シネマトゥデイ

シネマトゥデイ
ライター
いまさらながら、韓国テレビドラマシリーズ『美しき日々』にハマってます。で、チェ・ジウ演じるヨンスにどんどん頭に来てます! 昔っから嫌いなんだよなぁ。こういう河合奈保子の「けんかをやめて」的な人。恋愛映画に多い、こういうケイト・ベッキンセールみたいな、どっちつかずの人ムカツク。何様っ? 
ライター
仕事で海外に行ったら、飛行機がトラブって日本に帰れなくなった……。おかげで来日してたジャック・ブラック様の取材がぶっ飛ぶハメに。んなことって、アリ?  帰れていればきっと興奮して取材してたはずの時刻、私は機内であーあーあ゛あ゛ーっと唸りながら、『スクール・オブ・ロック』を観てた。
ライター
韓国映画が大挙して上陸している昨今、筆者は「よく見りゃ似てる、この2人」を探すのが楽しみ。イ・ビョンホンはルックスも中身も新庄剛志似、チャン・ドンゴンは昔の小林旭似。『シルミド』はソックリさんの宝庫で、ソル・ギョングは大杉漣、アン・ソンギは役所広司、チョン・ジェヨンは雰囲気が遠藤憲一だ。同作品の中には、昔の勝新太郎に激似の人がいるんだけど、さて、あなたのお名前は……? 気になる。
 コールドマウンテン

全米ベストセラーになった同名小説の映画化。南北戦争の中、愛する女性の待つ故郷へ旅を続ける脱走兵と彼を待つ恋人の苦難を描いた壮大なスケールのラブ・ストーリー。第76回アカデミー賞6部門でノミネートされる。主演は『めぐりあう時間たち』で昨年アカデミー賞に輝いたニコール・キッドマンと『リプリー』で注目を集めたジュード・ロウ。そして『シカゴ』の演技とは全く違う顔を見せるレニー・ゼルウィガー。監督は『イングリッシュ・ペイシェント』でその年の賞を総なめにしたアンソニー・ミンゲラ。激動の時代の中で、強く生き抜く女性の強さが感動を呼ぶ。

日本公開:4月24日(日劇3、他)
上映時間:2時間35分
配給:東宝東和


美しい女と美しい男による、完璧に美しい恋愛物語。冷静に考えれば、ニコールには年齢的にちょっと無理な役。花柄のワンピを着て、ピアノ弾く以外は何もできないお嬢様、完全なカマトトじゃん。でも、やっぱりきれいなんだよなぁ。しかも恋愛映画の美女の王道、待つ女を演じてるんだから、誰も文句言えない、最強美しさ度。その点、自分の美しさはそうでもないと判断して、ドスコイな肝っ玉女に、とことんなりきっちゃったレニーは自分のことがわかってる。演技はどうあれ、その頭の良さにオスカーだ。たいていの女はニコールに感情移入しちゃうんだろうなぁ。レニーのように自分を知れ! 現実に戻ると、とことん落ち込まされる、完ぺきなまでにメロメロなラブストーリー。


たった一度のキスの相手を運命の恋人と信じる……と言うあたりに、つい「嘘つけぇ?」とツッコミ入れたくなる性分。ああ素直に見れない自分が悲しい。でも、予想に反して、2時間半見入った。文芸ものがお得意なミンゲラ監督だから、戦争で離れ離れになった恋人同士が再び会えるまで、あれやこれやの試練を与えて見せ場を作って飽きさせないし、物語もそつなく運ぶ。映像も美しいし、癒し系の音楽も魅力的だ。もっとも個人的に惹かれたのは、崇高な純愛をうたう作品でも生っ白い尻を見せるフィリップ・シーモア・ホフマンや、オスカーを取ったとはいえ、華奢なニコールとは対照的に太めな体で大地のようなたくましき女を演じたレニー・ゼルウィガーなどの脇キャラ。あ、ニコールとジュードですか、ど田舎に住んでも、戦場で泥まみれになろうとも、二人は美しくって、そしてファッショナブルだった……。


南北戦争に翻弄された男女の切ない恋物語でございます。大作です。感動します。でもひねくれた筆者には、王道の大河ドラマは展開が読めて物足りなかったので、ここは一つ、愛しのジュード様のいたぶられっぷりを楽しませて頂きました。冒頭、いきなりの戦場シーンでは爆弾に吹き飛ばされ、脱走兵として捕まった時にはチェーンで縛られ、謎のおばちゃんに助けてもらったと思ったら、痛み止めの阿片を吸わされ……とあらゆるプレイに挑んでおります。そんな過酷な撮影を体験していたら、額のM字型がより鋭くなってしまうね。それにしても、かなり何度も銃で狙われるのだが、自然と弾はよけて通る。『ラスト・サムライ』のトム・クルーズ同様、弾丸は美男を避けるのか?

