シネマトゥデイ

シネマトゥデイ
.
ちき&ありあの「ど~こ観てるのよん」シネマ副音声
森を見るよりついつい木を見てしまいがち。さらに葉っぱについてる虫を、さらにさらに木のウロの中に顔をつっこんで宝探し。それは映画も同じこと。そんな2人が話題の映画のすき間を観察中。たわごと上等、的はずれご容赦!
『犬神家の一族』を「いつか見たのゾクゾク」を思い出して観察の巻
遠い記憶のかなたにある前作ですが、あ、テーマ曲同じ! そうそうこのメロディー。音の記憶は薄れないものですね。このメロディーを耳にして、おどろおどろしい映像の記憶も次第によみがえってきました。
佐清(スケキヨ)さん(尾上菊之助)のゴムマスク、前は口の部分が塞(ふさ)がれていたような気がするのですが、今回はウゴウゴと口の部分をひんまげて動かすのがとても印象的。しかし、しゃべれるのだっら、早くしゃべれよ、声で分からないか? なんぞとちょっとやきもきしました。
 
髪の毛をかきむしり、フケが落ちるのが有名な金田一さん(石坂浩二)。しかし、あんなにフケが落ちるのに、その頭にはフケが浮いてない。また、無精者のようでいて、次に登場するときは、きちんと横分けヘアになっているので、くしは持参されて、毎朝、髪をとかしていらっしゃるんだろうなあ、と感心しました。
 
前作と同じキャストといえば、「よし! わかった!」の等々力警部(加藤武)ですが、さすが署長に格上げです。眼光が弱まった気もしたけど、やっぱりナイスなキャラでした。
だけど、ホント、いくら犬神家の家宝「斧(よき)、琴、菊」を使った殺人をしなくては、と言っても、異常に手間のかかることを、短時間でこなした登場人物の方、ご苦労様です。あの有名な「湖から足がニョキッ」の死体の状態も、長時間、あのままの形を保つ放置ワザって、凄い仕掛けが必要ですよね。その前の湖に沈めた死体も浮き上がってきちゃってましたもんね~。
 
その死体が湖にあるだろうと分かっていても、ボートで1人で出かける珠世さん(松嶋菜々子)もなかなかの度胸の持ち主だなあと思いました。この長身の“松嶋”珠世さんを気絶させて、えっちらおっちら運ぶ方がいらっしゃるのですが、それもまた、大変そうでした。(『ホワイトアウト』のときの織田裕二さんにも同じことを感じましたが)
珠世さんは「絶世の美女」ということですが、犬神家の三姉妹、松子(富司純子)竹子(松坂慶子)梅子(萬田久子)も、竹子の娘・小夜子(奥菜恵)も負けず劣らずの美女なので、犬神家の血筋も美形なんだなあと思います。また、その皆さんが、狂気に陥るシーンは、美形だからこその怖さが迫り来ます。ゾクッ。
 
だけど、相変わらずですね、金田一さん。事件を未然に防げずに、起きた事件の謎を解く。観客にもみえみえな、「あ、こうなるぞ!」という事件の予兆を見逃してしまい、その事件後に才能を発揮する、事後処理探偵っぷりを堪能させていただきました。
 
どう見ても、誰かが開封したとは思えない状態の遺書から、「誰かが盗み見た」形跡を発見した古館弁護士(中村敦夫)の方が、鋭い観察眼を持っているような気もしてしまいました。
「絵は口ほどに物を言う」ちき観察官:おおやちき。「ダ・ヴィンチ・コード」よりも、巧妙で愉快な「ちき・コード」を仕掛けるパズル作家&イラストレーター。当代きっての超細密画は右に出る者なし。 「書くは一時の恥」ありあ観察官:きちんと完璧な映画はもちろん、つっこみどころ満載のすっとこ映画も同じぐらい大好きな映画中毒者。右利きなのに文を書かせりゃ鏡文字。
[PR]

この記事を共有する

映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
スポンサード リンク
スポンサード リンク
  1. 記事
  2. 2006年
  3. 11月
  4. 29日
  5. 『犬神家の一族』