シネマトゥデイ

ライター
先日、『甘い人生』で来日していたイ・ビョンホン氏に取材しました。背も大して高くないのに、スターオーラがすごくて、ちょいと上がってしまいました。キムタク以来かなぁ。一方で、ハリウッドスターはスターオーラを消すのが上手い人が多いですね。「こ、この人があの? 確かに顔は同じだけど」みたいなことが多々あります。
ライター
先日、『エレクトラ』と『ブレイド3』という、鍛え上げ系ヒロインものを連チャンで観た。ビュンビュンと動く彼女たちに影響され、ボディを鍛えなくてはと、早速ジムで格闘技系にチャレンジ。しかし、翌日には体の節々がガチガチ。もしや年寄りの冷や水ってこと?
ライター
ローマ法王が亡くなり、イタリア中が大騒ぎ。ヴェニスの友達が経営するホテル&レストランまで予約でいっぱい。世界中からパパのお別れにやって来た信者たちが、ついでに観光をして帰るらしい。余波は私のところまで! 伊映画『輝ける青春』の監督の来日が遅れ、取材日程が変更。新作の仕上げをしていたがスタジオもスタッフも喪に服してしまい対応に追われていたらしい。パパの影響力を改めて思い知った。
 コンスタンティン

『マトリックス』シリーズのキアヌ・リーブスと『ハムナプトラ』シリーズのレイチェル・ワイズ共演の地獄と天国の狭間で生きる人間を描いた新感覚ムービー。独特の映像を作り出したのは、ミュージック・クリップで活躍中のフランシス・ローレンス監督。キアヌ演じるコンスタンティンが悪魔払いのために用いる数々の謎めいたアイテムも要チェック。

日本公開: 2005年4月16日
(丸の内ピカデリー1他)
上映時間: 2時間1分
配給: ワーナー・ブラザース映画
カラー/シネマスコープサイズ/SR/SRD/SDDS/DTS


イメージの強すぎた『マトリックス』が終わって、キャスティング浪人になったらかわいそうだなと思っていたけど、これがシリーズ化すれば、キアヌはまだまだイケる。悪魔ばらいものは日本では宗教上の予備知識がなさ過ぎて、敬遠されがちだが、本作は天国と地獄、天使と悪魔の対決といったわかりやすい展開なので入り込みやすい。死ねない体なのに肺がん病みという、キアヌ演じるやさぐれヒーローがまたクールで素敵なのだ。登場キャラは皆、濃く、特に大天使ガブリエル役ティルダ・スウィントンが中性的で惚れた。一度、見ただけでは全部確認しきれない凝りに凝った小道具も、もっと知りたい意欲をそそられる。キアヌの子分と神父以外はアメリカ人じゃないのはねらったキャスト? 猥雑感も好き。


「マトリックス」シリーズですっかり人間離れしちゃったキアヌ。そんな彼と戦えるのはもはや悪魔しかいないってワケか。で、今回も超人力で戦い倒す。しかも、末期の肺がんなのにタバコを離さず、酒もあおる自暴自棄な生活。ムチャクチャなキャラ設定だが、原作がアメコミなので目くじら立ててもしょーがないし、むしろ彼のやさぐれ具合を見てると、スターなのに私生活ではまったく身の回りに無頓着というキアヌに、この新キャラはお似合い。それにしても、悪魔ものっていうと、『エクソシスト』に始まり、『エンゼル・ハート』や『悪魔を憐れむ歌』など、人智の及ばぬ存在に恐怖してきたが、それが恋しく思えるほど、本作は爆笑&失笑もんの連続。これ、オカルト・コメディだったんですか?


