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『ハリー・ポッターと賢者の石』サテライト会見

全世界で空前のブームを巻き起こしている、魔法使いの少年を主人公としたファンタジー小説「ハリー・ポッター」シリーズ。現在4巻(日本では今夏発売予定)まで発売されており、その売上げ部数は全世界で1億部を突破するという驚異的な記録を更新中だ。期待されていた第1巻の映画化作品『ハリー・ポッターと賢者の石』も、原作同様に世界中で大ヒットを記録している。 さる1月8日には、ファン待望のシリーズ第二弾『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(今冬公開予定)を撮影中のロンドンのスタジオから、衛星を通じて記者会見が開かれた。当日はハリー役のダニエル・ラドクリフ、ハーマイオニー役のエマ・ワトソン、ロン役のルパート・グリントのメイン・キャストと、監督のクリス・コロンバス、製作者のデヴィッド・ヘイマンらが顔を揃えた。

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ハリー・ポッターと賢者の石
12月1日 (丸の内ピカデリー他全国松竹東急系)
配給:ワーナー・ブラザース映画

全世界で9000万部を超えた驚異のベストセラー「ハリー・ポッター」を映画化したファンタジック・アドベンチャー。魔法学校ホグワーツに入学したハリー少年の奇想天外な冒険を描き出す。

ダニエル・ラドクリフ(以下D)エマ・ワトソン(以下E)ルパート・グリント(以下R):明けましておめでとうございます(日本語で。しかし緊張しているためか、3人は何度も日本語で「おめでとう」を繰り返してしまい会見場に笑いを誘った)。

クリス・コロンバス(以下C):日本の皆さんに衛星を通じて新年のあいさつができるなんて、嬉しいかぎりです。ハッピー・ニュー・イヤー。

デヴィッド・ヘイマン(以下H):私の隣のクリスはアメリカ語で新年のあいさつをしたようだから、私はイギリス人なので英語であいさつをしましょう(笑)。ハッピー・ニュー・イヤー。私は日本に何度も行っています。日本が大好きなので、こういう機会を設けていただいてとても感謝しています。

Q:非常に下世話な質問なんですが、ダニエルくんはおこづかいをどれくらいもらってるんですか?

D:あんまりもらってないんだ。お金が必要ないから……。時々ビデオをレンタルする時に使うくらいで、本当に必要ないんだ

Q:子供たち3人に質問ですが、日本にどんなイメージを持っていますか?

D:まだ行った事がないけど、すごく近未来的な素晴らしい国だと思うな。一度行ってみたい国だよ。

E:私は日本について色々勉強してるの。すごくハイテクの進んだ国だと聞いているので、私も行ってみたいわ。

R:ぼくも行った事がないけど、すごくクールな国だって聞いてるよ。

Q:ハーマイオニーちゃんのファンなんですけど、私に向かって手を振っていただけませんか?

E:(はにかみながらも笑顔でカメラに向かって手を振る)

Q:二作目になって物語の中で登場人物たちが成長していると思うのですが、気をつけて演じた事はありますか?

D:ぼくが演じたハリーは、一作目では見物人のような存在だったんだ。魔法の世界の事を何も知らない状態で学校に入っていたので、学校の人たちを観察するような立場だった。でも二作目では成長をとげて、自発的に学校の色々な事に参加するようになるよ。

E:私が演じたハーマイオニーは、一作目ではかなりいばって男の子たちに嫌われていたけれど、二作目ではだいぶフレンドリーになってそれほどいばらなくなるわ。だから、もう少しみんなに好かれるような役になると思うの。

R:二作目では、ロンの妹のジニーが魔法の学校に入学してくるんだ。だから彼女の面倒をみるっていう役になるんだ。それと気持ち悪いスラッグっていう虫が出てくるからね。それがすっごく楽しみ!

Q:大ヒットを記録していますが、監督はヒットの理由についてどう思われていますか?