 ロスト・イン・トランスレーション

CM撮影のため来日したハリウッドのベテラン俳優とカメラマンの夫に付き添って来日した若妻、2人のアメリカ人が異国で体験する淡い恋心を描く。『ヴァージン・スーサイズ』でデビューしたソフィア・コッポラ監督の2作目にして第76回アカデミー賞の作品賞にノミネートされた秀作。『チャーリーズ・エンジェル』にも出演していたビル・マーレイ。彼はこの役でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされる。相手役の若妻には『ゴーストワールド』のスカーレット・ヨハンソン。東京の雑踏がコッポラ監督によって、美しく映し出されているのも日本人にとって新たな発見。

日本公開:4月17日
(シネマライズ 他)
上映時間:1時間42分
東北新社



見知らぬ土地で、友だちもいなくて、目に入るのは読めない文字、聞こえてくる知らない言葉……世界で自分だけがエアポケットに入っちゃったようなそんな孤独な気分が、残念ながら日本人だから、感じられない。アメリカでは日本語も字幕なしだったから、異国情緒に浸れたんだろうけど、こちとら日本語、全部わかっちゃうもんだから。さらに“ここ渋谷? 新宿?”と映画の本質とまるでズレた楽しみ方をしてしまい、反省。ソフィア監督は、日本批判(パブリックな場所でエロマンガ見てる青年やガンガン喫煙してるオッサンたちとか)だけでなく、“日本まで来てアメリカ人同士でつるむアメリカ人もどうよ?”みたいな視点もあったので、その点は良心的だと思う。あと、選曲センスはやっぱり抜群。


最初っからビル・マーレイを主人公に据えて脚本を書いた点はソフィア、あんたはエライっ! と思う。ポーカーフェイスで何を考えてるんだかわからぬマーレイの顔は、異国の地で戸惑ってる風にも見えるし、人生の目的が見出せなくなって苦悩しているキャラクターにもピッタリ。でも、この話って、よく言えば、「袖摺りあうも他生の縁」、悪く言うと、旅の恥は掻き捨てみたいな話では……。旅の空で出会った男女が意気投合して、恋愛もどきの関係になる。ただし、SEXしちゃわないだけで。このヘンの乙女ちっくなノリがガリーな監督ソフィアの持ち味なんて気がしますが。ところで、この作品の影響でパークハイアットにお泊りしたがる来日セレブが増えたらしい。『ロスト・イン・トランスレーション』効果絶大ですな。


先日、フランソワ・オゾン監督をインタビューした際、この映画の感想で意見が一致した。「フォローはしているけど、あまりにも日本のカルチャーギャップを狙ったシーンは類型的じゃないか」と。英語は理解せず、摩訶不思議な日本文化を、外国人がせせら笑うのは仕方ないとして、やはり日本人としては複雑。しかも日本で孤独を募らせていた2人が、いきなりディープな街で、友達らしき人たちと遊び始めるし。だったら最初から、そこへ行けばいいんとちゃうの。孤独ちゃうやん。でも“ソフィア・コッポラ映画”というだけで、おしゃれ?な方達には支持され、何をやっても許されちゃうんだろうな。アニキの映画もそうだったし。コッポラ・ブランドは偉大だね。

 スクール・オブ・ロック


ミュージシャンでもあるジャック・ブラックが破天荒なロッカー教師を演じるコメディータッチの人間ドラマ。名門小学校にそぐわないニセ教師と小学生たちがロックを通じて交流を深める、笑いと風刺、感動、そして涙ありの作品。監督に「オースティン映画協会」の設立者であり『恋人までの距離』のリチャード・リンクレイター。脚本は本作で友人役を演じるマイク・ホワイト。実際に楽器を演奏している子役たちの演奏の巧さもにも注目だが、ジャック・ブラック演じるユニークなロックン・ロール教師からは目が離せない!

