネマワークショップ」のスクーリングに行かれたそうですね。

自分でも具体的な提案をしなければならない、映画のことをもっと勉強しなければならないと思ったからです。

7月にディストリビューターコースのスクーリングに行きました。そこでは、映画業界の第一線で活躍する講師の方々から講義を受け、その後一緒に飲みながらこの件について相談させてもらったりして、すごく有益なアドバイスをいただいきました。

- 実際に劇場公開が決定したのはいつですか?

8月の中旬です。しつこく粘った甲斐がありました。ギャガ・コミュニケーションズの担当者の方も、社内での話し合いではさぞかし苦労されたことだろうと思いますね。この時点で、私が初めて上映推進委員会の方と接触してから、約半年が経とうとしていました。長かったですが、これまでのいろいろな苦労がようやく報われ始めた気がして、本当に嬉しかったです。

 
- ですが、そこからがまた大変なわけですよね。

そうなんです(笑)。映画の宣伝活動なんて、やったこともない素人集団なわけですから。今回、実際に制作物の多くは自分たちの手で作っています。予告編も制作したし、試写 会なども運営しました。正直言って、会社へ行きながらの二束のわらじはキツイことも多かったですね。だけど、本当にたくさんの方たちが、私たちをサポートして下さいました。映画が劇場公開されるのも嬉しいですが、このような方たちに出会えて、生きていて良かったなぁとしみじみ思いますね。

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