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~第7回 2009年5月~

INTERVIEW@big apple

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INTERVIEW@big apple

今月は、ここ最近大作映画への出演が目立つニコラス・ケイジ、コメディー映画の顔になってきているポール・ラッド、そしてメタリカにも影響を与えた伝説のバンドのドキュメンタリー作品での取材を紹介します。

3月8日オーストラリア記者の質問の数々に、怒り心頭!(ザ・リッツ・カールトン・ニューヨークにて)

映画『ノウイング』

大学教授のジョン(ニコラス・ケイジ)は、息子が持ち帰ったタイムカプセルに埋められた手紙を偶然見てしまう。そこには、この50年間に起こった大惨事をすべて予測した数値が書かれていたのだ。ジョンは50年前にその手紙を書いた女の子の家族に接触し、真実を暴こうとする。

ニコラス・ケイジローズ・バーン、アレックス・プロヤス監督

意外に巨漢。アレックス・プロヤス監督/ローズ・バーン

この不況で映画会社もコスト削減なのか、1か所でまとめてできる記者会見が中心となり、ラウンドテーブル・インタビュー(記者数名のインタビュー形式)の数がめっきり減ったように思う。しかし今回は大作のせいか、その両方の取材形式をやることになった。まずは記者会見の冒頭、ニコラス・ケイジはマイクの音響が定まらずイライラ。そんな中で、自分の演技のルーツはパンクロックのように怒りを表現することだと話してくれた。これまでの出演作では、デヴィッド・リンチ監督の怪作映画『ワイルド・アット・ハート』やホラー・コメディー映画『バンパイア・キッス』がお気に入りとのこと。

一方、ラウンドテーブル・インタビューでは、オーストラリアから来た男性記者と同室だったのだが、この男性の質問がすべてオーストラリア関連のものだった。『ノウイング』はオーストラリアで撮影されていて、それで調子に乗ったのか、立て続けに質問し始め、ほかの記者たちの存在をまったく無視していたのだ。大作のラウンドテーブル・インタビューだと、与えられたインタビュー時間はせいぜい20分ほど。その中で彼は8分くらいオーストラリアについて話をしていたのだ! オーストラリア人俳優のアクセントうんぬんの質問はまあ許せた。しかし、俳優がコメントしているにもかかわらず、割って入り、またオーストラリアの質問を続け、挙句の果てには劇中で使用される小学生のコーラスが「オーストラリアのコーラス曲なのか?」と聞きだしたときには、頭の中でこの記者の首を絞めている僕がいた……。

3月8日映画『アイ・ラブ・ユー、マン』(ル・パーカー・メリディアン・ホテルにて)

映画『アイ・ラブ・ユー、マン』(原題)

不動産のエージェントとして成功を収め、あこがれの女性ゾーイ(ラシダ・ジョーンズ)と結婚することになったピーター(ポール・ラッド)だが、友人のまったくいない彼は新郎の付き添い人を探さなければならなかった。そんな矢先、粗暴で風変わりな男シドニー(ジェイソン・シーゲル)に出会うのだが……。

ポール・ラッドジェイソン・シーゲル、ラシダ・ジョーンズ、ジェイミー・プレスリー、ジョン・ハンバーグ

ラシダ・ジョーンズ/仲良さ気なポール・ラッドとジェイソン・シーゲル

本作の取材は、コメディー作品ということもあってか、お気楽なインタビューとなった。映画『寝取られ男のラブ♂バカンス』でも共演しているポール・ラッドとジェイソン・シーゲルは、プールバーで何度も飲み明かしたほどの仲らしく、本作でも二人のギャグのタイミングはぴったり! ジェイソンは何と12歳で190センチ以上の長身だったことから、バカかひょうきん者にならないとクラスで浮いてしまうと勝手に思ったらしく、それ以来クラスのひょうきん者になったと語ってくれた。撮影中、共演のジョン・ファヴローを取材しに来たとある女性記者が「自分は男の中の男だと感じますか?」と尋ねたとき、ジョンはポールとジェイソンを見つめながら「このグループの中にいたら、そう感じるよね」とバカにしながら答えたという。

しかし、ここまでのお気楽なインタビューを一人の年配記者が戦場に変えてしまった……。ポールが質問に対して返答していたとき、急にさえぎり、なぜか自分の意見を述べ始めたのだ。それは質問形式の考えではなく、あくまで個人独自の概念。そして、よせばいいのに優しいポールは彼のその意見にコメントし、長々と二人で話し出す始末。「これはインタビューではない……。単なる雑談だ。記事にならない!」わたしがそう焦った瞬間、隣の女性記者が「わたしにも質問があるの!」と年配の記者をにらみ付けた! 殺気立つ記者たちのオーラを感じ取ったのか、ポールはやっとほかの記者たちの質問に答え始めた……。まるでブラックコメディーのような展開。最初はお気楽だったのに……。

3月26日映画『アンヴィル: ザ・ストーリー・オブ・アンヴィル』(ザ・バウリー・ホテルにて)

映画『アンヴィル: ザ・ストーリー・オブ・アンヴィル』(原題)

1981年に、アルバム「Hard "N" Heavy」をリリースし、1984年には日本でボン・ジョヴィやスコーピオンズとともにスーパーロック・フェスティバルにも参加したスラッシュ・メタルバンド、アンヴィル。同じ会場で演奏したすべてのバンドが世界的に有名になっていく中、彼らは一向にブレイクしなかった……。

ロブ・ライナー、スティーヴ“リップス”クドロー、サーシャ・ガヴァシ監督

ロブ・ライナー、サーシャ・ガヴァシ監督、スティーヴ“リップス”クドロー/メタルよ、永遠に

バリバリのロック姿で登場したスティーヴ“リップス”クドローは、開口一番トランシルバニアで行われたモンスター・ロックの会場で、ドラムスのロブ・ライナーがソロ演奏していたときに、自分自身もなぜか力を入れてしまい、痔核が飛び出したという下品なエピソードを語り出した。すぐトイレに駆け込み、大惨事に至らなかったそうだが、いきなりそんなエピソードを聞かされたこちらとしては、どうリアクションすべきなのか迷ってしまった。このようにスティーヴは話し好きのため、“リップス”なるあだ名がついたとのこと。ちなみにスティーヴは、生活のためにケータリングやデリバリーのバイトをしながら音楽活動を続けてきたという苦労話も聞かせてくれた。

スティーヴン・スピルバーグ監督映画『ターミナル』の脚本家でもあるサーシャ・ガヴァシ監督は、10代のころからアンヴィルの大ファンで、気軽に接してくれた彼らに感謝の気持ちを込め、自腹で本作を製作したそうだ。アンヴィルに影響を受けたバンドの一つ、アンスラックスのスコット・イアンが言うには、バンド活動初期はアンヴィルの楽曲のカバーばかりしていたそうだ。また世界最高峰のヘビーメタル・バンド、メタリカのラーズ・ウルリッヒは劇中5分のインタビューだったにもかかわらず、アンヴィルのことを話し始めると止まらず、結局40分近くインタビューに答えてくれたと話してくれた。

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