シネマトゥデイ

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ヴィッキー・チャオ
『夜の上海』
好きな人にわざとらしく自分をアピールしないわ
『夜の上海』ヴィッキー・チャオ 単独インタビュー

取材・文:シネマトゥデイ 写真:亀岡周一

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『少林サッカー』でヒロインを演じ、さまざまな役柄に挑戦し続けている個性派女優のヴィッキー・チャオ。中国で絶大的な人気を誇る彼女が、日本を代表する俳優、本木雅弘と共演した日中合作映画『夜の上海』が9月22日に公開される。仕事で上海にやってきた、日本人のトップヘアメークアーティストとキュートな中国人のタクシー運転手。旅先で偶然出会った2人の間に生まれる、言葉の壁を越えた小さなロマンスを描いた本作で、恋に不器用なタクシー運転手を魅力たっぷりに演じたヴィッキーに、話を聞いた。

■言葉の壁を越えたコミュニケーション

Q:日中合作作品に出演されて、いかがでしたか?

とても楽しかったわ。日本も中国も、お互いに自分の持っている良さから強みを出し合って、それを1つの作品にまとめることができたと思うわ。

Q:本作のように、国際的な映画に参加することの楽しさは何だと思いますか?

たくさんの友だちに出会うことができたし、みんなからいろんな仕事のスタイルを学べたことかしら。それから、言葉を越えたコミュニケーションの方法も身に付けることができたと思うわ。お互いに知らない人同士が、どのようにコミュニケーションを取っていくかという、この映画のテーマそのものね!

Q:共演者の本木さんとは言葉の壁を越えたコミュニケーションができましたか?

そうね。そんなに言葉を使わなくても、彼が何をしたいのかは分かったわ。まずは英語を使って話して、英語でうまく伝えられなくなったら、通訳さんを呼んで助けてもらっていたの。

Q:演技に関しては、どんなディスカッションをされたのでしょう?

本木さんとは、たくさん打ち合わせをしたわ。演技のスタイルや、持っている文化のバックグラウンド、それに行動の仕方がそれぞれ違うでしょう? そうすると、シーンを撮る前にちゃんと打ち合わせして、「自分はこういう風に演じるつもりなんですけど、あなたはどうかしら?」というように、お互いに話し合う必要があったの。それで相手にアドバイスをしたり、してもらったりしていたわ。

■恋と仕事の両立は至難の業(わざ)

Q:とてもキュートな役柄でしたが、この役柄はどのように作られていったのですか?

まず思ったのは、観客が彼女に同情心を持つようにすること。次に、彼女が持っているかわいらしさに気付かせること。このヒロインの女の子は、もしかしたらこの映画を観に来る女の子たちよりも、ずっと条件も悪いかもしれないし、生活そのものも劣っているかもしれない。でも、彼女はお金を持っていなくても、ほかの女の子のようにいろんなものを求めたりはしないの。自分の生活は、すごく苦しいと思うけど、わたしが演じたリンシーは、それを苦とは思っていないし、自分が求めていることも、とても平凡なことなの。そういう部分は、この映画にすごくリアリティーを出していると思うわ。

Q:リンシーの、どのようなところに共感されましたか?

まず、彼女のとっても誠実なところ。それから、人に対して恥ずかしがり屋なところ。リンシーって、他人に対してまったく攻撃性を持っていなくて、すごく優しい人間なの。

Q:恋に不器用な役柄でしたが、ヴィッキーさんご自身はいかがですか?

同じように不器用よ(笑)。何で? っていつも思うんだけど、すてきな仕事をしてるんだから、恋で失敗してもしょうがないって思うようにしているわ(笑)。もちろん、自分の感情を、恋だけにぶつけなかったってところも原因の1つだと思うけどね。毎日、色んなところを飛び回っているから、恋に集中はできないのよ。

Q:本木さん演じる水島に、一夜のうちに段々と惹(ひ)かれていくというお話でしたが、それはどうしてだと思いますか?

多分彼女は、一夜で、本木さん演じる水島さんのいいところを発見できたからじゃないかしら。例えば、雨の中で自分がずぶぬれになっても、ほかの人にタクシーを譲ったりとか、最初から最後まで、リンシーのことを、ずーっとだまって見守っていたり……。それでリンシーも、少しずつ水島さんに心を開いていったんだと思うわ。

Q:あなた自身は、好きな人にどのようにアプローチしていきますか?

わたしはわざとらしく自分をアピールしないの。こうすればかわいく見えるからこうしよう……とか、一切しないわ。

Q:リンシーのような女の子に対して、どんな恋のアドバイスをしますか?

もうちょっとかわいい、きれいな洋服を着ればいいのに! ってアドバイスしたいわ(笑)。あと、男の子にはもうちょっと優しく(笑)、大胆に自分の思いを伝えるようにしたほうがいいってアドバイスしたいわ。

■心のままに生活することの大切さ

Q:あなたはこれまで、色んな役柄を演じられていますが、今回のようにちょっとおてんばで、面白い役柄が多いのはなぜでしょう?

多分わたしは度胸があるんだと思うわ! 女優さんって、特に美しい役を演じたがるでしょ? でも、この映画みたいに、ちょっとブスだったり、ちょっとおてんばだったりすると、みんな躊躇(ちゅうちょ)してしまうものなのよ。でもわたしは違うの。わたしは役を選ぶとき、その人物の性格や心を見て決めているから。そうすると、外見があまり良くなくても、その役を演じることができるのよ。この映画を観ても感じると思うけど、やっぱり外見の美しさは二の次だと思うわ!

Q:この映画には日本人の女の子も共感できるところがたくさんありますが、日本の女の子たちには、この作品のどんなところを楽しんでほしいですか?

この映画を通して、心で人とコミュニケーションを取ることや、心のままに生活していくことの大切さを感じ取ってもらいたいわ!

大きな瞳をきらきら輝かせながら話すヴィッキーには、話を聞いているこちらが思わず吸い寄せられてしまうような不思議な魅力がある。本木が、「目鼻立ちがくっきりしているヴィッキーは、すごくフォトジェニックな人」と絶賛するように、くるくる変わっていく表情がとにかくキュート。『夜の上海』では、そんなヴィッキーが持っている“女の子”の魅力を、存分に味わえる作品だ。世界中の女の子に共通している、“片思い”の気持ち、恋が始まるときのドキドキ感を、彼女と一緒に感じてもらいたい。

『夜の上海』は9月22日より東劇、渋谷Q-AXシネマほかにて全国公開

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