シネマトゥデイ

シネマトゥデイ
映画ライター
海辺を散歩するのが日課、なんていうと優雅に聞こえるが、アレルギー治療のためです。それで近年気になるのがタトゥー彫ってるサーファーたちが多いこと。面積も大きいんです。「あきこ命!」なんてのはさすがにいないけどね。
ライター
今冬公開のフランス映画『かげろう』で主演のギャスパー・ウリエル君を取材。19歳の彼はとっても美少年で、ほおずりしたくなるほどでございました。まぶしかったな、あの若さ…。オヤジ俳優偏愛ライターを自認する私ですが、近頃好みが変わってきたような気がしてる。
ライター
阪神タイガースが優勝しました! 星野仙一と共に歩んでン十年。中日時代、日本シリーズを名古屋まで見に行き、歓喜に舞うダイエーナインを羨ましく思った日もありました。その仙さん阪神監督就任と共に、阪神ファンに移籍して2年。まさかこんなに早く縦縞を来た仙さんの胴上げシーンが見られるとは。ううっ
 S.W.A.T.

70年代に日本でも放映されて人気を呼んだTVシリーズ「特別狙撃隊SWAT」の映画化作品。ロサンゼルス市警のエリート特殊部隊の活躍を描くポリスアクション。主演は『マイノリティ・リポート』のコリン・ファレルと『スターウォーズ』シリーズのサミュエル・L・ジャクソン。共演に『運命の女』のオリヴィエ・マルチネス、『ブルー・クラッシュ』のミシェル・ロドリゲス。悪漢VS警察の図式だけでなく、警察内部の人間模様に焦点があてられているところにも要注目。
日本公開:9月27日
(丸の内ピカデリー1他松竹・東急系)
上映時間:1時間51分
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント



主役のコリン・ファレルに目が釘付け。銃を構える、走る、銃で狙いを付けるも撃てずに舌打ちする、そんな姿がいちいちカッコイイんだよなぁ。美男じゃないんだけどね。スティーヴ・マックィーンにガキの頃抱いた憧憬ってこんな感じじゃなかったか? なんて思った。でも作品はアクション作ながら敵も味方も人数を欲張り過ぎて焦点ボケボケ。ファレルの役柄もS.W.A.T.辞めちゃうヤンチャな相棒役の方が良かったかも。でも穏やかな正義漢なのでファレル入門編としてオススメ。


日頃、陽の当たらない裏方稼業のお話…。監督はリアリティ追求の刑事ドラマ『ホミサイド』に出演し、同ドラマで監督としてデビューした人。そのせいか、本作でもS.W.A.T.の地道な訓練やら、隊員と上層部の軋轢など泥臭い部分を描き込み、スクリーンから「S.W.A.T.ってつらいよ」とぼやきが聞こえてきそうなほどリアリティを感じる。だが、見せ場であるはずの、麻薬王を奪還しようと狙う輩との攻防戦は無駄に派手なだけ。しかも、どこかで見たような…。それでも、私はコリン・ファレル好きなので、程よくシェイプされた体で頑張る彼に免じて、★一つ分おまけ。


ソニーさん、もの凄~くツッコミ甲斐のある作品をありがとう! 「俺を逃がしてくれた奴に1億ドル払うぜ」という麻薬王の一言で、全く関係ない奴らがS.W.A.T.に闘いを挑んでくるなんて…。ぷっぷっぷっー。ここまでリアリティがなく、ゲーム感覚のストーリー展開だと笑っちゃいます。おまけに元S.W.A.T.の奴らにも四苦八苦しちゃって、こんなんじゃS.W.A.T.におちおち街の治安を任せておけまへんな。この映画といい、『踊る大捜査線 THE MOVIE2』といい、天下のS.W.A.T.のイメージがマイナスになっているような気がするんだけど・・・。いっか!「おちゃらかS.W.A.T.」ということで。

 ぼくの好きな先生
フランスの自然豊かな田舎町にある小学校にたった一人しかいないベテラン教師と生徒たちの姿を丹念に追ったドキュメンタリー。監督は前作『音のない世界で』でろう者たちの姿を優しく捉えて世界各国で絶賛されたニコラ・フィリベール。まだ幼さの抜けない低学年の生徒から、思春期を迎えた高学年の生徒まで、すべての生徒に一貫した態度で接するロペス先生の姿はストイックですがすがしい。

日本公開:9月20日
(銀座テアトルシネマ)
上映時間:1時間44分
配給:ミラクル・ヴォイス / 東京テアトル


邦題はパクリっぽいけど、面白いドキュメンタリーです。フランスのベテラン先生と生徒たちの話。授業に集中できない男の子、定年間近の先生……。そんな日常の一場面が切り取られてポンと投げ出される。生徒の卒業や先生の定年に向けて盛り上げるってな“演出”はない。余計な説明がないストイックな作り。謹厳な先生なんか時に冷淡に見えちゃうほど。でもどのエピソードも面白くて見入ってしまう。そして、ラストがイイ。夏休みって長過ぎて寂しいんだよね、先生(涙)。


