シネマトゥデイ

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波瀾万丈!アカデミー賞取材秘話!!
皆さんこんにちは! 脚本家ストライキで一時はどうなるかと心配されたオスカーでしたが、無事に授賞式当日を迎え、レポーターのわたしもほっと一息。今回は裏話や回想録も含めて今年のアカデミー賞を独断と偏見を交えたライブ形式で振り返ってみたいと思います!
オスカー狂想曲!の巻き

アカデミー賞当日はあいにく雨が降ったり止んだりのお天気でしたが、ハリウッドブルバードからコダックシアターへと続くレッドカーペット上とその周辺には雨よけの透明テントが張り巡らされているので問題なし。いよいよスター入場の時間が近づいて、プレス席には多くの関係者が、どんどん流れ込んできています。それにしても皆さんドレスアップしてて超ステキ!

さて、スターの入場が始まる前に皆さんに、知る人ぞ知るアカデミー裏話を公開しちゃいます。皆さんはこの華やかなアカデミー受賞式を取材するまでには紆余(うよ)曲折のドラマがあるって知っていましたか? 毎年、アカデミー本部に世界中から寄せられるマスコミ取材パスの申請件数は平均してのべ3000件。これに対して約1900件のパスが支給されます。これはレッドカーペット、フォト・ルーム、プレス・ルーム……と各エリアごとに発行されるので1900名が入れる……というわけではありません。もっとわかりやすく言うと、大手の団体(ロイターやABCネットワークなど)がかなりのパス数を占めているので、数社だけでも大手の媒体ひとつで100件ほどのパスを占めてしまうということも有り得るわけです。

このため、ほかの中小媒体へのパスには数の制限があります。それに加えて、その中からレッドカーペットに招待されるわたしのようなジャーナリスト(ライター)の数はたったの100名ほど。この人数はもちろん世界中合わせての数。授賞式パスを取れずに涙をのんだ報道関係者の数は世界中で数知れず……。毎年、授賞式を現場取材できる報道陣というのはアカデミーが行っている厳しい審査に通った媒体のみで、新人媒体の審査に対しては特に厳しく、その媒体の知名度、レポーターの知名度、それに加えてあの究極早朝なノミネーションにきちんと取材に来たか(アカデミー賞報道への熱い意気込みを見せないと審査に通らない!?)というのが審査の対象になるようです。厳し~い!

レッドカーペット大フィーバー!

初のイブニングドレスに究極ハイヒールで、いよいよコダックシアターへ単独潜入する時がやってきました! もしも今度またアカデミー賞に来る機会があったら、絶対にハイヒールなんか履かない! と自分に誓いつつ、やっと報道陣席に腰を落ち着けました。

さて、いよいよレッドカーペット開始。前半は、多少地味目なスター入場でしたが、後半はセレブ・ラッシュ! どこにカメラを向けていいのかわからないくらいのすごさ!

まずは、「グレイズ・アナトミー 恋の解剖学」でおなじみの究極イケメン、パトリック・デンプシー! タキシードがまたセクシーなんだなぁ~。その横では報道陣への愛想の良さナンバーワンな主演男優賞候補のジョージ・クルーニーが冗談交じりにインタビューに答えてます。ですがジョージに見とれているヒマもなく、今度はハリソン・フォード入場! あ~、ちょっと待って! レンズのフォーカスが間に合わない! と思っていたら今度は今をときめくティーン・アイドルのマイリー・サイラスが登場。すごいフラッシュの嵐!

そして今年の人気者、助演男優賞候補のハビエル・バルデム。映画の怖い雰囲気とは正反対で、ママと一緒ににこやかに入場。ハビエルに続いては華やかなジョン・トラヴォルタ夫妻。そして極めつけにはジョニー・デップ夫妻! レッドカーペット終了間際、そろそろ報道陣も移動の支度をしているところに足早に駆け抜けて行ったのは、ニコール・キッドマン夫妻でした。それにしてもニコールは美しい……。

セレブ・ハリケーンのような2時間があっという間に過ぎて、さぁ、いよいよ授賞式本番です!