『スピード』『マトリックス』など大ヒット作を世に送り出す一方、『JM』『チェーン・リアクション』『ディボロス』etc……と、珍品輩出率も何げに高いキアヌ君。今回もイイ感じです。やさぐれた超常現象専門の探偵が悪魔退治だ! そのストーリーだけでB級映画好きの心をくすぐるってモンです。『マトリックス』が電子の世界での闘いならば、今回は悪魔界と、設定を変えただけという感じですが(笑)、普通、これだけの大スターで、年齢的にも不惑を迎えた男ならば、そろそろ巨匠と手を組んでオスカー受賞への道を目指すもの。そんな野望を微塵も見せず、傑作orラジーのアブナイ境界線を歩み続ける男、キアヌ。例えこの映画が皆にボロクソ言われようが、私は応援しちゃうゾ。

海を飛ぶ夢

実在の人物ラモン・サンペドロの手記「レターズ・フロム・ヘル」を元に、『アザーズ』のアレハンドロ・アメナーバル監督が映画化した作品。全身麻痺の障害を負った主人公に、『夜になるまえに』のハビエル・バルデムが特殊メイクでリアルに演じる。ゴールデン・グローブ賞最優秀外国語映画賞に輝いた壮大な心の旅路を描いた真実のドラマ。

日本公開: 2005年4月16日
(日比谷シャンテ・シネ他)
上映時間: 2時間5分
配給:東宝東和
カラ/スコープサイズ/ドルビーデジタルSRD/SDDS



初めてハビエルを見たのは『電話でアモーレ』というラブコメ。“第二のバンデラス”という触れ込みだったのに、巨大な顔の男が出てきて、スペイン人って、妙な人に色気を感じるなぁと驚いたものだ。が、バンデラス2号にならなくて、本当によかった。毎回、俳優として、素晴らしいチャレンジを見せてくれる。『ライブ・フレッシュ』で、半身不随の男の役をやった時も、その完ぺきな演技に魅了された。そして、今回は四肢麻痺。表情だけで、さまざまなことを表現する。年も超越し、もはや芸術の域だ。彼の色っぽさも今さらながら、認識。主人公のチャーミングさが周囲の人をひきつけるという設定にリアリティがある。彼への愛のために人生捨てることも、いとわない女性がいたって、おかしくない。


重たく扱いづらいテーマだと思う。だが、アメナーバル監督は決して感傷的にならず、時にユーモアを交えながら、体の自由を失った男ラモンの人生を通して、人として生きることは何か? を提起する。「想像だけが許される自由」というラモンが、邦題が示すように、『海を飛ぶ夢』を見るシーンは印象的。また、知的で美しい女弁護士との間に思い描く愛はとてつもなくロマンチックで官能的だ。まあ、そんなシーンもあれば、彼を介護する家族や、彼に憧れ、一方的に愛する女性、ボランティアなどの思いも描かれ、どの立場に共感するかで作品への感じ方も変わる。深~く味わうことができるし、とにかく役者が芸達者で見ごたえたっぷり。特に主演ハビエル・バルデムの圧倒的な存在感! 老けメイクじゃない彼もいいが、個人的には今後もこの老け顔で出てきて欲しい。惚れたっ!


…(∞)
この映画に関しては、初めてヴェネチア映画祭で見た時に、上映後も席から立てなくなるほど衝撃を受けて、2度目に見た時も涙が止らなかったくらい。とにかく筆者の100の言葉より、まず見てくれ!って感じ。中でも、ハビエル・バルデムの役者魂に、私は心を打たれちゃいました。ほぼベッドで寝ているだけの状態で、顔と声だけの芝居。制約だらけの中で、自分の人生を他人に委ねることしかできない男の苦悩、多くの女性を惹きつけるだけの知性とユーモア、そして繊細さ。何よりも、『夜になるまえに』の時も感じたが、存在感とか気迫がスクリーンからでも伝わってくる。実際、体もデカいんだが、それに比べても顔がデカいんだけど(笑)。こんな役者、今、日本でいないなぁ。

 インファナル・アフェア III


ハリウッドリメイクも決定し、大ヒットした香港映画の3部作がついに完結する。1部の10か月後から始まる本作は、アンディ・ラウを中心に、謎の人物として登場するレオン・ライとの演技合戦を繰り広げる。トニー・レオンはもちろん1部と2部の出演者総出演で、最終章にふさわしい豪華さ。