都会と違って、純真でこまっしゃくれていない子供たちは可愛いし、教え諭すロペス先生はこれぞ天職という言葉がぴったりな理想的教師だ。フランスで大ヒットしたということは、フランスも教育不信の現状があるってことか…。しみじみ。それにしても、ほのぼのとするような映像を見つつ、ふと沸いた疑問。何故、ロペス先生はこんな辺ぴな村に10数年間もいるの? でもって、50歳半ばなのに、妻子もいない彼の仕事以外の楽しみは? 映画はロペス先生の私生活にはほとんど踏み込まないで、フランス片田舎の素敵な自然と無邪気な子供の表情を映す。根がヒネてる私は、なんかね、そこに監督の作為を感じて、素直に拍手できないんです。すみません…。


プレスには、野外で授業を行っている写真もあるから、実際はもっと面白いシーンがあるはず。この子たちの笑顔なら、あともう少し見ていたかった、もう少し食い込んで欲しかったという物足りなさが多少ある。それでも日米の教育の差、少人数学級の良さが一目瞭然で「こんな学校に通っていたら、そりゃ素直に成長していただろうよ」と自分の人生をも振り返ってしまった。何が羨ましいって、小さい頃から子供に自分で考える力を与えようとするところ。「今、午前と午後どっち?」の問いに、「午後の前には何をする?」とすぐに答えを与えない先生。自分はもう無理なので、せめて自分の子供にはこんな学校に通わせたい(いつの話やら)。

 リード・マイ・リップス
ある偶然の出会いによってお互いが変わっていく、一組の男女のプラトニックな関係を描いた心理ミステリー。『エスター・カーン/めざめの時』のエマニュエル・ドゥヴォスは、野性味溢れる『アレックス』のヴァンサン・カッセルと息の合った演技を見せ、大ヒット作『アメリ』のオドレイ・トトゥを抜き、02年のセザ−ル賞主演女優賞に輝いた。ラブ・ストーリーでありながら同時にサスペンスも味わえる秀作。

日本公開:9月20日
(渋谷シネマライズ)
上映時間:1時間59分
配給:シネマパリジャン


ヒロインを“人生行き詰まってる不細工”って容赦なく描く、救いのなさがリアルでいきなり物語に引き込まれた。ヒロインは耳が聞こえない。だからサスペンスだけど、緊迫したBGMで盛り上げたりしない。補聴器外すと一切の音が消えちゃうのだ。これが逆に緊迫感を高めるね。これから怖くなるのか? それとも? って不安になる。ヴァンサン・カッセルのムショ帰り男の野卑な感じもリアルでイイんだけど、ちょっとラストの仕掛けがうまく行きすぎて違和感でした。面白いんですけどね。


すんごく期待して見始めたら、うわっ、なんだ、このねぇーちゃんの暗さは…と思った。絶対、ハリウッド映画じゃ出て来ないタイプのヒロイン。ホントは美形なのに、ブーたれてるんじゃなくて、ホントに不細工…、いや、よく言えば味ある顔。そんな女性が話の進行とともに輝いていく。相手役のヴァンサン・カッセルも粗野なチンピラにハマッている。それにしても、読唇術を使って、泥棒を働こうなんてあたりはユニーク。物語もありがちな展開を微妙にズラして進む。ゼンゼン違うんですが、「トゥルー・ロマンス」のような、ダメ男女の恋愛モノがふと頭に浮かびました。


この映画でヴァンサンのことを初めてセクシーだと思った。特に後半、オールバックの髪に黒のTシャツを着てバーテンをしている姿なんて危険な男の香りがプンプンしてよろしくってよ。そんなヴァンサンと、生真面目で、おまけに耳に障害を持つお局OLを演じたエマニュエル・ドゥヴォスのコンビネーションがいい。相反するように思えた2人が、互いにない部分を補いながらボスの金を盗む。そんなスリリングな展開もさることながら、2人の恋愛感情が盛り上がりそうでなかなか盛り上がらない。そのつかず離れずのところが、ハラハラドキドキさせてくれるじゃないの。ヴァンサンの最高傑作。

 クジラの島の少女
トロントやサンダンス映画祭で観客賞を受賞したニュージーランド映画。女性ゆえにアイデンティティの喪失を味わいながら成長した少女が、もがき悩みながらも自分探しを行う様が綴られる。監督は、マオリ出身の女性監督ニキ・カーロ。そして、1万人の候補者の中から選ばれた美少女ケイシャ・キャッスル=ヒューズが、12歳の主人公を瑞々しく好演する。また、果てしなく続く海と空など、美しきニュージーランドの自然にも癒される。

