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偏愛キャラクター ジャック以前の俳優 プライベート編
『24−TWENTY FOUR−』シーズン5エミー賞受賞記念!あなたの知らない!?キーファー・サザーランド大解剖
祝! ジャック・バウワー、そして、キーファー・サザーランド!
ついに第5シーズンにしてエミー賞(最優秀ドラマ、主演男優賞、監督賞)を獲得した『24−TWENTY FOUR−』。誇らしげにトロフィーを握り締めるキーファーですが、俳優「キーファー・サザーランド」が華やかな脚光を浴び出したのはジャック・バウワーを演じてから。
そんな地道な俳優だったキーファーを『24−TWENTY FOUR−』の魅力とともに徹底解剖します!
特集1 シーズン5の★トリ&シーズン5の偏愛キャラクター
エミー賞もののシーズン5! 果たして本当にすごいのか?
『24−TWENTY FOUR−』にシーズン1からハマッているライターさんとシネマトゥデイ編集長がハマリ度と作品的評価を★トリします!
高橋諭治/ライター
シーズン2と4に次ぐ出来ばえ。ややテロリストの存在感が薄く、スケールが小さめなのがマイナス点。ただし重要キャラの相次ぐ死とおバカ大統領の大暴走で、異色の面白さのシーズンになった。

FOX/Photofest/Media
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偏愛キャラ カーティス・マニング
慢性人手不足のCTUの“現場”仕事を支える縁の下の力持ち。
華麗さゼロの地味キャラだが、文句ひとつ言わずジャックの無茶な作戦変更に対応。
今回は珍しくCTU内でくつろいでいる貴重なシーンも!
渡邉ひかる/ライター
過去に好評だった展開をむぎゅむぎゅ詰め込んだ(に違いない)構成が潔くて◎。ただし、噂されたマックス(トーマス・クレッチマン様)の再登場がなかったので評価の★1つ減点。

Jesse Grant/WireImage.
comt/MediaVast Japan
偏愛キャラ アーロン・ピアース
頭が固そうに見えて実は臨機応変、歴代の大統領を守り抜いてきた敏腕シークレット・エージェント、ピアースに首ったけ。
シーズン5よ、ピアースに胸キュンな展開をありがとう。
今祥枝/ライター
前半は「いつもと同じ!?」とノレなかったが、後半は前代未聞の異色キャラ=大統領のおかげで楽しめた。5シーズンもやって、このクオリティを保ち続けていることに敬意を表して評価の★一つオマケ。

FOX/Photofest/
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偏愛キャラ ビル・ブキャナン
オジ様俳優好きという視点から見ると、目移りすること必至の本シリーズ。シーズン5は、寡黙で頼れる上司ブキャナンで決まり!
孤独な中間管理職の悲哀をにじませる姿に、大いにトキメキ。
シネマトゥデイ編集長 下村麻美
エミー受賞も納得のシリーズ最高傑作!
キャラクター設定に脚本家の迷いがみじんも感じられず、どのキャラも予想どおりの行動をとる安心感が、さらにキャラの個性を際だたせる!

FOX/Photofest/Media
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偏愛キャラ カーティス・マニング
今回も大爆走を続けるジャック!
もはやCTUを辞めているのか、いないのか、どこの国の人なのかも分からなくなっている正体不明のヒーローに漂うのは、悲壮感を突き抜けて爽快感!
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特集2 ジャック以前の俳優
ジャック・バウワーを演じる以前のキーファー・サザーランドっていったいどんな俳優さんだったのでしょう? どんな映画に出ていたのでしょう? ジャックそのもの? それともキーファーはジャックで変ぼうをとげたの?
知っているような、知らないようなキーファーの“役者史”です!
(文・高橋諭治)
華やかなスターの地位を築き上げた第一期
例えば『24』を見たことのない人から、「ジャック・バウアーとは、どんな男なのか」と尋ねられたとしよう。ずばり、それにふさわしい答えは「大統領の命を救い、妻を救えなかった男」。
 
シーズン1のあの衝撃の結末が、ジャックの人物像を決定づけた。テロを阻止するという困難な任務を成し遂げると同時に、最愛の人を永遠に失う最悪の代償を払った男。それゆえにジャック・バウアーはスーパーヒーローではなく、自己矛盾を抱えた不完全なヒーローと呼ばれている。
 
