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『Mr.インクレディブル』ブラッド・バード監督独占インタビュー

取材・文:FLiXムービーサイト

引退したスーパー・ヒーロー一家の活躍をとおして、家族の絆を描いたピクサーの待望の新作『Mr.インクレディブル』。自身も父となったことでこの映画のテーマを考え出したという監督のブラッド・バードが来日。制作にまつわるさまざまなエピソードについて語った。

■映画に登場する赤ん坊は息子なんだ!

Q:この映画のストーリーを考えついた頃、お子さんがお生まれになったそうですが、その影響は映画のどんなところに現れているのでしょうか。

映画に登場する赤ん坊は僕の息子の一人なんだ!  僕には3人息子がいて、2番目の息子の名前がジャックなのさ。赤ん坊の彼のことを“ジャック・ジャック”と呼んでいたんだ。そしてこの映画を構想した時、そのジャック・ジャックがこの映画に登場する赤ん坊と同じ年齢だったんだ。 それで映画の赤ん坊にも“ジャック・ジャック”という名前をつけたんだよ。今、彼はもう12歳なんで、さすがに“ジャック・ジャック”とは呼ばないけどね(笑)。

Q:シンドロームが生み出した“オムニドロイド9000”は自由自在に動くアームがありますが、この“ドロイド9000”もタコをイメージしたのですか?

そうだね。タコや蜘蛛のイメージで作り上げたんだ。気味の悪い姿と気色悪い動きをさせようということで、タコと蜘蛛の形や動きを参考にしたよ。

■全世界で「こんな人、いるいる!」

Q:監督が声を担当したデザイナーのエドナは強烈な個性を持つキャラクターですが、このキャラクターのモデルは監督の身近にいる人なのでしょうか。

わぉっ!  ビックリだな。実は同じ質問をたくさんされているんだよ。イタリアでも聞かれたんだ。どうしてみんなこの質問をするのか、僕が興味深いぐらいだよ(笑)。エドナのモデルは「〇〇〇ですよね?」って聞くんだけど、その“〇〇〇”が人によって全く違うんだよ!  そのどれもがハズレなんだけどね。でもあまりに聞く人が、「絶対にエドナは〇〇〇だ」って言うもんだから、僕はもう「そうだね、〇〇〇だよ」って答えているよ(笑)。エドナのモデルは誰でもないんだよ。

Q:インクレディブル一家の持つスーパー・パーワーはどれも独特ですね。

この一家のスーパー・パワーというのは、家族のそれぞれの役割や特性を反映させたものなんだ。まず父親は力持ちじゃなくちゃならない。だからメガ・パワーや強靱(きょうじん)な肉体を持っているんだね。母親というのは家族みんなからひっぱりだこの存在。だから彼女のスーパー・パワーは伸縮自在のボディなのさ。長女はお年頃のティーン・エイジャーだ。不安をいろいろ抱えている年齢で、隠れてしまいたい、消えてしまいたいという思いがスーパー・パワーに結びついている。そして長男は10歳でまさにエネルギーの塊。だからあの超高速の走りになっているのさ。そして赤ん坊だけど、彼は未知数なんだ。だから彼のスーパー・パワーは“???”なんだよ。

■『ハウルの動く城』は鑑賞済み

Q:ピクサーといえば、宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』の全米公開時の英語版制作に協力されていますが、日本のアニメはご覧になりますか?

たくさん観たいところだけど、まだまだ観足りていないよ。宮崎駿監督の作品はもちろん見ているし、『ハウルの動く城』ももう見たよ。ピクサーのジョン・ラセターと宮崎監督は20年来の親友。ピクサーにいると宮崎監督の最新作も早く見ることができたんだ。もちろん宮崎監督もピクサーの映画をいち早く見れるんだよ(笑)。

Q:今回は初来日ですが、日本で行ってみたい場所はありますか。

仕事だとホテルに缶詰だから、今度改めて観光のために、日本に来ようと思っている。でもこの(滞在中)ホテルについてなら僕の方が詳しいから、案内できるよ(笑)。

Q:次回作の構想やこんな映画を作ってみたいというのがあれば、教えてください。

僕の頭の中には映画の構想であふれているんだ!  映画が作れなかった時代が長かったから、その間にたくさんのアイディアをストックしていたんだ(笑)。いまようやくその構想を映画化できるようになった。映画を作れるようになって、本当によかったよ。なにはともあれこの『Mr.インクレディブル』がヒットしたら、次回作に取りかかれるから、みんなが観てくれるといいな。

Q:それでは最後に読者の皆さんにメッセージをお願いいたします。

ぜひ、映画を観てください。絶対に楽しめること間違いなしです!

3人の息子がいるとは思えない、とても若々しく、はつらつとした表情のブラッド・バード監督。13歳の時にすでにアニメーションを完成させ、神童と呼ばれた監督だったが、これほどの大作を手掛けるのは今回の作品が初めて。満を持して取り組んだこの『Mr.インクレディブル』だけに才能とイマジネーションのすべてを作品にぶつけている。今後のピクサーを背負っていく監督として要チェックである。

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