C:まず、全世界で一億冊以上も売れた本の大成功がヒットの大きな要因だと思うな。この本が抱いているテーマが、今の若者にアピールするんだよ。それは善と悪についてだったり、忠誠や友情、勇気なんてものもこの作品で子供たちは学べると思うんだ。それにせちがらい世の中だから、魔法の存在を信じたいという思いが人々の心の中にあるんじゃないかな。まあ、何よりもここにいる3人の素晴らしいパフォーマンスが成功の要因だろうな。

Q:原作で登場するポルターガイストのピーブスが映画には登場しないのですが、第二作ではどうですか?

C:ピーブスの登場するシーンは実は撮ってあったんだよ。でもピーブスのデザインが気に食わなくてね。ピーブスの登場するシーンは全てカットしてしまったんだ。ただし第二作ではピーブスが登場するよ。デザインがとっても良くて、我々全員が気に入ったイイものが出来上がったんだ。第二作ではピーブスのイタズラが見られると思うよ。それと1年後か2年後か分からないけれど、一作目がDVDになった時か、再び上映される時には、ピーブスのシーンは入っていると思うよ。私と隣にいるヘイマンは原作の大ファンだから、できれば原作の全てを映像化したいんだ。だけどそんな事をすると、6時間を越える作品になってしまうから無理なんだ。でも、DVDではかなり増えるはずだよ。

Q:第二作『ハリー・ポッターと秘密の部屋』でのCGの使い方はどうですか?

C:ホウキにまたがってボールを追うクィディッチというスポーツのシーンが、より素晴らしいんだ。より早く、よりバイオレントになってるんだ。この一年で技術の進歩もあったしね。とにかくクィディッチのシーンはすごいよ。見応え充分だね。作品全体としては少しダークな雰囲気になって、アドヴェンチャーの要素が濃くなっているね。

Q:世界で8億ドルもの興行収入をあげて大ヒットを記録していますが、製作者としてプレッシャーを感じたりしますか?

H:昨日の数字では8億1100万ドルという数字になってるよ(笑)。製作者としては、成功することはとても嬉しいね。第一作目を作る時に「原作が大成功しているからプレッシャーを感じるのではないか」と何度もたずねられたんだ。しかし、私たちは観客の動員数よりも最高に素晴らしい映画を作りたいと思っていた。これは動員数と違って、私たちがコントロールできる部分だ。私も監督のクリスも、この物語に非常に熱い情熱を抱いている。この気持ちを持ち続けている限り、二作目も三作目も必ず成すると思っているよ。

Q:世界中のたくさんの人々が自分の映画を観ていることを、ダニエルくんはどう思っていますか? D:当たり前かもしれないけど、ドキドキした気持ちになってるんだ。撮影という経験も素晴らしかったしね。この成功が二作目も続く事を祈ってるんだ。

Q:一作目で難しかったシーンと、二作目で苦労しているシーンがありますか?

D:一作目で難しかったのは「みぞの鏡」のシーンだよ。あの鏡の前では満たされない気持ちなのに興奮していて、嬉しいのに悲しいっていう複雑な気持ちをカメラの前で演じなくちゃならなかったんだ。あれが一作目では難しかった。それと二作目は、まだ難しかったり苦労したりはしてないよ。監督さんやみんながすごくサポートしてくれているから。

Q:とても有名な俳優さんたちと共演しているわけですが、何か学んだ事はありますか? E:すごく素晴らしい俳優さんたちに囲まれてたわ。学んだ事の一つは忍耐強くとするということ。それと映画作りって、ただ演技をすればイイってものじゃないってことも分かったわ。共演者と仲良くするというチームワークが必要なの。

D:ぼくも俳優さんたちからいろんな事を学んだけれど、特にクィレル教授役のイアン・ハートさんから“集中すること”を学んだよ。それと、自分の演じるキャラクターを良く知るということ。セリフをしゃべる時には、自分の気持ちを伝えるんだということもね。 R:ぼくは特にコツみたいなものは教わらなかったけど、一緒に仕事をしているたげでインスピレーションみたいなものを与えてもらったな。みんなとってもイイ人だったし、クールだったよ。

Q:今、皆さんが座っていらっしゃるのは何かのセットのようなのですが、一体どういうセットですか? 第二作の『秘密の部屋』に関するヒントになるようなセットなのですか?

