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市川由衣、神木隆之介、乙一『ZOO』独占インタビュー

取材・文・写真:FLiXムービーサイト

いま、最も注目されている若手作家、乙一の代表作の一つである短編集「ZOO」が映画化された。4本の実写と1本のアニメの計5本からなるコンピレーション・ムービーの中の『SEVEN ROOMS』で姉のリミコ役を演じた市川由衣と、『SO-far そ・ふぁー』で“ボク”を演じた神木隆之介、そして原作者である乙一に映画についてさまざまな話を聞いてみた。

市川由衣『SEVEN ROOMS』

Q:今回リミコのような女性を演じてみていかがでしたか。

リミコは本当に普通の子。あの部屋に連れてこられた時も、最初は弟に「なにを言っているのよ」とあしらっている。でも徐々に自分の置かれている状況を理解して、ある行動をとる。これはリミコが特別というわけではなく、誰であっても、あんな状況におかれたら、きっとリミコのような行動をとると思います。 でも私は3人きょうだいの末っ子なので、“姉”を演じることはちょっとしたチャレンジでしたね。

Q:この作品はネット配信されますが、市川さんはネット配信の映像を見たりしますか?

わぁーっ、ネット配信されるのですか! パソコンには詳しくないのですが、ネットで配信されればたくさんの方に見ていただけるので、とてもいいことだと思います。ぜひネットと劇場の両方で楽しんでいただきたいですね!

Q:それでは最後に映画の公開を心待ちにしている読者の皆さんへメッセージをお願いします。

乙一さんの原作には人間の深層心理に迫ってくる怖さというのがあって、私が出演している『SEVEN ROOMS』もとても怖いです! でも最後にホロリとくる部分もあり、考えさせられると思うので、皆さんぜひ観て下さい!

神木隆之介『SO-far そ・ふぁー』

Q:今回、劇場公開とブロード配信での公開があるので、インターネットで映画が見られるけど、神木くんは自分が出演した『SO-far そ・ふぁー』を見てみたい?

うーん、見たいけど、恥ずかしいから見ないと思う(笑)。

Q:神木くんが演じた“ぼく”のお母さん役で鈴木杏樹さんが出演していたね。

杏樹さんはとっても優しくて、大好きです。過去に「ムコ殿」で共演したこともあるので、またご一緒できてうれしかったです。撮影中、お菓子とか、そう、お人形をもらいました! この人形はコプレルっていう名前で、ボタンを押すとしゃべりだします。あとほったらかしにしておくと、「つまらない~」と勝手にしゃべりだしたりして(笑)。「ニューヨークで入浴」とか、くだらないギャグも言います(笑)。杏樹さんも同じ人形を持っていて、2人でよく遊んでいました!

Q:では最後に映画を楽しみにしている読者のみんなに隆之介くんからメッセージを

この作品では、僕が泣くシーンがあります。悲しいことを思い出し、また“ぼく”になりきって、一生懸命演じました。このシーンはじっくり見て欲しいと思います! あとお父さんとお母さんの間で揺れ動く“ボク”の演技を見ていただければと思います。よろしくお願いします。

乙一(原作者)

Q:出来上がった作品をご覧になっていかがでしたか。

おもしろかったです。「世にも奇妙な物語」「世にも不思議なアメージングストーリー」「トワイライト・ゾーン」とか昔から大好きだったので、今回の作品も楽しむことができました。特に『ZOO』は自分が想像していたものよりもカッコよくなっていたので、驚きましたね。みすぼらしい、みっともない男を頭に浮かべながら書いたので、あんなにクールな映像になるとは思いませんでした。

Q:ところでなにかにインスピレーションを受けて書いた作品というのはありますか。

島田荘司さんの「アトポス」という小説の中に、城に幽閉された女の子が逃げ出すエピソードがあるんですが、それがとても怖くて……。「Seven Rooms」は、このエピソードの影響を受けていると思います。書いているときも意識していましたからね。でも出来上がってみると、『CUBE』を思い出すと言われて、自分としては少し意外な気がしましたが。

「Seven Rooms」は、最初の設定では主人公は女の子だけでした。でも1人よりも2人の方が会話もできるし、犯人の裏をかくこともできる。
犯人に知られないように動き回れるキャラクターの存在で、話を動かしていこうと思ったので、姉弟という設定にしました。僕はテーマよりも、物語の展開に便利なキャラクターを登場させますね。

あと「GOTH リストカット事件」は、吸血鬼、フランケンシュタイン、狼男とか、昔見た映画や本の体験が反映されていると思います。

Q:それでは最後に映画の公開を心待ちにしている読者の皆さんへメッセージをお願いします。

映像化すると聞いた時には不安がありました。でも出来上がったものを見ると、一つ一つの作品の完成度がとても高かったので、僕自身も驚いています(笑)。ぜひ皆さんも映画を見て、楽しんでください!

初々しい笑顔とかわいらしい声が印象的だった市川由衣と小学生とは思えないほど難しい言葉がスラスラ出てくる神木隆之介。同じ原作者の作品とはいえ、全く違うテイストを持つ『SEVEN ROOMS』『SO-far そ・ふぁー』でそれぞれ主演した2人。年齢も演じた役柄も全く違うが、演技の素晴らしさでは見事一致している。今後も市川由衣と神木隆之介の成長と活躍は見逃せない。そしてこれからはサスペンスやミステリーとは違うジャンルに挑戦したいという乙一。そんな彼にとってこの「ZOO」の映画化は、これまで書いてきたジャンルのいい区切りになったのかもしれない。もちろん今後どんな作品を発表するのか、それは乙一のみぞ知ることなので、新作の登場を心待ちにしながら、『ZOO』を楽しみたい。

『ZOO』は、Yahoo! JAPAN特設サイトにて3月19日よりネット配信、テアトル池袋にて公開。

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