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 ジャッキー・チェン来日記者会見

 

昨年12月に公開されたアクション・スペクタクル『アクシデンタル・スパイ』。2月20日のビデオ&DVDレンタル発売(3月20日DVDセル発売)に先立ち、主演のジャッキー・チェンが急遽来日。1月16日に記者会見が行なわれた。当日は共演のビビアン・スーがゲストとして登場し撮影秘話を披露したほか、花束贈呈で叶美香が登場し会見に華を添えた。

アクシデンタル・スパイ
2月20日ビデオ&DVDレンタル発売/3月20日DVDセル発売
販売・発売:ポニーキャニオン
DVD\4,700/映像特典24分/オリジナル予告編/日本版予告編/メイキング
製作総指揮:スティーヴン・チャン/製作:ジャッキー・チェン/監督:テディ・チャン/脚本:アイヴィー・ホー
キャスト:ジャッキー・チェン/ビビアン・スー/キム・ミン/ウー・シングォ/エリック・ツァン

ジャッキー・チェン(以下J):ここ数年外国にいることが多いので、かなり疲れているよ。自分でも、スケジュールがどうしてこんなにタイトなのかわからないぐらい。日本には昨日夜11時過ぎに着いて、明日の朝10時の飛行機でまた日本を離れるんだ。今度いつ日本に来られるかはわからないけど、出来るだけまた早く帰って来れるように頑張るよ!

司会:私がまず先にいくつか映画について質問させていただきます。いいですか?
J:いいですよ(日本語)。

司会:日本語、大丈夫ですね!
J:まだ覚えてるよ。聞くのは大丈夫。

司会:英語と広東語と日本語と……。
J:スペイン語もね。

司会:すごい。さすが国際派スターって感じですね。さて、この『アクシデンタル・スパイ』は久しぶりの香港映画ですが、相当のお金をかけて製作されたそうですね。
J:韓国、香港、トルコでロケをしたよ。


司会:アクション・シーンがたくさんありますが、撮影現場でいろいろと見どころを考えて、こうしようとか決めたりするんですか?
J:大体そうだね。ロケハンをした時に普通は考えつくんだけど。例えば蹴りだとかそういったものは必ず入る。それ以外に、トルコに行った時にトルコの特徴があるものは何かって考えるとトルコ風呂だよね? だからお風呂のシーンも出てくるし、お風呂があればヌードのシーンでの戦いがある。現地の環境を生かすことによって、すごく自然でその場に合ったコメディが作れるんだよ。


司会:ここのところオールヌードのシーンが多いですね! 『ラッシュ・アワー2』にもありましたが、本作でも披露してますよね

J:何度もリハーサルをしてすごく大変だったよ! 全部服を脱いでいても人には見られちゃいけないし、いろんな種類のカレー粉を身体に塗ったり、転がった時にはほんとに擦り傷を負ったりしたんだ。7日間、毎日いろんな種類のカレー粉を身体につけていたよ。それに寒かったしね。リハーサルの時はズボンをはいてたけど本番の時はそれを脱いだわけだし、NGシーンもいっぱいあった。お皿をどういう風に自分の前に置いて隠すかとかさ(笑)。最終的にこういうシーンが撮れてよかったと思う。


司会:裸のアクションは相当大変ですよね。
J:皮膚病みたいになったよ。汗をかいた時に毛穴が開いて、そこにまたカレー粉を塗るのですごくかゆかったりした。

司会:今はもう治ったんですか?
J:今はだいじょぶよ(日本語)。


司会:そういった身体を張ったアクションは、大変でしょうがやっぱりファンはとても楽しみにしているんですよね。
J:そうだと思う。観客は僕自身を観たいと思っているだろうから、自分でやれることは自分でやろうと思っているよ。ただ、来年映画を2本やるけど、それは少しだけ特撮が入ってくる。一つはドリーム・ワークス製作の『タキシード』。僕がタキシードを着ていろんなことをやるという話なんだ。あちこち走り回ったり、その走りがすごく早いっていうのはもちろんCGでやるんだけど、僕としてはできるだけCGは少なくしようと思っている。
もう一つは明日からタイでロケが始まる『ハイバインダー』という映画。僕が死んでまた生まれ変わるという話。僕は初めて映画で死ぬんだよ!


