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シャイア・ラブーフ、ミーガン・フォックス、マイケル・ベイ監督
『トランスフォーマー/リベンジ』
初めてピラミッドを空撮できたのは
エジプトの考古学者がこの映画のファンだったおかげ
『トランスフォーマー/リベンジ』シャイア、ミーガン、マイケル・ベイ監督 インタビュー

取材・文:細谷佳史 写真:吉岡希鼓斗 構成:シネマトゥデイ

映画『トランスフォーマー』の公開から約2年、続編となる映画『トランスフォーマー/リベンジ』が公開される。本作は、前作の4倍となる約60体ものトランスフォーマーが登場するほか、エジプトやパリ、上海など世界中でロケを敢行し、すべてがスケールアップした重量級の娯楽作に仕上がっている。前作以来、瞬く間に大スターとなったシャイア・ラブーフとミーガン・フォックス、そしてアクションの魔術師マイケル・ベイ監督に、サンタモニカで本作について語ってもらった。

■マイケル・ベイ監督はジキルとハイドなんだ

Q:1作目があれだけ成功するとあなた自身は予想していましたか?

シャイア・ラブーフ(以下、シャイア):『トランスフォーマー』というタイトルで、1980年代生まれの人たちがノスタルジーにかられて観に行くのは、ある程度は予想していたよ。だから僕にとって1作目の成功は、それほど大きな驚きではなかった。マイケルは結構心配していたみたいだけどね。でも僕は、それまでこんな大作に出演したことはなかったから、1作目はとにかく無我夢中だった。でも今回は、映画作りのプロセスについてすでに多くのことを経験していたから、かなり落ち着いてやれたと思う。現場ではロボットのVFXをどう処理するかといったことも予想できたしね。

Q:ミーガンとは撮影中ずっと一緒にいたわけですが、彼女について聞かせてください。

シャイア:僕らはただの友だちだよ。僕は、彼女のユーモアのセンスが大好きなんだ。彼女のルックスが魅力的なのはすぐ理解できるけど(笑)、彼女はとてもクールな人だよ。僕らはお互いのことを気にかけているし、二人でこの作品を通してとてもワイルドな経験をした。そういう特別な経験を誰かと共有できるのは、素晴らしいことだと思う。

Q:監督とは今回で2度目ですが、彼の監督としての素晴らしさを教えてください。

シャイア:マイケルは、言ってみればジキルとハイドなんだ。現場にいないときは、世界で最も優しい人だよ。でもいったん撮影が始まると、突然鬼軍曹になる。それこそクランクインからアップまで、全クルーをフルパワーで駆り立てるんだ。驚異的なペースで、目もくらむようなアクションシーンを次々とこなしていくんだ。これだけ規模の大きい撮影を、彼のように早撮りできる監督は見たことがないよ。彼のペースについていくのは、正直とても大変だけど、彼の映画では、ほかの映画のときより役柄に入るための時間が必要ない。一日中緊張しっ放しだから、そのまますんなり演技ができるんだ。それとマイケルは役者をあえて酷使して苦痛を与えることがあるんだ。彼は頭でっかちの芝居が大嫌いで、息を切らして走り回るシーンでは、役者は本当に息を切らして走るべきだと思っている。だからアクションシーンではあえて何度も撮り直しをする。撮り直しをするうちに、役者が本当にバテて息を切らせるからね。最初の3、4テークはフィルムが回っていないことだってあるよ。でも、役者はそのことを知らずに毎回本気で走る。僕も前作はそうだったね(笑)。

■シャイアはわたしの一番のお気に入りよ

Q:前作から約2年ぶりの新作ですが、前作とはどんな点が違っていましたか?

ミーガン・フォックス(以下、ミーガン):基本的には前作と同じ経験だったけど、倍ぐらいのスケールがあったと思うわ。体力的には本当にハードだった。最初の作品も大変だったけど、今回はサバイブするための戦いといった感じだったわ。あと今回は、グリーンスクリーン(特撮用の背景スクリーン)をまったく使わなくて、すべてがリアルだったの。1,000ガロンものガソリンを使った爆薬が爆発する中を、わたしたちは本当に走らされたのよ。それは役者がかかわった映画の爆発シーンの歴史上、最も大きなものだったそうよ。それにかなりのスタントを自分でこなしたから、スタントは前より多くて激しくてクレイジーだったわ。

Q:シャイアとは撮影のないときも一緒に過ごしていたのですか?

