シネマトゥデイ

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松浦亜弥
『スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ』
がんばれないときは、「がんばらない」と割り切る
『スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ』松浦亜弥 単独インタビュー

取材・文:シネマトゥデイ 写真:亀岡周一

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浅香唯、南野陽子と歴代のアイドルたちが演じてきた「スケバン刑事」シリーズが、劇場版として18年ぶりに帰ってくる。伝説の主人公、四代目麻宮サキを演じるのは国民的アイドルあややこと松浦亜弥。トレードマークのあややスマイルを完璧に封印したスケバン演技を迫力たっぷりに演じた松浦に、初めての主演作『スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ』をたっぷりと語ってもらった。

■マッポってなに?

Q:初めて役が決まったときの感想を聞かせてください。

単純にすごくうれしかったのがひとつと、ただ「わたしでいいのかな?」って思いました。実際に、オリジナルが放映されていたときにわたしは生まれていないので、リアルタイムで見たことがないんです。セーラー服に、長いスカートに、昔はやった髪型みたいなイメージはあったんですが、それ以外はまったくないんですよ。まあ、怖かったり、キツイ性格っていうのは、自分の素の部分になくはないけれど(笑)、それでも難しいんじゃないかなあと思いましたね。

Q:脚本に出てくるスケバン用語は、分かりました?

“マッポ”の意味は、最初全然分からなかったんですけど、まあ流れからして警察のこと言ってるのかなあって(笑)。親に、「マッポって言う?」って聞いたら、「言わないよ。“サツ”しか言わないよ」って言われて(笑)。「そうだよねえ(笑)」って。わたし、イントネーションがおかしくて“マッポ”の発音がうまくできなかったんですよ。結局、テイク20くらいやっちゃいました!

Q:もしかしてお母様は、元スケバン!?

スケバンではないんですけど(笑)、昔ブイブイ言わせていた人たちですね~。だから、初代から2代目、3代目のスケバン刑事の写真を見たときも、「あ~、うちの親と同じような制服の着方してる!」みたいなのはありました(笑)。

Q:石川梨華さんとのタイマン対決は、いかがでした?

一番最初に撮った2人のシーンが、教室ですれ違うというものだったんですけど、お互い鼻と鼻がぶつかりそうになるまで顔を近づけて、それでもビクともしないっていう設定なんです。でも、めちゃめちゃ恥ずかしくて……。もう、どっちが笑う? みたいな(笑)。ほんとに、にらめっこ状態でした。

■とってもやさしい竹内力

Q:竹内力さん演じる吉良と、麻宮サキとの関係は、恋だったと思いますか? それとも、友情だったと思いますか?

恋の対象~~?、どうなんでしょう! どうかな、でもほんとにたぶん微妙なラインだったと思います。一番最後に、母親から「あの人、元気にしてる?」って聞かれて、若干のショックがあったと思うんですよ。2人だけの関係だと思ってたのに、上がいた~! みたいな。そういうのはあったと思うんですが、どっちだ! とは言えないですね。

Q:実際、竹内さんみたいな男性はいかがですか?

もともとすっごい好きなんですよ。うちの親もすごいファンだったんで、「力さん、一緒なんだよね」って言ったら、「マジ!? スゲ~、いいな~! 絶対観る~!!」って(笑)。うちのパパにも、「一緒に写メール撮って送ってよ」って頼まれて、実際送っときました(笑)。でも、力さんって普段のイメージが強くて、ちょっと怖いのかなって思ってたんですよ。でも初対面から、「わあ~、あややだ~」ってきて(笑)、「ええええ!? イメージと全然違う~!」ってビックリしました。ほんと、「あやや、かわいいっ!」なんて言っててかなり楽しい方でしたね~。

■パンチラは気にしない

Q:コスチュームの制服は、スカートがかなり短かったですが、パンチラとか気にならなかったですか?

サキちゃんの性格上パンチラを気にする子じゃないと思うんで、気にすることはなかったんですけど、逆に竹内さんとコンビニの前で話すシーンで、カメラマンさんに「ちょっと足閉じて」って注意されました(笑)。

Q:アクションでは、男の子たちをバタバタと倒していましたが、気分はいかがでしたか?

