シネマトゥデイ

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宿無し、職無しの少々頼りない青年が捨て犬と出会い、セラピードッグとそのトレーナーとして成長していく姿を描いた篠崎誠監督の『犬と歩けば~チロリとタムラ』。主演を務めるのはバラエティでお馴染みのココリコ・田中直樹。彼女に振られたことすら気づかない鈍感で心優しい青年を好演した彼が、撮影や映画について語ってくれた。
■ 家ではミニチュアダックスを飼っています

↑質問一つ一つ丁寧に答えてくれる田中さん。


↑保険センターでのことを真摯に語ってくれました。


↑映画はかなり好きで、色々な作品を鑑賞しているそうです。

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田中さんお気に入りの映画


 
 












































Q.全編をとおして犬と共演ということですが、もともと犬は好きだったんですか? それとも猫派?

A.犬派ですね。子供の頃も飼っていましたし。


Q.“も”ってことは、今も?
A.ええ。ミニチュアダックスを。といっても、嫁が飼っていたんですけどね。


Q.田中さんが最初から飼われていたわけじゃないんですね。なついてます?
A.………と思います。


Q.“セラピードッグ”は、あまり耳慣れ無い言葉ですが。
A.そうですね。僕もこの映画で初めて知って、興味を持ちました。アメリカではもっとポピュラーらしいです。
■ 大事なのは信頼関係を築くこと

Q.劇中の“タムラ”は本物のセラピードッグなのですか? あれはタムラの“演技”?

A.本物です。他のセラピー犬や協会も、全て本物です。演技は……してたんでしょうね。


Q.コミュニケーションはうまくいきました?
A.いやぁ……そんなに簡単では無かったですね。なつかないことは無かったんですけど、一番大事なのは…… これは映画の中でも大木さんが言われていますが、“信頼関係”を作ることですから。虐待を受けたり色々なことがあって捨てられた犬なので、心を開くまでにすごく時間がかかるんですよ。捨て犬がセラピー犬になるまで1年近くかかるカリキュラムもありますし。なついてはくれますが、信頼関係はそうすぐには出来ないんですね。


Q.“なつく”と“信頼関係”は別?
A.そうですね。でも、撮影の中盤から後半にかけてはだいぶ日数も経ってきて、一緒に過ごす時間も増えてきたので、徐々に……関係が築けたのかな、とは思ったんですが。


Q.信頼を感じたエピソードはありますか?
A.リードをつけずに町を歩くシーンがあるんですが、先にタムラが行った後、ちゃんと僕を待っていてくれたんですよ。それはうれしかったですね。

■ どんな問題があるにしろ、“捨てた”後どうなるかを考えるべき

Q.“タムラ”は最初飼い主に捨てられるわけですが、こういう飼い主についてどう思われますか? 事情があるから仕方ないとも言えるのでしょうが。

A.う~ん……どうなんでしょうね。僕も昔は犬を飼っていたし、今も飼っていますので。犬を飼うということは、死ぬまで一緒で当たり前だと思っていますので。撮影で実際に保護センターにも行ったんですが、……すごく生々しかったですね。本当に捨てられた犬や猫なわけですから。何10万頭と捨てられ、死んでいると聞いて。捨てる背景に、おじいちゃんおばあちゃんの介護や子供の世話が大変だからといった生活の問題があるらしいんですよ。


Q.セラピードッグは拾ってきた犬が多いのですか?
A.そうらしいです。もちろんそこで生まれた犬もいるみたいですが。チロリやタムラにしろ、もともとは捨て犬と聞きましたし。なので時間のかかる作業のようです。


Q.血統書付きのような、いわゆる値段の高い犬をセラピードッグとして育てるのではなくて、どうして“捨て犬”なんだと思いますか?
A.多分、それは……この映画で言うと、捨て犬の命を何とかしたいから、という気持ちからだと思います。

■ 共演者は個性的な方々ばかり

Q.笑えるシーンが多々出てきましたが、最初から脚本にあったのですか?