日本公開:4月29日
(日比谷映画、他)
上映時間:1時間29分
配給:UIP




使用曲ほとんどにいちいち反応してしまい、試写室で座っているのが辛かった。何なら、歌も歌いたかった。さらに辛かったのは、コンテスト前に子どもたちがジャックに衣装として制服を渡したとき。もうちょっとで「待ってました!」って声、かけそうになった。学生姿でギター弾くのは、ジャック・ブラックも大好きなAC/DCのアンガス・ヤングのスタイルだから。わかりやすいギャグも満載で楽しい~っ。三本指たてて「行間を読め」(fuck offの意)とか、ジャックの魅力が最高潮に達してるわ!続編とか作られて、『天使にラブソングを』みたいになるのだけは勘弁。でもジャックは「ロックは反体制のものだから、学校で教えるべきじゃない」と語ったほど、ロックに良識人だからきっと大丈夫ね。


先月の『殺人の追憶』に続いて、きっと今年のお気に入りベスト10に入る! ってなぐらい好きな作品。ああ、もう2本も出てしまって、あと大丈夫か……。だけど、何度観ても笑えるし、ワクワクする。とにかくジャック・ブラック演じるロック一代男のキャラがいいんですっ! 小中高と振り返って、音楽の教師がヒステリックな女性教師ばっかりだったので(なんでそうだったんだ?)、彼が子どもたちと面白おかしく演奏するシーンは無条件でうらやましい。で、ジャック以上に子役たちが芸達者だ。一人一人がお勉強は出来るけど、イマイチ自分に自信が持てない子供を演じてる。そんな彼らがロックに開眼して、元気はつらつになる姿は観ていて気分がいいもんです。そうそう、スティービー・ニックスの歌で踊り狂う、校長役のジョーン・キューザックのコメディエンヌぶりも最高。弟ジョンにも負けないいい味を持ってる女優よなぁ。 


極めてアホらしく笑わせながら、現在の学校教育に一石を投じる素晴らしい作品。「文部省推薦映画」に認定してあげたいくらい。なぜなら、確かにジャック演じる偽教師デュークは、私欲のために生徒達にロックを教えはするけど、子供たちを叱りつけるような事は一切しない。むしろ言葉巧みに生徒にやる気を焚きつけて、その子の特性を見抜いては、それぞれバンド演奏以外にも、デザイナーや照明といった得意分野の仕事をさせる。生徒の個性を見ない、日本の堅物教師は、デュークをぜひ見習って欲しい。特に筆者の場合、小・中学校時代の成績は、5教科以外すべて「5」という机上以外で力を発揮するタイプ(?)だったので、デュークのような先生に会いたかった。マジで。

 みなさん、さようなら

残り少ない人生を謳歌する男と、彼を支える家族や友人達の交流が胸を打つ感動作。第76回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされる。監督は『モントリオールのジーザス』で、第42回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞したカナダの巨匠、ドゥニ・アルカン。ベテラン俳優、レミ・ジラールが偏屈な病人に扮し、シリアスな題材を笑い飛ばす。彼の息子役の人気コメディアン、ステファン・ルソーの熱演も光る。

日本公開:4月24日
(シネスイッチ銀座 他)
上映時間:1時間39分

配給:コムストック





カナダにおけるフランス語と英語を公用語としている文化圏の違いがいまいちよくわかっていないので、この映画の面白さが半分以上、理解できてないと思う。セリーヌ・ディオンが売れるために、英語を学び直したことくらいしか知らない私にとっては、余りに笑いが高尚過ぎた。父親が社会主義で息子が資本主義っていうのもピンとこない。ごめんなさい。一番、笑ったのはプレスに書いてあった息子役のステファン・ルソーが「お笑い界のブラッド・ピットと呼ばれている」というコメント。お笑い界……ブラピ……似てねぇ~っ! 笑えないなら感動で、と思ったのだが、このおじさんは末期ガンの患者の割に丸まるとしすぎていて、いまいち死の匂いを感じさせなかった。しょんぼり。


人生最期の時。現在、ほとんどの人間が自宅では死ねない中で、なんとこの父親は恵まれていることか……。病棟のワンフロアをキッチン付き居心地抜群の病室に変えて、そこに世界各地にいる親友たちが仕事も家庭も放り投げて見舞いに来てくれ、臨終の時まで過ごしてくれる。理想的な最期の時だ。でも、金持ち息子のおかげというのはなんだかなぁ。監督としてはコテコテの社会主義者の父親VS資本主義の申し子のような息子ということで皮肉ってはいるものの、あまりに優雅な最期なんで「ありえなーい」とツッコミ入れたくなった。それでも、役者がお上手なので見応えはある。とくに愛すべき偏屈男で頑固な父親を演じた俳優は、死への恐怖や生への執着に苦悩する姿も巧みに魅せるのでホロリと来た。しかし、その人生の終え方はいかがなものか。観ればわかるけど、カナダ的にはOKなんですか、あれ?