まあ、「やられたら、やり返せ!」とは言われて育ちましたけど、あそこまではできないじゃないですか。だからうまく決まったときは「めっちゃ、気持ちい~!」って感じでしたね。

Q:撮影中つらかったことはありました?

役については、サキちゃんをこれだけ自然に演じられているってことは、きっと自分の中に彼女の要素があるんだろうなって思いました。なにがつらいってスケジュールと寒さ! 雨がガンガン降ってる中やってるのに、なんで映んないの!? これもう、雨が映っちゃうから今日は撮影なしって流れじゃないの!? って(笑)。そればっかり祈ってましたね。それから、ほんとに寒かったんで、寒さで体が動かなかったりとか、見た目では分かりづらいと思うんですけど、制服の中なんて四枚重ねとか、平気でしてたんで……。それでも、寒い! みたいな(笑)。

Q:多忙なスケジュールでの撮影だったと思いますが、どれくらいの忙しさだったんでしょう?

いやもう、ひどいときはほんとにひどかったですよ。茨城のほうで5日間くらい撮ったロケがあったんですけど、たぶん毎日2時間も寝られてなかった……。一応、せりふも撮影前に入れていくんですけど、演じていくうちに、ここ変えたいとか、ここがサキらしくないとかそういうのが出てきちゃうから、「撮影終わりました、ホテル帰りました、あと何時間後にホテルを出なきゃいけません」ってなっても、自分が気持ちの整理をしなきゃいけなくて……。それで、気付いたら「あ、あと1時間しかない。とりあえず寝よう」って感じだったんです。

■がんばれないときは、がんばらない

Q:撮影中、眠くなったりしませんでした?

もうすっごい眠かったです! ちょっとした待ち時間でも、コテッですよ。コテッ、「はい出番です!」、はい起きるっみたいな……。一瞬にして寝ていましたけど、セリフだけは飛ばなかったですね。まわりが見えなかったです。集中していて、自分がいっぱいいっぱいで。ワイヤーアクションも一回宙返りしただけで、すんごい目が回っちゃったりとかしましたね。

Q:そんなにがんばれる、松浦さんの元気の秘訣ってなんでしょうか?

なんなんでしょうね。でも、がんばれないときは、がんばらないんで(笑)。集中力ないなあって思ったら、あきらめることにしてるかな。今日ダメだ……って、割り切って無理しないようにしてるんです。無理すると精神的につらくなっちゃう、しんどくなっちゃうんで、割り切ってます。だってすべてがすべて、上手く行く日なんてないですもん。今日ダメだったなあ、でもしょうがない! 人間だもの!って思うようにしています。で、イライラしたら、マネージャーさんに、マシンガントークをぶつけてるんです(笑)!

Q:映画を楽しみにしているファンの方々には、どう楽しんでもらいたいですか?

実は、今ツアーの真っ最中なんですけど、ファンの人には、この映画を観る時に今ステージにいるあややだと思って観るのは勘弁して欲しいって言ってるんですよ。登場から、拘束されてて……、うちの親ですら「誰?」ってなってたんで……。だから、わたしが現場で感じていたように、松浦でなくて、麻宮サキを観に行くつもりできてほしいですね。こんな顔しちゃったの? ってショックを受けないように(笑)。でもコンサートで「わたしと、サキは全然ちがう人間だから」って言うと、「うっそ、どこがあ~? そっくりじゃん!」ってファンの人にすごく言われるんで、「うるさいよ」って怒ってます!(笑)。

こちらの質問に一度も詰まることなく、ハキハキと答える松浦亜弥。キュートな笑顔を見せる彼女の姿は、「てめえら、全員ヤキ入れんぞ!」とタンカを切っていたスクリーンの麻宮サキと、到底結びつかなかった。コンサート中にも関わらず、この日も多くの取材を笑顔でこなし、撮影中も睡眠2時間という過酷な状況下でワイヤーアクションなどをこなしていた松浦の芯の強さは、たった1人で敵と戦う麻宮サキの持つ強さに通じるところがあるのかもしれない。

『スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ』は9月30日より新宿オスカーほかにて公開。

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