日本公開: 2005年4月16日
(渋谷東急他)
上映時間:1時間58分
配給:コムストック
カラー/スコープサイズ/ドルビーデジタル




Iでトニー・レオンが脚光浴びまくったせいなのか。IIIは何が何でもアンディに花を持たせようという感じ。全編、アンディの見せ場オンパレード。まあ、IIとIの中間の話はともかく、Iのその後の話はトニー死んでいるので、しょうがないんだが。巧妙にIの映像が出てきて、当時、受けた印象を次々と裏切ってくれるので、ついついまたIが観たくなってしまう。Iを観たら、キャラのことをもっと知りたくてIIを観たいし……ってなわけで、終極無間というタイトルはどんぴしゃだと思った。一番いいできなのはやっぱりIなんだけど。気になったのはケリー・チャンのキス・シーン。キス中、ず~っと眉間に皺を寄せている。ラブシーンがこんなに魅力的でない女優って、どうなんだ。需要ないのも当然か。


トニー・レオン扮するヤンの死後、生き残ったラウがどうなったか、ってことで楽しみに待ってた第3弾。だが、ブチ切れましたよ、ホントーにっ! 未来の話かと思えば、過去に行き、その過去も数年前だったり、ちょっと前だったり、時系列がぐっちゃぐちゃ。で、前2作で描かれてなかった人間関係やら、背景がそれでクリアーになるかってゆーと、返ってもっとワケわかんなくなるし、わかっても、だから何?って程度。なんだか、そこまでして辻褄合わせる必要があるのか。ああ、ワナワナ。アンディ・ラウの熱演に、レオン・ライの登場に喜び、トニー・レオンが予想に反してかなり出てくれて目を楽しませてくれても、広げるだけ広げた話の大団円がコレかよ、というラスト。久々に、あああああーと叫びたくなった。


すごい話だと思います。よくぞここまでの3部作に仕立て上げたと思います。でも私が好きだったのは、『仁義なき戦い』や『ゴッドファーザー』をほうふつとさせる、非情な血で血を洗うドンパチ。散々、人を殺めてきたラウの哀しみとか苦悩なんて、ハッキリ言ってどうでもよろしくてよ。でも『マトリックス』もそうだったけど、最初はワクワクするような大きな世界観を持って始まったのに、後半に行くに従ってしみったれた内容になっちゃうんだろう。私の肌に合いませんわ。久々にレオン・ライが華やかな舞台に登場してきたのは嬉しかったけど。でも香港映画界って、いまだにトニー・レオン、アンディ・ラウ、レオンなんだね。かれこれ15年ぐらい彼らがトップ。エディソン君たち若手が、もうちょっと頑張らないと。

 Shall we Dance?

アカデミー賞に輝いた『シカゴ』の製作陣が再結集し、リチャード・ギアを主演に描く恋と人生の物語。共演に『ザ・セル』のジェニファー・ロペスと『デッドマン・ウォーキング』のスーザン・サランドン。オリジナル版で竹中直人がふんした青木役を演じるスタンリー・トゥッチのコミカルな演技は要チェック。

日本公開: 2005年4月23日
(日劇3他)
上映時間: 1時間46分
配給:ギャガ・ヒューマックス共同配給
カラー/ビスタサイズ/ドルビーSR、ドルビーデジタル、SDDS





ギアもしょぼくれてコミカルな味を出していたし、オリジナルをきちんと踏襲していて、ハリウッド・キャストでやると『Shall We ダンス?』もこうなると観る分には面白い。ただ、『THE JUON 呪怨』の方がセンスあったけど。弁護士でハイソなギア様がダンス踊れないはずないし、ダンスを恥ずかしそうに踊る意味がわからないという疑問はさておき、一番の問題はヒロインでしょう。ロペス、最初の登場シーンから色気ムンムン。窓から外を見下ろす姿はどうにも飾り窓の女だ。ダンスも色っぽ過ぎ、凛々しさがない。どうせ、オリジナルに忠実にやるんだったら、シャーリーズ・セロンとか、元バレリーナを起用するべきだったのでは? 感情がない=しかめっ面だと思い込んでいる妙な演技には苦笑。


オリジナルが優れていたからこそのリメイク。で、キャストや話の展開もほとんど同じまんまだが、やっぱハリウッド版になると、ドーンとゴージャス。特に、ギア様の起用でノリはロマンチック。クライマックスシーンなんて、『愛と青春の旅立ち』もどきだし、タキシード着て、片手に深紅のバラ一輪を持った姿が絵になるのはギア様ぐらいしかいない。んー、ステキッ。いっぽう、ジェニファー・ロペスはいつもに比べておとなしい。地味でタカビーな女に徹してるなと思ったら、やっぱ目立たない自分には耐えられなかったらしい。次第にコスチュームがセクシーになり、ラストシーンで着てるコスチュームのハミ乳度には唖然。無意味なまでの露出に、女優としての彼女にダメ出しッ!