プレス・ルームへようこそ!
わたしを含め、入場を許可されているレポーターたちはコダックシアター隣接のルネサンス・ホテルに設置されているプレス・ルーム(別名インタビュー・ルーム)へと向かいます。報道陣は客席への入場を許可されていないので、専用の控え室(大ホールに長テーブルと報道機器を完備した部屋)で授賞式の生中継を見ながら仕事ができるようになっています。
 
プレスルームへ向かう途中に再びあ然とするのは、これでもか! というくらい、至るところに設置されている金属探知機。レッドカーペット内に入るときにチェックしたにもかかわらず、ホテルに入るときに再びチェック。大ホールへ続く廊下に入るときにまたまたチェック。これは空港のセキュリティーも負けそう。
   
さて、プレス・ルームへ入ると世界中から集まったメディアが長テーブルにずらりと肩を並べて座り、ラップトップに向かって自国へレポートを送っています。至るところにあるフラットスクリーンテレビで、どこからでもアカデミー賞が見られるようになっており、各自にイヤホンとラジオトランスミッターも渡されて、ざわつく部屋でも授賞式の音声がクリアに聞き取れるようになっています。プレス・ルームの続き部屋はフォト・ルーム。ドアで仕切られているために中は見えないのですが、その部屋へ受賞者がやってきて、カメラマンの要望に応えるのです。一瞬開いたドアから漏れてきたフラッシュのすごさを見た時は、めまいがするほどでした!
 
そして、あっという間にヨーロッパの快進撃が目だった今年のオスカーも終了。駐車場へのラッシュを避けるためにレポーターたちのあわただしい移動が始まりました。わたしもそろそろ……と思って化粧直しにお手洗いへ立ち寄りました。さて、そこでわたしを待ち受けていた究極のフィナーレは?
え~!あ・・・・・・あなたはアノ!?

ミラーの前でお化粧直しを始めた私の隣に、赤毛のステキな女性が並んで立って、同じくお化粧直しを始めました。え!?!?!? ちょっと待った! こ……この人は!? なんと助演女優賞を受賞したばかりのティルダ・スウィントンじゃありませんか! えーっ!! まさに目が点でした! が、正気に戻ってジャーナリスト魂を発揮!

わたし:「受賞おめでとうございます。」(とファンデーションを直すわたし)

ティルダ:「どうもありがとう!」(とチークカラーを直すティルダ)

わたし:「ちなみにスターもこの一般お手洗い使うんですか? 驚きですね(笑)!」

ティルダ:「そうなの! 行かなきゃならないときは、どこでも同じよ(笑)!」

カラカラと陽気に笑うティルダはとてもかわいかったです。それにしても、トイレでオスカー受賞者とばったり会うとは……。奇跡のような、オスカーナイトのハプニングでした!

オスカー・フィーバーあとがき
外へ向かう通路を見て驚いたのは、その通路って正にレッドカーペット上なんです! つい3時間前には、ニコール・キッドマンや、ジョニー・デップが歩いた所! そう思いながら歩くと感慨もひとしおで、かなり感激しました。
 
そして、ふとカーペットから目を上げると、目の前を見慣れた2人が歩いていました。今年はノミネートされてなかったけど、式には出席してたスパイク・リー監督と『ブレイド』シリーズでおなじみのウエスリー・スナイプスの2人組! カーペット沿いを固める警備員の1人がスパイク・リーに向かって、「今年はどうでした?」なんて 気軽に声を掛けると、監督、「いや~、今回も(オスカー)取れなかったねぇ!」とおどけていました。いまだにオスカー取ってない彼、ちょっと哀愁ただよっていたかな?
 
表に出るとリムジンの嵐! そこでまたもや目立つのはセキュリティーの数です。うわさでは去年の授賞式よりも警戒が厳しくなったとのこと。大統領訪問にも匹敵するほどの警備のすごさは、アメリカを象徴とするイベントともいえるアカデミー賞授賞式を、テロから守るためには仕方ないことだといえます。ひと目スターを見ようと大通りの向こうがわを埋め尽くすファンと、リムジンの列を眺めながら、今年もアカデミー賞が無事終了して本当に良かったと思いました。来年はどんな映画がノミネートされるでしょう? 2008年度も話題作、超大作がめじろ押しで、映画ファンにはオイシイ1年になりそうです。
さて、このコーナーで質問・コメント・リクエストなどありましたらドシドシ『ハリウッド・コンフィデンシャル』あてにメールをください。
メールアドレスは、hollywood_addie@cinematoday.jp お待ちしてま~す!
 
皆さん、風邪などひかないように気をつけてくださいね!
それでは、また次回お会いしましょう!
取材・文:神津・アディー・明美
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