司会:『アクシデンタル・スパイ』は普通の男が実はスパイという設定ですね。
J:いつも警察官の役ばかりじゃなくて、いろんなことをやっていきたいんだ。この映画ではセールスマンをやっていて、そこからストーリーが流れていくという風に考えた。ちょうど2週間ほど前にアメリカでアフレコをしたんだ。もうすぐアメリカで公開されることになっている。

司会:じゃあ、またキャンペーンでアメリカに?
J:うーん、時間もないね(日本語)。

司会:私たちはラッキーですね!
J:3月10日に『ハイバインダー』のタイロケが終わって、3月15日にプラハで『シャンハイ・ナイト』の撮影に入る。そのうちの1ヵ月は『タキシード』のキャンペーンのために戻ってきて、その後またロケ地へ戻るんだ。『シャンハイ・ナイト』は8月に撮り終える予定だよ。
そして9月5日からは『ベル・ボーイ』という映画の撮影がラス・ベガスで始まるんだ。大体3月ぐらいまでその撮影が続く。その後は、今度はアジア向けの新しい映画の撮影が始まる予定なんだ。それが今の僕のスケジュールさ。かなりタイトに入ってるんだよ。みんながジャッキーの取り合いなんだけど、僕自身は一人しかいないからね! ここ数年はずっと休みなしで働いているよ。


司会:ファンとって一番心配なのは身体。
J:身体はだいじょぶね(日本語)。


司会:ビビアン・スーさんが共演していますね。

J:すごくびっくりした、僕を驚かせてくれた女の子だよ。ただかわいいだけの女の子ではないと、一緒に仕事してわかった。歌も歌えるし、作詞もできるし、作曲もできる。ダンスもできるし、とても才能のある女の子だよ。
(ここでビビアン・スー登場)

J:いつもキレイ(日本語)。

ビビアン・スー(以下V):いつもかっこいい。いつも鼻、大きい(以下日本語)。

司会:今回の映画の中ではすごくミステリアスな役ですね。難しかった?
V:うん、少し難しかった。いつも明るいビビアンと違って、神秘的で不思議な女の子です。昔いろいろ苦労で、過去があって大変なことがあって、ちょっと寂しそうな女の子かな? 

司会:笑わないよね。
V:笑わない。でも撮影してない時は、現場は楽しくていつも笑ってた。ジャッキーさんもすごい面白かった。それにアクションのことも教えてくれたし、ほんとに現場でジャッキーさんが映画を撮っているのを見て、いろんなことを勉強しました。命も捨てて一生懸命映画のために働いていて、こんなの初めて見ました。
後、もっと不思議な面白かったのは、トルコで撮影のところにハエがいっぱいあって、ジャッキーさんが箸でパッてハエを捕まえて持ってきて、ほんとにハエさんが死んじゃっててびっくりしました。

J:練習練習(日本語)。僕はいつもそうやって練習するのが好きなんだよ(笑)。

V:あとジャッキーさんはご飯を残っている人には怒るから、いつもみんなジャッキーさんの隣で食べてる時は、全部ちゃんと食べなきゃいけないの。いろんな国に行って、ビビアンにも教えてくれて、貧乏とかご飯が食べれない可哀想な人がいっぱいいるから、私達はこんなに幸せなのになんで残るの? 怒られる。だからジャッキーさんが来たら、みんなお弁当持ってって逃げちゃうの。

J:多くの人が食べ物を取るとなるといっぱい取るんだけど、食べきれないとそれを捨ててしまう。結局並んでる人、後ろの人の方は食べるものがなくっちゃうんだ。だから、僕はいつも立って見てるんだよ。本当にいっぱい取った人は全部食べるのかどうかをね。

V:真ん中に座って(笑)。ジャッキーさん、すごい力が強いから、ビビもやられたことあるんだけど、映画の中でビビがクスリをやっていてつらくて起きられないというシーンの時に、起きなさい起きなさいってジャッキーさんに頭押された。ジャッキーさんは多分自分は軽いと思ってるだけど、ビビの顔のところに指の痕がついてたんですよ。すごい痛くて、耳も真っ赤になっちゃって。

J:かなり軽く叩いたつもりだったんだよ!
(ビビアン・スー退場。以下マスコミとの質疑応答)

Q:韓国でのロケは大変でしたか?