日本公開:9月13日
(恵比寿ガーデンシネマ )
上映時間:1時間42分
配給:日本ヘラルド映画


『風の谷のナウシカ』入ってますね。パクったわけじゃないだろうけど。伝統文化を厳格に守りたいおじいちゃんと、それに同調しているが、“女”であること自体が伝統文化に反してしまう孫娘の葛藤。おじいちゃんの頑さにイスラム原理主義とかアメリカの新保守主義を想起しちゃう。映画には政治的意図はないんでしょうけど、否定・迫害じゃなくてお互いに影響しあって“文化”は変容していくものだって主張を感じました。でも少女をスーパーウーマンにしたのが安易だったな。


孫娘を愛しているくせに、昔からの慣習に縛られて素直に愛せないジイ様。そんなジイ様に、自分の素直な気持ちをわかってもらおうと健気に頑張る孫娘。家族の絆、部族の絆…描くテーマはシンプルだが、マオリ族の伝統の素晴らしさやニュージーランドの自然など、周辺材料が豊かで面白い。とくに、孫娘とジイ様を演じる二人の役者がいい。孫娘役の少女はどことなく、『フラッシュダンス』(1983)で一世を風靡したジェニファー・ビールス似。キュートな笑顔には癒し効果がたっぷり。今後が楽しみです。


マオリ族の伝承をいかに受け継いでいくか。丁寧に撮っているとは思うが、展開が読める映画なのでどうしても中だるみする。それでも観客を引っ張るのは、主演のパイケアを演じたケイシャ・キャッスル=ヒューズの愛らしさ。女は族長になれず、しかし、自分を認めて欲しいために、泣きながら堅物爺さんへの手紙を読み上げるシーンには思わずこちらももらい泣き。さすがは1万人から選ばれただけあるね。そんな彼女、誰かに似てると思ったら『フラッシュダンス』(1983)のジェニファー・ビールス。この手の顔は、日本人にも親しみをもたれてウけるはず。

  くたばれ!ハリウッド
『ゴッドファーザー』『ある愛の詩』など数々の傑作を生み出した後、思いもよらぬ転落、再起を遂げたハリウッドの伝説的プロデューサー、ロバート・エヴァンズ。その型破りな人生を、膨大な映像資料をバックに彼自身のナレーションで語りおろす伝記ドキュメンタリー。監督は、本作が長編デビューとなる前作でオスカー候補になった若手実力派、ブレット・モーゲン&ナネット・バースタイン。製作映画の撮影秘話や華麗な人脈、エヴァンズのパワフルな生き方に圧倒される。

日本公開:9月20日
(ヴァージンシネマズ六本木ヒルズ)
上映時間:1時間55分
配給:アミューズピクチャーズ


映画としての完成度よりもエヴァンスのエピソードに圧倒される。『ゴッドファーザー』の編集をほとんど彼がやっちゃったり、あのスティーヴ・マックィーンとアリ・マッグロウを取り合ったりするんだからねぇ。正確に言うならマックィーンに寝とられちゃったワケですが…。なんてエピソードを紹介しちゃっても全然問題なし。もっと凄い話しが山盛りだから。でも原作で語られてた裏社会との関わりや辛辣なジョークと人物評は映画では丸められてた。興味があったら原作も是非。


良くも悪くもハリウッドの映画史に残る男、しかも、生きてるうちに伝説になってる男の物語である。というワケで、かなりエエ格好しいなセリフも多い。たとえば、『ある愛の詩』で人気女優となったアリ・マックグローを口説き、妻にしてしまったくだり、さらにはスティーブ・マックイーンに共演作『ゲッタ・ウェイ』で寝取られてしまった時の悔恨のセリフなど、キメ過ぎです。ホントかよと突っ込みたくなるが、どっちかというと「へぇ~」を連発して、映画版の「トリビアの泉」ってカンジ。原作を読めば、よりトリビアな気分に浸れます…。


いいですねぇ。敏腕プロデューサーが”俺様”伝説に酔いしれつつ、ちゃんと揉め事や女に逃げられた話も盛り込んで、そんなダメな僕ちゃんにもうっとりしている感じが。まさに一人ボケ・ツッコミ映画。因縁のコッポラ監督など敵も多いが、ジャック・ニコルソンやダスティン・ホフマンに信頼されているんだから、本当に憎めないキャラクターなんだろうな。こんなエヴァンズ親父の人生に笑いつつ、終わってみれば壮大なハリウッドの歴史を見ていたことになるのだからすごい。日本でもこんな映画できないだろうか。任侠映画の産みの親こと故・俊藤浩滋プロデューサーの生涯とか・・・。エヴァンズ親父にも負けない濃ゆい映画となりそうだ。

イラスト:micao
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