ブラッド・ピット＆アンジェリーナ・ジョリー『Mr. & Mrs. スミス』来日記者会見

勝ったのはわたしよ！

ブラッド・ピット（以下B）：また日本に戻ってくることができてうれしいよ。皆に"ビッグハロー"と言いたいよ。さあ、なんでも質問に答えるよ！

アンジェリーナ・ジョリー（以下A）：わたしも同じ意見よ。早く質問に答えたいわ。

Q：お互いをかっこいいと思ったシーンはありますか？

B：彼女は射撃がうまいんだよ。だからライバル心に火が付いたね。まあ結果的には僕が勝ったけど、わずかな差だったと思うな（笑）。

A：家の中での格闘シーンは白熱したわね。1つ言わせて欲しいんだけど、勝ったのはわたしよ。

B：（ジェスチャーで「えー！」）

子どもに何かあるのが一番怖い

Q：まさに怖いものなしの殺し屋を演じられましたが、ご自身に怖いものはありますか？

B：僕はそういうものは無視することにしているから、怖いものは何もないよ。

A：わたしは子どもの親という立場だから、子どもの身に何かあったらと思うと怖くなるわ。

Q：激しいアクションシーンが多いですが「痛かった」エピソードはありますか？

B：もしそんなことがあったとしても、悔しいから認めたくないな。正直な話、アクションは完璧にコントロールされていたから問題なかったんだ。

プライベートだからね……

Q：劇中の2人のように一目ぼれをした経験はありますか？

A：厳密に言うとスミス夫婦は一目ぼれではないの。結婚して5、6年経ってから、お互いを本当に愛するようになったのよ。

Q：スミス家のようにご自身の家に秘密のスペースを作るとしたら、どこに何を隠しますか？

A：それはプライベートだから、ちょっと……ね。

B：教えちゃ意味がないよね（笑）。でもいい質問だね。

Q：激しいアクションシーンを撮影した後、気持ちを鎮めるためには何をされたのですか？

B：それは酒を飲むに限るね！

A：わたしの場合はハイの状態を下げたくないから、そのままの状態でいるようにしているわ。

日本で映画を撮るとしたら

Q：もし日本で映画を撮るとしたら、どんな作品がいいですか？

B：アクション映画がいいな。

A：どんな作品でも参加したいわ。

Q：アンジェリーナさんの完璧なプロポーションを保つ秘訣は？

A：4歳児の後を追い掛け回すことよ（笑）！　それとリハーサルで体を動かすことが体力作りに役立っていると思うわ。

Q：共演してみてお互いに持った印象は？

B：彼女は気難しいし、メイクの時間も長いんだ。その上態度もでかいから、もう2度と共演はお断りだよ（笑）。

A：わたしもまったく同じ意見よ（笑）！　なんだか誉めにくくなっちゃったわ。とにかく格闘シーンを一緒に演じられて楽しかったわ。

実弾のトレーニング

Q：秘密が発覚したことで、倦怠期中のスミス夫婦にどんな影響が起きたと思いますか？

B：「Mr. & Mrs. スミス」っていう苗字はアメリカでは最もよくある名前なんだ。日本でいえば「鈴木さん」ってことかな。それじゃあ……例えば鈴木さん夫婦は秘密を持っているんだ、そして文字通り殺し合いをすることになる。でもそのうちにお互いを理解して愛をよみがえらせることができるんだ。それがこの映画の見どころであり、最大のポイントなんだよ。

A：この物語はすべてのカップルに通じるものがあると思うわ。倦怠期になったら「少し時間を取って、お互いの関係を見直してみるのもいいんじゃない？」ってことよね。

Q：とてもパワフルなお2人ですが、お互いに負けないために心がけたことはありますか？

B：あははは（笑）！　銃のトレーニングには力を入れたよ。僕らは実弾を使って、プロ用のトレーニングを受けたんだ。打ち合いっていうのは、常にお互いを意識して、相手の行動に注意をはらわなくちゃいけないんだ。まさに結婚と一緒だよね。

オヤジ？

Q：現在41歳にしてモテモテのブラッドさんですが、日本の中年男性のために"モテるオヤジ"のコツを教えてください。

B：それって僕がオヤジってこと？ まぁ、たしかに僕は中年男さ（笑）。とにかくコツなんてわからないよ。ごめんね。

Q：日本についての印象をお聞かせ下さい。

B：東京は来るたびに大きく、そして高くなって、新しい発見ができるから楽しいね。僕は建築に興味があるから東京のビル街は素晴らしいと思うよ。地方にも行ってみたいんだけど、いつも時間がなくて無理なんだ。

A：そうなのよね。いつも時間がなくて残念だわ。今回の来日には息子のマドックスも一緒に連れて来たんだけど、彼も来日をとても喜んでいるのよ。今日の午後は息子と一緒に東京見物をするつもりなの。