ただしジャック本人も私たちファンも、分刻みでストーリーが急展開する『24』の進行中は、その心の葛藤にいちいち立ち止まっているヒマはない。各シーズンの最終話を見届けてようやくテロ解決の安堵感にホッと息をつきつつ、毎回大切な何かを失ってしまうジャックの複雑な胸の内に思いを馳せ、心揺さぶられずにいられないのだ。
 
そもそもキーファー演じるキャラクターは、初々しい美少年だった84年の主演デビュー作『ベイ・ボーイ』からして大いに悩んでいた。その後『スタンド・バイ・ミー』『ロストボーイ』『ヤングガン』といった大ヒット作でかっこよく、時にクレイジーなキャラを颯爽とこなしてブラッド・パック(当時の有望株の若手スターを総称した言葉)の仲間入りを果たす一方、『プロミスト・ランド 青春の絆』などでコツコツと苦悩の若者を演じていた。2年の休業期間に突入する90年の『フラットライナーズ』までが、俳優キーファーの第一期。それはスターとしての名声を確立する一方で、俳優としての未来の方向性を模索した7年間だった。
スターから俳優へと自己探求した第二期
その方向性、すなわち俳優キーファーの特性がくっきりと発揮されたのが、休業開けの92年の『ア・フュー・グッドメン』から始まる第二期である。いわゆる“かっこいい”キーファーが拝めるハリウッドらしい派手なスター映画は『三銃士』くらいのもの。『ドク・ソルジャー 白い戦場』『失踪』といった地味ながらも良質な作品でぐんぐんキャラクターの内面的な葛藤度を深め、まさしくスターから俳優へと脱皮したのがこの時期のキーファーだった。93年のTVムービー『要塞監獄 プリズナー107』では監督デビュー。主演を兼ねたこの映画でも、刑務所内で看守への反抗を繰り返す死刑囚という超ヘビーな役どころを、汚物まみれのヌード(!)を披露しながら体当たりで熱演した。それ以降もキーファーは、のちの『24』の“不完全なヒーロー”の下地となる“欠点だらけの人間”を頑なに演じ続ける。
 
こんなキャラばかりを演じたら、スターとしてスポットライトを浴びる機会が減少するのは当たり前だ。それでもなお『俺たちに明日はない』風の劇場映画初監督作『気まぐれな狂気』、室内劇形式の異色航空パニック・ムービー『乱気流 グランドコントロール』、望んでもいない霊能力を得てしまった刑事の苦闘の物語『霊視』などで、苦行のような人生を生きる男たちをひたむきに演じた。しかも決してワンパターンには陥らず、低予算映画でも手抜きしないのが彼の凄いところ。荒々しい役柄を演じたときもふとした瞬間にナイーブな表情や仕草を見せ、くたびれた風情の中にも男のダンディズムがかすかに匂う。彼が扮するダメ人間には、どこか茶目っ気や愛嬌があったりもする。この時期のキーファーのそうした魅力に注目し、一途に愛し続けたファンはまさに筋金入りといえよう。
多様な魅力が完全開花した黄金期の第三期
今では『24』でのアウトローな熱血漢の印象が強いキーファーだが、フィルモグラフィを振り返ってみると意外に“エリート”なキャラを数多く演じてきたことに気づく。
 
『フラットライナーズ』の医学生のほか、『フラッシュバック』『ドク・ソルジャー』などでエリート特有のちょっとお高くとまったクールさを巧みに表現してきた。かと思えば『ア・フュー・グッドメン』『三銃士』や幾つかの西部劇では、実は制服ものやコスプレものも似合うことを証明している。また、その独特の低音質とアクセントを聞けば、すぐさまキーファーとわかる“声”も大きな魅力のひとつ。ほぼ全編、声だけの出演だった『フォーンブース』における彼の“ドスの利いた知能犯”ぶりに痺れた人は少なくないだろう。
 