J:僕はすごくラッキーで、世界中どこで撮影しても大変だったということはないんだ。今までどの国に行っても、僕はみなさんに喜んで観てもらえるような、政治などに関係ない映画を撮ってきたからね。
今回この映画は韓国でロケをしたが、韓国にもいい人がいて悪い人がいる。トルコのロケでも、悪いトルコ人もいるしいいトルコ人もいる。トルコで撮影するのにトルコ人は全部悪役ばかりということは絶対にしないし、映画を撮影する時にはそういうことを言っておいて、実際にはトルコ人は全部悪役にしてしまうということは絶対にやっていない。
今まで映画を撮ったところで、2つの国からお礼の手紙をもらったんだ。一つはトルコで、もう一つはロッテルダム。『フー・アム・アイ』でロケをしたんだけど、その後観光客が大分増えたそうなんだ。多くの人が、映画に出てくるあのビルのところで写真を撮ってるらしい。だから、僕自身は世界中どこで撮影しても便利というか都合がいいんだよ。

Q:多くの子供たちがジャッキーさんに憧れていると思います。そういう子供たちに何かメッセージをお願いします。

J:今までいろんな映画を撮ってきて、いろんなメッセージを子供たちに伝えてきた。それはネバー・ギブ・アップ、一生懸命にやるということ。悪い人間というのは最終的には負ける、悪いことをすれば最終的には刑務所行きになる。映画の中の僕というのは、どれだけ一生懸命にやっていい成績を収めるかということをみなさんにお見せしているんだ。
もう少し長い目でものごとをみるんだよ。今日一生懸命やったことは、将来的には自分に戻ってくるから。ジャッキー・チェンというのはすごい成功を収めたとみんなは言うけれど、僕は20年前にどんなことをやっていたかということをもう一度振り返ってもらいたい。この20年の間に、みなさんの目に止まらなかったことというのはいっぱいあるんだ。そのことの収穫が、今されているんだよ。

Q:武術監督に今回新しい人を起用していますが、そのことによって何かこれまでのジャッキー映画のアクションと大きく変わった点はありますか?

J:以前は僕に付いていてくれた人だから、僕がトレーニングしたようなものなんだよ(笑)。アジア映画を撮る場合は、誰に監督をお願いしても自分が監督しているようなものなんだ。武術指導を誰かにお願いしても、最終的には僕が後ろでやってるから。いつも新しい人に依頼はするけど、それはその人たちのやり方を見たいな、学びたいと思っているからなんだけど、あっという間に自分でついついやってしまうようになる。というのは、彼らが僕が撮りたいと思うものが撮れないからなんだ。それは彼らがヘタだからというわけじゃないんだけど、僕が撮りたいのはジャッキー・チャンの映画。
例えば、僕の後ろで悪い人間が戦っている。マシンガンを使ったり爆発を使ったりしてエンディングを迎える。だけど、それは僕が望んでいるものではない。もう少しエンディングにふさわしいものがないかと、すぐにそこで脚本を自分で変えてしまうんだ。他の小道具大道具を使ってやるんだけど、この映画ではタンクローリーを使ってやっているよ。どういう風に子供たちを助けるか、それを見ている人っていうのは誰が悪い人かというのは既に忘れている。マシンガンなんて脳裏に残ってないんだ。そういったことを僕自身が変えていくんだよ。

司会:最後にみなさんにメッセージをお願いします。
J:いつも同じなんだけど、僕の努力はみなさんに見ていただいているわけですが、長年の応援をいつもありがとうございます。僕、頑張ります(日本語)。応援してください(日本語)。

(今 祥枝)

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