A.はい。あれは……多分、監督ですね。


Q.“間”のとり方がいい感じですよね。アドリブなのかとも思ったんですが。
A.監督が手を入れた脚本があったと思います。カメラを止めずに回しっぱなしで撮ったような気が……。


Q.ラーメンズの片桐仁さんも、何となくインパクトがあったんですが。
A.個性的な人だと思いますね。ガンダムがすごく好きで。


Q.やっぱり! ガンダムトークとかしたんですか?
A.そうですね、同じガンダム世代だったので。撮影の合間によくしました。


Q.恋人役のりょうさんは?
A.テレビで見たとおり、清涼感たっぷりの人ですね。すごくマイナスイオンが出ているような感じの人だと思います。まぁ、からむのは前半部分だけで後は電話だけになってしまうので、あまり一緒には過一緒にいなかったんですが。


Q.“ミスターイエローブルース”の大木トオルさんはどういう印象でしたか?
A.すごいなって。僕はセラピードッグの現状を全く知らなかったんですが、大木さんと色々話していて、「捨てられて死ぬのではなくて、役立って欲しい」と、そういうことをとても深く考えて大事にされている方だなって。ニューヨークと行き来して歌を歌う傍ら、そういう活動も熱心にされていらっしゃるんです。
■ 自分のためにやっている“笑い”が、結果的に皆を笑わせることが出来ればいい

Q.本業は“お笑い”をされているわけですが、お笑いをやっていて、セラピードッグのトレーナーのように、皆の役に立って欲しいという、ボランティア精神のような気持ちはありますか? 世間の皆さんを笑わせたいからなど。

A.お笑いでですか? ……あんまり無いですね。自分のためにやっているようなものなので。自分が楽しむことが皆の笑いにつながっていけばいいなとは思いますが。こじつけでも何でもいいんですけど(笑)。


Q.前作、三谷幸喜監督の『みんなのいえ』では個性的な演技で楽しませていただきましたが、俳優・田中直樹として映画やドラマに出演したい、今後やってみたい役はありますか?
A.映画に限らずその都度興味を持てたことをやりたいな、とは思います。この映画でセラピードッグというのを初めて知りましたし……しかもどうやらセラピーキャットもいるとか。


Q.猫も!?
A.ええ。猫でセラピーをする。それも面白そうだなって。


Q.じゃあセラピー関係の役?
A.いや、個人的に“こういう役がやりたい”と思うのが無くてですね。役を求められた時に、そこから考える感じですね。役者以外でも、興味があれば何でもやりたいとは思います。

■ ダメでも、“真っ直ぐ”であればいい

Q.では最後になりますが、読者にメッセージを。

A.僕もこの映画をとおして思ったんですが……ダメでもいいなと。うまくいかない、どうしていいかわからない、そんな状況になっても“真っ直”ぐであればいいんだって。そういう気持ちを持って生きれば何とかなると思いました。色んなダメがあるけど、救いようのあるダメなら大丈夫。僕もそういう風に生きて行ければいいなって。




映画鑑賞が趣味で、ジャンルは様々だという田中さん。最近見た映画ではジャック・ペラン監督の『WATARIDORI』がお気に入り。躍動感あふれる映像や、あれだけ近くで鳥を見られたことに感動したらしく、「5~6時間でも平気で見れる」そう。特にドキュメンタリー好きというわけではないようだが、フェルナンド・メイレレス監督の『シティ・オブ・ゴッド』は面白かったと映画を語る姿はどこか生き生きとしていた。ちなみにペットのミニチュアダックスと信頼関係が出来ているかは“謎”らしい。


(取材・文/Flixムービーサイト)

『犬と歩けば チロリとタムラ』は5月1日より新宿武蔵野館銀座シネパトス他順次全国公開。

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  2. 2004年
  3. 5月
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  5. 田中直樹『犬と歩けば-チロリとタムラ』独占インタビュー