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『エイプリルの七面鳥』ケイティ・ホームズ独占インタビュー

取材・文:大久保賢一

とことん折りあいが悪かった母と娘。家を出てマンハッタンのアパートにボーイフレンドと暮らしている娘エイプリルは、母が病で余命わずかと知って、家族を招き、生まれて初めて料理に挑戦しようとする。それも感謝祭の七面鳥ローストという大作だ。その母親との確執から、家族と疎遠になっていた、主演のエイプリルを演じたケイティ・ホームズにトロントで話を聞くことができた。

Q:十七歳でトビー・マグワイアと共演したデビュー作『アイス・スト−ム』以来、これまでは良い子の役が続いていたけれど、今回はだいぶ違いますね。

家族から、はずれてしまっているという意味ではそうね。たぶん今までで、いちばん反抗的な役かもしれない。でもそれは、エイプリルがある意味で勇気があるってことだと思う。抵抗するって勇気がいるもの。何かを振り捨てて、進もうとしていた彼女が、あるものを受け入れようとする。これは大事なことだと思う。そういう役柄を演じられて、とてもうれしいわ。

Q:これまでアン・リーやカーティス・ハンソンといった優れた監督と仕事をしていますが、この作品のピーター・ヘッジスは初監督。いかがでしたか。

演じる側は監督に判断をゆだねることになるから、わたしの場合、わりあい神経質になってしまうの。でもピーターに初めてあったときに、この人なら任せられると思った。もちろん、『ギルバート・グレイプ』の原作と脚本が彼だったということもあったし。彼は演出家として、とても繊細な面と俳優を力強く支えてくれる面と、どちらも持っているの。そのことは彼がこの作品に賭ける思いと、優れた演出家であるということを表わしていると思う。俳優たちがインスピレーションを得られるような素晴らしい環境を彼が作ってくれたの。彼は素晴らしい脚本をさらに質の高い映画にしてくれたと思う。

Q:エイプリルのメイクや衣装、小道具がとてもキュートですが、あなた自信の意見も入っていますか?

監督も私も、衣装、メイクのスタッフもみんなで一緒に意見を出しあったの。エイプリルがどう見えたらいいのか、彼女はどう振る舞うべきか。わたしは、彼女がリアルであるようにしたかったの。家族と向かいあう瞬間が近づいていることを感じている彼女、いま生きている場所になじもうとしている彼女、家族以外の人たちと出会って救われる彼女。それが料理を作ろうとすることにみんな重なっている、そのエイプリルのリアルさが大事だと思うの。

Q:その料理との格闘ですが、料理人としてはかなりとんでもない(笑)。

監督と話していたの。料理の部分が、この映画のなかでみっともなさと緊張、どたばたを笑ってもらえるところだって。エイプリルのやることは一つとして正解じゃないというおかしさ。ほんと、格闘ですものね(笑)。

『エイプリルの七面鳥』はBunkamuraル・シネマにて公開。

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