シネマトゥデイ

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マシュー・フォックス
『バンテージ・ポイント』
自分の作品が完成すると、まず妻と一緒に観るんだ
『バンテージ・ポイント』マシュー・フォックス 単独インタビュー

取材・文:シネマトゥデイ

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大統領暗殺の謎を、8人の目撃者、8つの異なる視点で追った、まったく新しいタイプのサスペンスアクション映画『バンテージ・ポイント』。本作で熱意あふれる若きシークレットサービスを演じるのは、テレビドラマ「LOST」シリーズの医師ジャック役で、ブレイクしたマシュー・フォックス。彼に、本作の魅力、そして自らの俳優生活について語ってもらった。

■オリジナリティーにあふれた脚本

Q:作品をご覧になった感想を聞かせてください。

自分の作品が完成すると、まずは妻と観るようにしているんだけど、今回はまだ観ていなくて……。ここ数週間のうちには観られると思うんだけどね。でも、映画はすごく良かったと聞いているよ。

Q:台本を読んだときは、どんな印象を持ちましたか?

とてもオリジナリティーにあふれていると感じたよ。ひとつの出来事を8つの視点からとらえているところがすごく魅力的で、自分の人生にも共通するところがあると思ったから、ぜひこの作品に参加してみたいと思ったんだ。

Q:キャラクターへの感情移入は簡単にできましたか?

僕が演じる役柄は、いつも感情移入が難しいんだ。常に努力を必要とすることだし、頭を使わなければならない。イマジネーションが豊かでないといけないし、集中力が必要とされるからね。でもそういう過程も好きなことだから、楽しみながら毎日いろいろなことにチャレンジさせてもらっているよ。

Q:日本でも「LOST」で演じているジャックのイメージは強いですが、テレビと映画を両立させるのは大変ですか?

そうだね。ここ数年間は「LOST」と映画の仕事を交互にやっているんだけど、両方の仕事をさせてもらえることを光栄に思っているよ。ドラマと映画、2つの役柄を演じることは、そんなに難しくはないんだよ。今まで演じていた役を置いておいて、また別の役に戻って演じるというプロセスをとても楽しんでいるんだ。

■シークレットサービスの動きが気になる

Q:本作の役柄に向けて、どんな役作りをされましたか?

今回は、シークレットサービスのエージェントという役だったから、外見や表情、容姿の準備は、僕やほかの出演者や監督にとってすごく大事なことだった。外見から作り込むことによって、役に信ぴょう性が出るように、とても気を遣ったんだ。特に、エージェント同士の話し方やコミュニケーションのとり方にこだわったよ。シークレットサービスという組織は協力を得るのがすごく難しいから、コンサルトの協力を得て、常にわからないことは質問しながら確認して撮影に挑んだんだ。シークレットサービスには、いろいろな決まりごとがあるんだけど、映画の中では常にそれらのルールを守って行動していたよ。

Q:今はテレビの報道などで、シークレットサービスを目にする機会がたくさんありますが、彼らの動きが気になるようになりましたか?

いい質問だね(笑)。うん、だいぶわかるようになったよ。最近は選挙の放送をテレビで見ていると、シークレットサービスの人たちの行動を追ってしまうんだけど、普段、僕らが全然知らないところや、見ていないところでどれだけ彼らが動いているのかということがわかるからすごいと思う。とても興味深いよ。

■人にはグレーの部分がある

Q:気に入っているシーンはありますか?

好きなシーンはいくつかあるんだけど、僕が個人的に気に入っているのは、デニス・クエイドとのシーンかな。僕とデニスとディレクターが一番話し合ったのはそこの部分だった。この作品の中で、デニス演じるバーンズと、僕が演じるテイラーの人間関係というのは、このストーリーのメインとなる要素の一部だと思うんだ。

Q:2人の人間関係を表現する上で、心掛けた部分はどこでしょうか?

セリフではなくて、動きや表情で、2人の関係を自然に理解してもらうことが、その後のストーリーの中で起こる出来事に、よりインパクトを与えるためにとても大事だったと思う。象徴的だったのは、リムジンに乗っているときバーンズが、テイラーにお礼を言うシーン。テイラーがバーンズに対して見せるリアクションが、2人の関係に影響を及ぼしていく……。注意深く見ていると、とても興味深いシーンがいくつかあるんだよ。

Q:この作品のポイントはどこだと思いますか?

人は時に相手のことをちゃんと見極められないことがあると思う。でも、白か黒かだけではなく、すごくグレーな部分もあるんだよね。自分が悪い人だと思っていた人が、実はいい人だったなんてこともよくあるだろ? この映画からは、自分の早過ぎた他人に対する判断が、意外な判断ミスを引き起こすということもあるという教訓を得ることができるんじゃないかな。個人として、国家として、文化として、みんなが判断ミスを犯すことが起こりうるということさ。

「LOST」の出演契約があるため、現在は家族とともにハワイに住んでいるというマシュー。「最高にかわいい」という2人の子どもと、海に遊びに行くのが日課という彼だが、ゆったりしながらも、演技の話になると途端に真剣な目になる。スタッフたちが口をそろえてまじめと話す、きちょうめんな彼は、これからも役柄をとことん追及していくのではないだろうか? ドラマと両立しながら見せる、もうひとつの演技に期待していきたい。

映画『バンテージ・ポイント』は3月8日よりサロンパスルーブル丸の内ほかにて全国公開

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