C:ここはグレートホールというホグワーツ魔法学校の食堂だよ。カメラを回して見せてやってくれないか?(カメラが動いてセットをグルリと見回す)ホラ、それが校長のダンブルドアの椅子だよ。スタッフがいるのが見えるだろう?(カメラが再び監督を捉える)本当はカメラを上に向けると魔法の天井があるんだけどね(笑)。ここのスタジオの中に、一作目も二作目もセットを作っているんだ。

Q:皆さんそれぞれ原作者のJ・K・ローリングさんに会ったと思いますが、その印象と何かアドヴァイスを受けていたらそれも教えてください。

R:すっごいイイ人。どうやって演じた方がいいとかってアドヴァイスはなかったけど、この本の大ファンだったので彼女に会えて最高にクールだったよ。 E:私にとって、彼女に会う事はとっても大事なことだったの。だってハーマイオニーって、彼女自身をモデルにしている部分があるって聞いてたから。でも実際に会ってみると、彼女ってとっても綺麗でユーモアに溢れてて、とっても素敵な人だったわ。

D:とてもイイ人でとても落ち着いた人だった。特にアドヴァイスはなかったけれど、原作の小説に書いてあることがアドヴァイスのようなものかも、と思った。小説にはとても色々詳しく書かれていたので、本を読むことが色々ヒントになったんだ。

C:彼女とはスコットランドで初めて会ったんだ。彼女に会うまで写真も見た事がなかったので、女優のアンジェラ・ランズベリーみたいなおばあちゃんかと思っていたんだ。ところが会ってみたら若い女性なんだ。私よりもね。頭の回転が早くてユーモアのある楽しい人だったよ。彼女が「どんな映画を作りたいの?」とたずねたので、私の見解を話したんだ。そうしたら「私が作りたいのもそういう映画よ」って賛同してくれた。その瞬間から、彼女は最高の協力者になって一緒にこの映画を作ってくれたんだ。彼女は一度たりとも「こういう事をしてはいけない」とか「こうしないといけない」なんてことは口にしなかった。彼女はインスピレーションと情報の宝庫で、我々にたくさんの情報を授けてくれたよ。彼女は今まで仕事をしてきた中で最高の協力者だったな。

H:私が彼女に会ったのは5年前のことなんだ。その時点であの原作を映画化する権利を買った。その時彼女と約束したのが、原作に忠実に作る事と脚本家と監督とも会う事だったんだ。クリスと会った彼女は、彼の映画化のビジョンを聞いて彼に全幅の信頼を置いてくれたんだ。彼女の知識は、とても豊富だった。彼女はこの物語の全てを知っているし、全てを緻密に作り上げている。この小説が木だとしたら、彼女は木の根っこまで知り尽くしているんだよ。だから、彼女は魔法学校ホグワーツの非常に緻密な地図を書いて渡してくれたんだ。我々はそれに従って映画を作っていったんだ。彼女はこの映画を作るガイド役になってくれたワケだ。でも、時折質問に答えてくれない時があるんだ。「それは教えられないわ。だって、その謎は最終巻である第7巻(すでにそのアイデアは書き留められていて、原作者のローリングが金庫に保管しているという)に出てくるから」と言うんだ。秘密の部分に関しては、本が出版されるまで待つしかないね。 でも、クリスはこの本をとても深く理解しているので、時折物語の先を予測してしまう事があるんだ。アラン・リックマン演じるスネイプ教授が奇妙な視線を送るっていうシーンが第一作目に出てくるんだけど、それについてたずねるとクリスは「だって、その謎は第7巻に出てくるから教えられない」って言うんだ(笑)。撮影現場では、みんながいろんなシチュエーションで「その謎は第7巻に出てくるから教えられない」ってジョークにしてたよ。

Q:忙しいのにありがとうございました。第二作の『ハリー・ポッターと秘密の部屋』が完成したら、是非皆さんで日本に来てください。

C:是非とも行くよ!

(佐野 晶)

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