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小雪
『ALWAYS 続・三丁目の夕日』
ぐちぐち悩まず、好きか嫌いかはっきりしているタイプです
『ALWAYS 続・三丁目の夕日』小雪 単独インタビュー

取材・文:鴇田崇 写真:亀岡周一

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一昨年に公開された『ALWAYS 三丁目の夕日』は国民的な大ヒットを記録し、数々の映画賞を総ナメにした名作人情ドラマ。その続編『ALWAYS 続・三丁目の夕日』が完成した。それぞれの登場人物たちの思う“会いたい人、待っている人”をテーマの1つにとらえた今回、吉岡秀隆演じる茶川竜之介と、彼が思いを寄せる小雪演じるヒロミとの関係も、気になるポイントだ。そんなヒロミを再び演じることとなった彼女に、続編にまつわるさまざまな話を聞いた。

■セットに入ったら2年半前にタイムスリップ

Q:前作は国民的な大ヒットとなりましたが、続編の製作が決定したときはいかがでしたか?

正直、続編といいますと、さらなる期待がかかるので不安はありましたし、自分の中で物語が終結していたところがあったので、またその気持ちを思い返しながら、さらなるものができるのかなって感じました。ですが、観たいとおっしゃってくださる方々のために、わたしは参加するべきだと思ったし、したいと思いました。

Q:いろいろな思いで撮影に臨まれたと思いますが、夕日町三丁目のセットを再び見たときどう思われましたか?

2作目のセットは、前作と一緒じゃないんですよ。そうやって実はいろんなところを見ていて、2年後にこうやって気付いている自分も新鮮でした。同じものを2年間たって集めることは非常に難しいことで、博物館に入っているようなものをお借りしているわけですから、美術さんは大変だったんだろうなぁって。そう思いながら一歩セットに入ったら、2年半前の感覚がよみがえってきて、自然と作品に入ることができましたね。

Q:山崎貴監督、スタッフとキャストの皆さんが再集結したわけですが、現場の呼吸もすぐによみがえりましたか?

そうですね。ただ、子役の子の身長がちょっと大きくなり過ぎなんだけどっていうのはありました(笑)。前作のすぐ後の設定なのに、子役の子の身長が伸びていて大丈夫かなって(笑)。それ以外は自然でした。

■ヒロミは現代女性の走りのような存在

Q:ところでヒロミは“最もその後が気になる役”だったと思いますが、ご自身ではどう思いますか?

わたしは前作での、うまくいかない状態で、完結したのではないかと思っていましたけど(笑)、やっぱりハッピーエンドになってほしいっていう皆さんの気持ちも分かります。今回は特にヒロミがいろんな、はざまで生きている葛藤(かっとう)ですとか、恋愛模様ですとか、そういうものがサイドストーリーとしてベースにあります。いろんなものが複合して存在しているのが三丁目の物語なんです。今回は見どころ満載で、素晴らしい仕上がりになっているので、きっと楽しんでもらえると思います。

Q:今回のヒロミは感傷的なシーンが多かったですが、演じられているときはどんな気持ちでしたか?

泣くとか、そういう物理的なことよりも、その人の心の動きとか、どういうふうに心情が流れていっているのかを特に意識していつも演じているので、それが視覚的にどのように見えているかっていうことは、あまり意識していないんです。そういう人間の、いろんな喜怒哀楽を感じてもらって、楽しんでもらえたらいいと思います。

Q:ヒロミのエピソードは女性の幸せもテーマになっていると思いますが、小雪さんはどう感じましたか?

個人の主観によるので一言では表現できませんが、やっぱり人生はバランスが大事ですよね。ヒロミはとても素直な性格の女性ですが、周囲から白い目で見られてしまう職業をしているという現実もあります。ただ、彼女はポジティブに生きたいという信念なので、そういう女性はとても魅力的だと思います。現代女性の“走り”的な存在でもあるヒロミのように、いろんな部分を総合的に持っている人間ってすてきですよね。

Q:そんなヒロミをご自身と照らし合わせて、重なる部分はありますか?

わたしはぐちぐち悩むというよりは、好きか嫌いかがはっきりしているので、あまりかぶる部分はないかもしれないですね。自分にない部分を付け足す作業は、とても難しいときもあります。場合にもよりますけど、想像がつかなくて現場で手探りするときもありますよ。役のイメージがはっきりある場合や、話し合いの中で徐々に出来上がってくる場合もあるんですけど、ヒロミは半々ぐらいかな(笑)。

■チームの一体感が出ているすてきな現場

Q:このシリーズに出会う前と後で、小雪さんの中では何か変化はありましたか?

一言で表すのが難しいですが、とても現場がアットホームなんですね。作品のテーマでもあると思うし、山崎監督の人柄もあるのかもしれないのですが、仕事をしているのに、遊んでいるような感じ(笑)。遊んでいるような感覚で仕事ができているような感じで、それだけ自分が無意識の中で一生懸命になれている瞬間って、社会に出てからだと少ないじゃないですか。だから、そういうことを味わえるのはとても幸せなことだと思います。子どもから大人までが、ベーゴマ1つで遊んでいるんです。わたしはすごくシリアスなシーンが多かったので、「今日は小雪さんのシーンがあるのでベーゴマ禁止です!」って。そんな現場ってあんまりないんです。チームの一体感が出ているエピソードだなぁと思いますね。とてもすてきな現場でした。まさに『ALWAYS 続・三丁目の夕日』独自の世界観です。

Q:前作は映画館の中も一体化したという一般の声も多かったですが、あまりそういう映画はないですよね。

ええ。今回の撮影でも、ほかの方々が撮影中のときでも皆さん同じセットの中にいました。それは皆さんがそうしたくてしている感じの現場だったので、珍しいと思いました。

Q:これから女優のお仕事を続けていく上でも、とてもプラスになりそうな体験と言えそうですね。

そうですよね! とてもすてきな現場だったし、わたしが『ALWAYS 続・三丁目の夕日』の現場にいられたことは、とても幸せなことだと思いました。

Q:最後に今回の続編の見どころをお願いします。

『ALWAYS 続・三丁目の夕日』は、前作に引き続いて“続”っていう感じで見られると思います。2年前に皆さんの目に飛び込んできて、いろんなことを感じていただいたような感覚を、今回の続編でも表現できているのではないでしょうか。どう観てほしいとか、どう感じてほしいとかではなく、とても幸せな時間を過ごせてもらえたらいいなぁと思っています。

ヒロミの役同様に可憐(かれん)なイメージそのままの小雪。質問に的確に答える知的な一面も合わせて、まさにパーフェクトな日本美人と呼ぶにふさわしい女優。『ALWAYS 続・三丁目の夕日』の持つ独自の世界観に違和感なく溶け込める自然体の魅力も、多くのファンを惹(ひ)きつけている理由かもしれない。また、取材では明かせなかった茶川とヒロミの運命はいかに? その結末も含め国民エンターテインメント映画の続編を楽しんでほしい。

『ALWAYS 続・三丁目の夕日』は11月3日より全国公開

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