ご存知、本年度のアカデミー賞外国語作品賞で『たそがれ清兵衛』を打ち負かした話題作。こっちの方が受賞するだろうなと思ってました。確執のあった親子が、父親が死に直面したことによって、和解していくという分かりやすい構図だから。とはいえ、巧みな脚本に脱帽。バリバリの社会主義親父が、ヒッピーの香り漂う仲間達とワインを飲みながら、政府を皮肉る会話で盛り上がる。その絶妙な「ああいえば、こういう」の応酬が、いかにも“大人の映画”という感じで見ているこちらまで背伸びした気分。何より興味深かったのは、ケベックという、カナダに属しながら仏文化で生きる州の特異性。これは、もろ仏映画。ケベック州が、カナダから独立したがる気持ちも納得。

 スイミング・プール
フランスの気鋭監督、フランソワ・オゾンが彼の新旧のミューズである、リュディヴィーヌ・サニエとシャーロット・ランプリングを主役に迎えて贈る、刺激的な推理劇。『ピーター・パン』のティンカーベル役でハリウッド・デビューを飾った、サニエの若く挑発的な魅力と、ランプリングの成熟した大人の女の色香の調和も素晴らしい。南仏プロヴァンスの美しい風景を舞台に繰り広げられる、何ともゴージャスで薫り高き一本。

日本公開:3月27日
(シネマライズ、シャンテシネ 他)
上映時間:2時間10分
配給:ギャガ・コミュニケーションズ




ランプリングとサニエのような頭も良く、顔も体もきれいな素敵な女優ふたりを使いながら、女の醜さをしっかり描いた監督。女を嫌いつつ実は面白がってるでしょ? ランプリング演じる女流作家は、地位も名誉も持っているきちんとした大人の女性でありながら、サニエの若さに嫉妬めらめら、隠れて彼女の食べ物を食べたりして、惨めなこと、このうえない。一方、サニエが演じた謎の女のコは若いコ特有のだらしなさと傲慢さをまき散らしていて、イヤな感じの娘。いるいる、こういう女たちと思いながら、ゴシップ記事を読んでいるような下世話な気分で楽しめた。女にしか、たぶんわかんない同性に対するいじわるな観点がすごくいい。女同士で観に行って、ついでに謎についても話し合えば、盛り上がるはず。


オゾン監督と組んだ前作『まぼろし』に続いて、本作でもいい脱ぎっぷりのシャーロット・ランプリング。もっともショボくれた老庭師を誘惑しちゃうのには笑った。いくら欲情したからって、もうちっと相手を選ぼうよと思うが、それだけ誰でもよかったというワケで……。それにしても、こういった女心の微妙なところをオゾン監督はよくつかんでると思う。ランプリング扮する堅物な女流作家が若くて奔放な女に別荘での静かな生活を邪魔されてイラ立ちながらも、プールサイドにビキニ姿で寝そべる彼女の肢体に釘付けなんてあたりには、若さへの羨望や嫉妬をひしひしと感じます。枯れ木に花が咲いたようなランプリングの変貌ぶりも面白く観たが、その後に続くオチには呆然。どうも観る人によって、かなり捕らえかたが違うようなので、仲間とご一緒に映画館へどうぞ。


対照的な女性2人が衝突しながら、殺人事件をきっかけに不思議な友情を交わす。最後のオチ部分はさておき、ストーリー自体は火曜サスペンス劇場とか、どこかで見た映画という感じで、さほど目新しさはない。これはキャスト勝ちの映画。冷血な英国女性がハマってるシャーロット・ランブリングと、今どきギャルを演じたらピカイチ、オゾン監督の秘蔵っ子リュディヴィーヌ・サニエの“艶技”にハマってしまった。特にサニエのエロい肉体。ランブリングならずとも、この映画を見た女性は触発されるでしょう。ところが『ピーターパン』ではティンカーベル。子供以外の観客を狙ったの起用なのか? これからも彼女には、オゾン監督の専門脱ぎ女優として、その価値を発揮して頂きたい。

イラスト:micao

 

 

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