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イ・ビョンホン『純愛中毒』来日記者会見

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韓国で今、最も人気のある俳優イ・ビョンホンが、4月に公開される『純愛中毒』のプロモーションのため来日した。日本でもNHK-BSで現在放映中の「美しき日々」に主演し、人気急上昇中だ。ファン250人を招待するという記者会見は、大宴会場を貸しきるという異例のスケールで行なわれた。ビシッとしたスーツに身を包み、ゆっくりとした口調で、もの静かに質問に答えるその姿はまさにメ理想の恋人モの名にふさわしい完璧な紳士ぶりだった。

イ・ビョンホン(以下イ):皆さんにお会いすることが出来て光栄です。ただでさえ緊張しているのに、こんなにカメラのフラッシュがすごいと、もっと緊張しちゃうよ(笑)。


ソン・ワンモ(以下ソ):こんにちは、私はイ・ビョンホのマーケティングをしております、ソン・ワンモと申します。私どもは今回『純愛中毒』のプロモーションのため来日しました。


Q:イ・ビョンホンさんは3度目の来日だそうですが、たくさんのファンに囲まれての記者会見はいかがでしょうか。
イ:『JSA』のプロモーションで来日した際、違う文化を持った人たちがどのように作品を受け止めてくれるか気になり、興味をそそられたんだ。今回『純愛中毒』という作品をもって日本に来て、空港での温かい出迎えやファンの皆さんとの集い、記者会見などを開いていただいて、「こんなにも応援してもらっているんだな」と、驚いた。そしてそんな皆の姿を見て、僕自身の責任というものを新たにしたよ。


Q:今回の役どころは兄弟2役ということですが、役作りで大変だったことはありますか。
イ:1人2役みたいなものだったから、皆に「大変じゃなかったか」と聞かれたよ。演技というものは、誰かの真似をした結果なんだ。つまりその人物になりきることが大切なんだよ。僕は役柄の感情を維持して、何度も何度も演技を繰り返すことによって演じきることが出来たと思う。大変だったことは僕自身が主人公のテジンを理解して、受け入れたうえで演技するということだね。その点ではとても時間がかかったし、苦労したよ。

Q:では逆に共感できたところはどんな点ですか?
イ:いつまでも変わらない愛という点かな。そのことに対してとても共感を覚えたよ。今回の作品に出演を決めた一番の理由は、人物に共感したこともあるけど、何より新しいジャンルの作品だと感じたからなんだ。とても切なくて、心が締め付けられる部分もあれば、涙を流してしまうようなラブストーリーでもある。そしてさらにスリラーとしての要素も兼ね備えた作品でもあるんだ。これはとても新しいジャンルだと魅力を感じたから、出演したんだ。俳優というものは、役を与えられたらどんなことをしてでもその役になりきろうとするだろ? 今回僕はテジンになるのにかなり時間がかかったけど、常に「自分ならどうするだろうか」と、考えながら演じていたよ。

Q:2役を演じる際、気持ちのリセット方法などはどうされたのでしょうか。
イ:俳優にとって今回のような順撮りという撮影方法は、感情の流れを表現する上でとても助かったよ。よく観てもらうとわかるんだけど、僕が兄として演じているときは、髪が短いんだ。つまり最初に事故に遭う前のシーンを撮ってから、その後で髪を切って撮影を続けたというわけなんだ。

Q:『純愛中毒』というタイトルの映画ですが、イさんご自身は純愛をされていますか? また、純愛とはどのようなものでしょうか。(どよめく会場の女性ファン250人)
イ:僕の個人的な話より、映画の話をしたいな。僕個人の意見としては『純愛中毒』の中で描かれている愛の形は、純粋な愛というよりは絶対的な愛とか狂気に近い愛と言えるんじゃないかな。

Q:今後演じてみたい役柄は何かありますか。
イ:俳優というのは、ある作品が終わると、次はどんな役柄を演じようかと考える人が多いね。記者の人にも、よく聞かれるよ。でも、僕の場合は特にどんな役がいいとは考えないで、自分自身を空っぽの状況にしておくんだ。そして送られてきた脚本を読んで、引かれるものがあったときにはその役を演じるようにしているんだ。

Q:ありがとうございました。
イ:ドウイタシマシテ。(日本語で)
(会場から拍手)

Q:ソンさんに質問ですが、イ・ビョンホンさんの今後の活躍についてどう思われますか。
ソ:彼は今、アジア各国からドラマへの出演以来が殺到している状況です。彼は映画を中心に活動してきた俳優なので、今後も映画を中心にしていきたいと考えています。ですが、とても多くの方から声をかけていただいているので、いろいろと検討している最中です。中国の作品であれ、日本の作品であれ、いい作品に巡り合えれば出演したいというオープンな気持ちでおります。

Q:過去2度の来日経験を含め、日本についての印象はいかがでしょうか。
イ:日本のファンの皆が僕に接する時の姿に感銘を受けたんだ。好きな俳優の映画を観るときや話を聞くときは、常に静かに相手の話を聞くというマナーがあるように感じたよ。その点は他の国とは違って、文化の違いを感じたね。誰かが話しているときに、黙って聞くということは、他の人に迷惑をかけないということにもなる。それに、一言も聞き逃さないようにしようという姿勢も感じることが出来たよ。初めて日本のファンの人たちが韓国に来てくれたときも驚いたんだけど、僕が登場してから退場するまで、とても静かに見守ってくれたんだ。そして僕が退場した後、大きな歓声が聞こえたのが印象的だったね。

Q:今まで数多くの役柄を演じられてきたと思いますが、俳優としての心構えなどに変化はありましたか?
イ:今まで俳優としての考え方が変わったかどうかについて、考えたことがなかったよ。今言えることは、俳優を始めたときよりも価値観が確立されつつある状況だと思う。当時は問題が起こると、自分の答えになかなか確信が持てなかったけど、今はちゃんと答えを出せるようになってきたと思うな。

Q:ファンの人に、これだけはしてほしくないというようなことはありますか?
イ:特にこれだけはってことはないけど……。韓国と中国と台湾それに日本のファンの人たちを比べてみると、違う点が1つあるんだ。韓国と中国と台湾のファンは、僕が食べることが好きだということを知っているらしく、よく食べ物を送ってきてくれるんだよ。とてもうれしいことなんだけど、できれば賞味期限の早いものじゃなくて、長く置いても食べられる物だとうれしいかな(笑)。


Q:最後にファンの皆さんに一言お願いします。
イ:言いたいことはたくさんあるんだけど、ファンの集いなどで話してきたので、今回は『純愛中毒』について一言いいたいことがあるんだ。韓国でこの作品が公開されて、劇場を出るときに、気持ちが沈んでしまうと感じた人もいたみたいなんだ。だから日本の皆がどう感じるかとても気になっているよ。僕としては映画を観終わった後、なんの論争も起きないよりは、あれこれ話し合うことができる作品に仕上がっていることを期待しているよ。
(文・取材:FLiXムービーサイト)

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《Disc: 2》 第4話 「新たな歩み」 第5話 「母の面影」 第6話 「運命」
《Disc: 3》 第7話 「ZEROの正体」 第8話 「嫉妬」 第9話 「恋の芽生え」
《Disc: 4》 第10話 「失意」 第11話 「対立」 第12話 「暴露」
【キャスト】
イ・ビョンホン (高橋和也)、チェ・ジウ (田中美里)、リュ・シウォン (森岡弘一郎)、イ・ジョンヒョン (本名陽子)、シン・ミナ (弓場沙織)


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