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Blood ブラッド
『杉本彩』
かみ付くよりもかみ付かれたい方
『Blood ブラッド』杉本彩 単独インタビュー

取材・文:平野敦子 写真:秋山泰彦

これまで『花と蛇』シリーズや、『JOHNEN 定の愛』でその見事な肉体を披露し、女性の情念を演じてきた杉本彩が『Blood ブラッド』で、初のバンパイア役に挑戦。永遠の命と美しさを手にした女性の業の深さと、究極の愛の形をスクリーンに焼き付ける。今回二人の男性に激しく愛されるヒロインを演じた彼女が、情熱的なベッドシーンや、永遠の愛を得る方法について伝授してくれた。

■美しく、官能的なバンパイア

Q:今回バンパイアを演じる上で、気を付けたことはありますか?

昔からバンパイアの吸血シーンというのは、非常に官能的であるという解釈をしていたので、今回この役をやらせていただくにあたり、美しく、なまめかしい官能的なバンパイアを作り上げたいと思っていました。

Q:杉本さん自身は、永遠に美しく生きたいと思われますか?

やはり肉体も朽ち果てていき、命に限りがあるからこそ、命って素晴らしく尊いものだと思うし、だからこそわたしたちは命の輝きを実感できると思うんですよね。多分永遠の美しさと命を得るということは、人間としての謙虚さを失うと思うんですよ(笑)。生きるということ自体を真剣に、真摯(しんし)な姿勢で生きることができなくなってしまうんじゃないかと思うんですよね。命というのは、限りがあるからこそ美しいんじゃないかと感じます。

Q:では、人間が永遠の愛を得るためにはどうすればいいと思われますか?

なかなか難しいことですよね。でも、精神は永遠に生きますから。さらに肉体が朽ち果てた後も愛を継続していければとは思いますが……。やはり今、命を与えられているこの現世をどう生きるかということになってしまうと思うんです。いかに永遠の愛を得るのか、そして愛する人のために、自分に何ができるのかということを探求するしかないと感じていますね。

Q:人間は欲の深い生き物なので、与えるよりは欲すると思うのですが?

それが人間本来の姿ですよね。それが人間の愚かさだなぁ……と思いますよ。わたし自身は与えることに喜びを見いださないと、幸せになれないということをわかっているんですよ(笑)。だから自分が幸せになるために、何かに執着しないということと、自分が与えていくということに喜びを見いだしていくという生き方を現在模索している最中です。

■首筋にかみ付かれたい!

Q:今回着物姿もステキでしたが、和装と洋装ではどちらがお好きですか?

どちらも好きなんですよ。わたしは、15歳ぐらいからモデルの仕事をしていたんですが、そのころから着物のモデルをやっていまして、着物は昔から着る機会が多かったんです。わたし自身が京都に生まれ育っているということもあるんですが、着物を着るのはとても好きなんですね。自分なりに独特の着物の着方のこだわりのようなものもあったので、やはり最終的には着物をうまく着こなす日本女性でありたいという思いがすごく強いです。

Q:杉本さん自身は男性の首筋にかみ付いてみたいと思われたことはありますか?

わたしはどちらかというと、かみ付くよりもかみ付かれたい方なんですよ(笑)! それが本当の姿なんです。この映画のヒロインの美夜子っぽいキャラクターに思われがちなんですが、実はそうではないんです。

Q:女王様的なキャラクターというイメージですよね。

かわいさ余ってちょっとかみ付いてみたいかな……という部分ってあるじゃないですか? それは人間に対してもそうなんですが、猫に対してもかわいいからもうめちゃくちゃに抱きしめたいし、男に対しては、いたぶってしまいたいみたいな感覚はありますよね(笑)。

Q:今回ベッドシーンを演じる上で、何か参考になさったものはありますか?

昔の映画で『キャット・ピープル』という映画があるんです。その作品はそういう変化の部分を上手に描いていたという印象が強かったので、その映画のシーンをちょっと思い出したりしていましたね。あとはやはり人間の女性の中にも、必ず昼の顔と夜の顔というものがあって、昼は知性を持って生きているけれど、夜になると女の本能の部分が目覚めていくというのは、どんな人にもあると思うんですよ。それを極端に表現した、象徴的なものが美夜子という存在なのかと思います。

■杉本流、美しさを保つ秘けつ

Q:本当に美夜子も美しくて、実際の杉本さんもお美しいのですが、何か美しさを保つ秘けつというのはあるのでしょうか?

もちろんベースにあるのは、精神的なモチベーションです。それプラス自分がいろいろなものを作りたいと思うクリエーティブな欲求というか、それを自分でかなえていくためには、やはり肉体を維持していかなければならないという点に行き着くのではないでしょうか。だからやはり自分の肉体を美しく保てるまでは、そういうところを大いに生かした表現をしていきたいという考えではあります。ダンスをしたり、トレーニングをしたりするということは欠かせないことではありますね。

Q:普段の生活の中でわたしたちにもできることは何かありますか?

やはりそれは食事ですよね。あとは姿勢をどう保つかとか、お風呂の入り方にしても、できるだけ自分の体にいい効果をもたらすことを日常的にやっていくとか。そういうちょっとした意識が大切なんじゃないかと思いますね。

■頭の悪い男は願い下げ!

Q:要潤さん演じる黒沼/沖田と、津田寛治さん演じる星野は全然違うタイプですが、個人的にはどちらが好みのタイプですか?

やはり要さん演じる沖田の方ですね。愛に対する執着心とか、自分を犠牲にしてまで愛を貫こうとするところが非常に魅力的だと思います(笑)。やはり津田さんが演じられている刑事というのは、男の美学のようなものが中心にあって、揺るぎない男の高い志がありますよね。そこはどうしても男女の愛を育む上では非常にジャマになってくるものだったりするので。

Q:では、杉本さんが男性に対してセクシーだと感じるのはどのようなときですか?

そうですねぇ……、やはりその人の心の奥底にある欲望とか本心を垣間見たとき(笑)! ふとした本音がもれてくる瞬間とかが良かったりしますね。それが思慮深い話だったりすると、すごくセクシーだと思うんです。

Q:頭のいい男性が好みということですね。

じゃないと無理です(笑)! 単純な男性はちょっとダメかもしれない。

Q:では、最後にこれからこの映画をご覧になる方々に一言お願いします。

今までの日本映画になかったタイプのスタイリッシュなバンパイア映画だと思います。これまでの出演作はR-18指定が多かったんですが、今回はR-15指定ということになったので、一人でも多くの若い方々に観ていただきたいと思います!

胸元の深く開いた深紅のノースリーブのブラウスと、黒のタイトスカートにハイヒール姿の杉本は、まさにフェロモン全開である。それと同時に彼女はその自らの女優としての価値を知り尽くした、非常に頭の良い女性でもある。笑みを含んだハスキーボイスで理想の愛のあり方や、いかに生きるかという人生哲学を披露する様子はとてもチャーミングだ。そんな彼女がバンパイアとして男の生き血をすすりながらなまめかしく生きる姿を、その素晴らしいダイナマイトボディーも含めてしっかりと目に焼き付けてほしい。

スタイリスト:志葉則行 ヘアメイク:重久聖子 衣装クレジット:ブラウス、スカート/キャサリン・マランドリーノ ピアス/NOAH

映画『Blood ブラッド』は4月29日より銀座シネパトスほかにて全国順次公開

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