シネマトゥデイ

 

今週のクローズアップ フィリップ・シーモア・ホフマンー

 週末に公開される話題の映画の中から、気になる人物をご紹介します。今週は、7月8日から公開の『M:i:III』で悪役を演じているフィリップ・シーモア・ホフマンをクローズアップします! 一度見たら忘れない、その強烈な外見。名脇役道まっしぐらだった彼も、ついにアカデミー主演男優賞を受賞しました。そんな“カリスマおデブ俳優”ホフマンの強烈キャラヒストリーをご紹介します!
どこまでもいじらしい“純情なおデブゲイ”

 キモーイっ! だけど気になる……一体この人は誰? と多くの人が、ホフマンの存在感に圧倒された『ブギーナイツ』。


 主人公の人気ポルノ男優に恋する、“純情おデブゲイ”スコッティを演じたホフマン。七三分けのロン毛にはちきれんばかりのお腹と、そりゃもうグッド・ルッキング・ガイには程遠い、その外見。見ただけで「生理的に受け付けな~い」というあなたのお気持ちはお察しします。酔った勢いで、主人公にキスを迫るも拒絶され、独り「バカヤロー、おれってバカヤロー」と泣くシーンは、観ているこちらまで、もらい泣きしちゃいそうなほど、ナイーブ。ゲイでない殿方もホフマンの演技についつい感情移入しちゃったとか。屈折した愛をリアルに、そしてストレートに演じられる彼の演技力の高さはピカイチ! 振り向かせたい女性がいたから俳優になったというホフマン。その気持ちがスコッティと重なるような、そうでないような……。とにかく、出演シーンは少ないながらも、かなりのインパクトを残し、これ以降続々と“キテレツな役”の出演依頼がくるようになったのでした。

 
「キモイとか言わないで、ぐすん」
New Line Cinema/Photofest/MediaVast Japan
意外な美女ぶり!? “オカマおデブ”

 プロのドラッグクイーンもホフマンの演技を認めた、『フローレス』でのドラッグクイーンのラスティ役。


 堅物な元警官(ロバート・デ・ニーロ)とドラッグクイーン(フィリップ・S・ホフマン)との友情を描いたヒューマン・コメディードラマで、ホフマンは妻子持ちのイタリア男にお金を渡し、暴力を振るわれながらも、決して彼の悪口は言わないドラッグクイーンを演じました。……うーん、ここでも彼はいじらしい役柄なのです。自分はどうしようもない女装のオカマだと分かっているラスティの強がる姿が、またまた泣かせます。世界中のおネェ様方の気持ちを体現したホフマン。ヘアーメークとメーキャップに2時間をかけたというだけあって、こんな人いるいる! てなぐらい、違和感なく、しかも意外と美女に仕上がっています。メークはオンナの必須アイテムだと再認識。こんなリスクの高い役を、映画の質を下げることなく演じきったホフマンは、本作で一気に才気を爆発させました。

 
「前田健ではないのよ」
MGM/Photofest/MediaVast Japan
心優しき“おデブ看護士”

 “おデブ”な人は明るくて、優しい人が多いはず~のイメージピッタリに、『マグノリア』では心優しい看護人フィルを演じたホフマン。


 クセのある役を演じることが多いホフマンですが、『マグノリア』では珍しく、まともな役。アール(ジェイソン・ロバーズ)を献身的に介護する、超×100 “善人”を演じています。クセのある役を演じるのはカンタンなことではないですが、逆に100%どこからどうみても“善人”を演じることは、それ以上に難しいことかもしれません。しかし、彼はそれをカンペキに演じきりました。色白、ふくよかな体型、金髪のまつげ、これぞ、ザ・善人。パーフェクトです。「こんなイイ人、絶対いないよ~」な~んてことは一切感じませんから。「こいつ何かたくらんでるよ……」と思いながら観たアナタは、きっと心が疲れています。


 病人を見守る、ホフマンのまなざしに愛を感じてください! 主(あるじ)が去ったベッドを「うぅっ」と声をつまらせながらベッドメーキングする姿に「こいつ、やるなぁ~」と、うなってしまいます。これぞ、名脇役ですね。

「ほんわか、笑顔」
Alan Davidson/WireImage.com/MediaVast Japan
冷酷無比な悪役でアクションに挑戦!

 7月8日から公開される待望のシリーズ最新作『M:i:III』では、チョー憎たらしい、シリーズ最強の悪役オーウェン・デイヴィアンを演じるホフマン。アクションにも挑戦し、動けるファット・マンを証明。もともと彼はスポーツマンだったんですけどね。今までの心優しきホフマンとは一転して、目つきがかなりヤバイです。


 「このような役を演じるなら今かも知れないと気付いた」とホフマンは本作に出演したそうです。『マグノリア』でトム・クルーズとは共演済み。それ以来、トムとはとても親しくなり、「本作の監督が決まる前から、この悪役はホフマンだと決めていた!」とトムは語っています。監督のJ・J・エイブラムスは「17年前に大学を卒業したばかりの僕と、彼は出会った。僕は“映画を作りたい”という思いを持ち、ホフマンはすでに舞台俳優だったが“映画に出たい”という思いがあった。17年の時を経て、やっとホフマンとの夢を実現できた」という熱き男の友情裏話が、この『M:i:III』にはあるのです。
トム・クルーズとフィリップ・シーモア・ホフマン、2人のおやじが体を張ったアクションに、釘付けになること間違いなしです!

「まさかねー、僕がアクションなんてねー」
Randall Michelson/WireImage.com/MediaVast Japan
文・構成:FLiXムービーサイト編集部

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