このような“曲がりくねった道”を“まっすぐ”に歩み、20年以上のキャリアを積み重ねてきたキーファーは、現在『24』で俳優人生の第三章の真っ直中にいる。アメリカ政府最強のテロ・ストッパーとして、手段を選ばず任務を遂行する野獣=ジャック・バウアー。心身共にボロボロに傷つき、幸福から最も遠い時間を生きる孤独な人間=ジャック・バウアー。これほど極端な二面性を秘めたキャラを演じられる俳優は、ハリウッド広しといえどもそうそういるはずがない。人に歴史あり。
『24』で初めてキーファーの魅力に触れた人には、ぜひとも旧作チェックをお薦めしたい。俳優としての第三章=黄金期を突っ走るキーファーの輝きの原点が、彼のフィルモグラフィ1本1本に確かに刻み込まれているのだ。
『24』以前の作品でジャック度をチェック!
『フラッシュバック』
ヒッピーの元教祖を護送するFBI捜査官役。エリートの主人公が劇的にアウトロー化していくストーリー展開が楽しい。後半はアクションも満載。
共演は『24』シーズン1のヴィクター・ドレーゼンことデニス・ホッパー。
『ドク・ソルジャー/白い戦場』
ここでもエリート人生を歩んでいた青年が、その道を踏み外す様を好演。
退役軍人病院を舞台に、新人医師のてんてこ舞いな日々を描く。
組織に属しながらもルールに反抗するというキャラは、ジャックに通じるものがある。
『失踪』
デート中に消失した恋人(人気ブレイク前のサンドラ・ブロック!)を、ジャックのごとく不眠不休で探し続ける青年役。その一途っぷりに胸締めつけられるファンは少なくないはず。
サイコスリラーとしての出来も一級品。
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特集3 プライベート編
名優ドナルド・サザーランドを父に持つキーファー。ちょっと悲しい……
でも、最近はちょっとモテモテ気味のプライベートに迫ります!
(文・渡邉ひかる)
ドナルドとキーファーやっぱ似てる?

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ドナルドとのツーショット1995年 フラットライナーズ ジュリアとラブツーショット

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ジャック以前のイケてない!?キーファー3連発

1993年のキーファー
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1995年のキーファー。微妙!?
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1998年 ブレイクまでもう一息!
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今や大スターの地位を固めたキーファーだが、これまでの彼の人生は山あり谷あり。名優ドナルド・サザーランドの二世として華々しくデビューした彼は、80年代のハリウッドを牽引する若手俳優として活躍。ただし、個性派であろうとしていたキーファーの役柄チョイスは他のスターとは一線を画すもので、『スタンド・バイ・ミー』では憎々しげないじめっ子を演じ、当時は珍作とされた『ロストボーイ』にも嬉々として出演。ユニークでチャレンジングな彼は、やはり個性派として名を馳せる父ドナルド・サザーランドと同様、尊敬されるキャリアをスムーズに積めるはずだった。
 
しかし、80年代が終わりを告げた頃、キーファーに世紀のロマンスが訪れる。相手の名はジュリア・ロバーツ。『フラットライナーズ』で共演し、恋に落ちた2人は結婚に向けて突進! ところが、花嫁ジュリアは挙式の3日前に心移りし、キーファーの友人で俳優のジェイソン・パトリックと逃避行してしまった……。ちなみに、キーファーはこの時が初婚になるはずだったわけではなく、『ダブルトリック』で共演した女優キャミリア・キャスと87年に結婚し女の子をもうけているが、彼女とはジュリアと出会う前までの3年間を共に過ごしている。
 
『フラットライナーズ』の興行的な失敗と“ジュリア・ショック”による心の痛手により、キーファーは『ア・フュー・グッドメン』で復活するまでの2年間を休業。『ア・フュー・グッドメン』は大ヒットし、その後も数々の話題作で実力を見せつけるが、その勢いは80年代に比べると格段に劣った。また、監督業にも進出し、私生活では映画関係者のケリー・ウィンと96年に結婚(04年に離婚)。しかし、これらがホットなトピックとして世間を賑わせることもなかった。
 
そんなちょっとトホホな『24』以前のキーファーだが、今となっては遠い過去の話。『24』の共演者キム・レイヴァーや15歳下のモデルなど、このところのキーファーはモテ道をまっしぐら。キャリアと同じく、プライベートも絶好調のキーファーからますます目が離せない!
 
(構成・今祥枝)
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