自分の大好きな映画がハリウッドで、しかもこの豪華キャストでリメイクされたことは嬉しいんだけど、オリジナルの素晴らしさを再認識するばかり。日米の社会事情が違うから、今回の場合、夫婦愛の方に重点を置いた展開というのはアリだと思うし、リチャード・ギア演じる弁護士に、日本のサラリーマンが醸し出す悲哀を求めても無理なので、そこは致し方ない。でもオリジナルの素晴らしさって、劇中に何気なく社交ダンスのマナーやルール、見どころを何気なく盛り込んでいた細かい脚本。そこを今回はほとんど削ってしまっていたので、社交ダンスそのものの魅力はあまり伝わってこなかった。米国人は社交ダンスについて今更説明せんでも分かっとるわいっ! という判断なんでしょうか? ジェニロペのダンスも、もっと見たかった。

 ウィンブルドン
テニスの伝統的な大会・ウィンブルトンを舞台に、テニス界にすい星のごとく現れた女性と引退を考える今は落ち目のベテラン選手の恋のゲームを描いた作品。負け知らずの新星・リジーに『スパイダーマン』のキルスティン・ダンスト。監督は『リチャード三世』の名匠、リチャード・ロンクレイン。ジョン・マッケンローやクリス・エバートら本物のウィンブルドン・チャンピオンも登場している。

日本公開: 2005年4月23日
(全国ユナイテッド・シネマ他)
上映時間: 1時間39分
配給: UIP
カラー/DTS/SRD-ES / SDDS:SR




ポール・ベタニーはいつの間に、こんな普通のラブストーリーに出るような役者になっちまったのか。もはや、とんがった感じが全然ない。なぜ、この役を? 引退前の落ちぶれた選手の設定だが、容姿がカッコ良すぎて哀愁もない。キルスティンのがむしゃら感は女性スポーツ選手らしくて、かわいらしいが。見どころはベタニーが英国選手だけにフレッドペリー、キルスティンが若手選手らしくPUMAのスポーツブランドをおしゃれに着こなしてるところぐらいか。最大の驚きはウィンブルドンで本物の観衆を前に撮影したこと。どうにも酔狂。聖地が汚されたとか言って誰も大騒ぎしないのはさすが、紳士のスポーツ。本物の迫力を知っていながら、どうでもいいテニスプレーに耐えた観客の演技に拍手を。


『スパイダーマン』シリーズで、かわいくないのに何故ヒロインなどと、ケチつけられてたキルスティン・ダンスト。でも、今回の彼女はとってもキュートで、ハジケてる。しかも、自分より年上のオヤジ選手に恋愛ごっこ仕掛けて、自分ペースで進めるあたりは女性客にもウケそう。そんな小娘キルスティンにすっかりハマるポール・ベタニーも、恋する男の可愛さを体現。ヒュー・グラントがちとオヤジ色が強くなってきただけに、そろそろベタニーが取って代わったりして……。映画自体もロマコメの楽しさと、テニスのゲーム運びの醍醐味も垣間見られる上に、往年のテニスプレーヤー、ジョン・マッケンローとクリス・エバートも顔を出してるのも嬉しい。そして、尺も程よい。コストパフォーマンス高し。


松岡修造や伊達公子がこの映画をどう見るかは知らないが、ウィンブルドンというテニスプレーヤーにとっては聖地とも言える場所で、本業のゲームよりも恋愛ゲームに右往左往。不謹慎に見えるでしょうが、選手も人の子、こんなモンでしょ。実際、ちょこっとのぞいたレース界だって、レーサーが世界を回ればその恋人ももれなく付いてくる。なので「あいつの奥さんは、○○レーサーの元カノ」なんて話をよく聞いた。オリンピックの選手村ではコン○ームが配られる話は有名だ。スカッと爽やかなイメージの強いスポーツ界の裏側を、堂々、映画にしちゃうその勇気とバカバカしさに拍手! 何より、この映画のために撮影許可を出したウィンブルドン! 器がデカイね。

イラスト:micao

 

 

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