ミーガン:多分この世界中で、わたしの一番のお気に入りはシャイアだって言えるわ。シャイアは、わたしのことを誰よりもよく笑わせてくれるの。わたしが今までに出会った誰よりもね。わたしは彼と会うたびに笑い過ぎて涙を流すか、おしっこをもらしてしまいそうになるの(笑)。だから彼はわたしのお気に入りよ。それに彼はスーパーハンサムだしね!

Q:あなたは年齢に比べ、とても地に足がついた印象を受けます。ハリウッドのクレイジーな状況から身を守る秘けつを教えてください。

ミーガン:トラブルに巻き込まれるようなものを拒否するという選択をしないといけないわね。わたしは23歳だから、何かで落ち込んだときにクラブに遊びに行きたくなったり、忘れるためにお酒を飲みたくなったりすることもあるわ。でも代わりに、じっと座って、それを感じながら向き合って、その経験から自分が成長できるように心掛けているの。もしもそういう風に決めていなかったら、愚かなことをして、わたしは自分のキャリアを台なしにしていたと思うわ。

■コメディー色を残しながら、タフでダークな作品を目指した

Q:続編を作る上で特に意識したことはありますか?

マイケル・ベイ監督(以下、監督):僕は、前作よりもアドベンチャーの部分を強調したかったんだ。それとエジプトのような太古の文明を物語の中で扱いたかった。コメディー色を残しながら、前作よりもタフでダークな作品にしたかったんだ。前作はロサンゼルスとその周辺といった実に狭い世界の話だったけど、今回は世界中を舞台にしていてスケールは比べものにならないよ。エジプトに行って、今まで撮影できなかったことに挑戦したんだ。僕らは、初めてピラミッドを空撮したんだよ! 今回特別に許可がもらえたのは、エジプトの有名な考古学者が『トランスフォーマー』のファンだったおかげなんだ。

Q:シャイアもミーガンも前作以来大スターになりましたが、今回二人と仕事をした感想を聞かせてください。

監督:ミーガンは1作目のときはまだ新人だったけど、今回はもっと自分に自信を持っていると感じたね。二人の相性はとてもいいよ。シャイアが彼女の演技のレベルを引き上げていると思う。シャイアはもうこの仕事を長いことやっているから、ずいぶん成長したと思う。前より役者としてのオーラが感じられるし、スクリーンの中で輝いているよ。

Q:プロデューサーのスピルバーグとは、どういったやり取りをされるのですか?

監督:1作目のとき、僕はスティーヴンに説得されて監督をしたんだ。彼は1作目の出来にとても満足してくれたよ。僕の仕事の仕方を把握してもらうのに、少し時間はかかったけどね。スティーヴンから、「マイク、君は台本にないものを随分撮影しているね?」とか、「ずいぶんコメディーを入れているな?」と言われ、「スティーヴン、それが僕のスタイルなんだよ。いくつか気に入らないのもあるかもしれないけど、とても気に入ってもらえるものあると思う」と答えていたんだ。今じゃスティーヴンも「これはおかしい! 最高だ!」って楽しんでくれている。彼との仕事はとても楽しいね。

二人並んでインタビューに答えてくれたシャイアとミーガンは、時折じゃれ合うなど本当に仲むつまじい様子だった。二人とも23歳という若さだが、実にしっかりしていて、成功におぼれず地に足が着いた二人の姿が印象に残った。また、そんな二人が口をそろえて「本当にパワフル!」と絶賛するマイケル・ベイ監督は、スピルバーグをも説き伏せてしまうほど、アツイ男であることもわかった。前作よりさらにパワーアップした3人の才能を、ぜひスクリーンを通して感じてほしい。

(C) 2008 DreamWorks LLC and Paramount Pictures. All Rights Reserved.

『トランスフォーマー/リベンジ』は全国公開中

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