シネマトゥデイ

シエナ・ミラー、チャニング・テイタム、イ・ビョンホン
『G.I.ジョー』
アクションシーンの撮影は泣きべそをかくほど大変だった
『G.I.ジョー』シエナ・ミラー、チャニング・テイタム、イ・ビョンホン 単独インタビュー

取材・文:シネマトゥデイ 写真:秋山泰彦、中島正之

1980年代のテレビアニメ「地上最強のエキスパート・チームG.I.ジョー」をベースに映像化した、映画『G.I.ジョー』。現代よりもそう遠くない未来を舞台に、国際機密部隊G.I.ジョーの活躍を、スピーディーな映像で描いた本作は、夏にぴったりのスカッとするエンターテインメント作品だ。本作で、バロネス役のシエナ・ミラー、悪の組織コブラの一員になってしまった昔の恋人アナを追うデュークを演じたチャニング・テイタム、コブラの一員で冷酷非道な男ストームシャドーを演じたイ・ビョンホンに話を聞いた。

■きついスーツにハイヒール姿で戦ったシエナの主張

Q:バロネスの黒皮のスーツがすっごくカッコイイです。

シエナ:ありがとう! でもあれ、すっごくきついのよ。G.I.ジョーたちのスーツも苦しそうで、現場じゃ「わたしが一番きついから!」「いやいやおれたちの方がきつい!」って言い合いになっていたの(笑)。でもやっぱり、あのきついスーツにハイヒールで戦っていたわたしが一番きつかったと思う! わたしがハイヒールで戦って、走っている姿を見たチャニングも、「そんなもん履いて走るなんて、信じられないよ!」ってびっくりしていたわ(笑)。

Q:アクションもすごくカッコイイのですが、一番気に入っているアクションシーンはどこですか?

シエナ:女同士の対決ね! 男と戦うシーンよりも、女同士で戦うシーンの方が迫力あるのよ! レイチェル・ニコルズとは、あざがたくさんできるくらい、本気で戦ったの。もちろん、現場ではすごく仲良しだったけどね(笑)。

Q:デュークとのロマンチックなシーンも印象的ですね。

シエナ:そうでしょ? わたしも二人のロマンチックなシーンはとても気に入っているのよ。彼らが昔、付き合っていて、すごく幸せだったころの映像が、時おりフラッシュバックで現れるんだけど、ああいうのって普通の恋愛でもあるでしょ? 昔の彼氏に会った瞬間に、幸せだった二人の思い出が、急にフラッシュバックでよみがえるとき! あのシーンはそんな感じを出しながら、デュークとバロネスの過去を説明してくれていると思うわ。

Q:共演したチャニングの印象は?

シエナ:彼は、女の子なら誰でもあこがれてしまうような王子様みたいな人! 本当に、夢のような人よ。デュークは正義感が強くて、女性に対しても誠実だけど、彼自身そういう人だから、デュークっていうキャラクターにぴったりだと思う。チャニングの結婚相手のジェナ(・ディーワン)も、みんながあこがれちゃうような素晴らしい女の子。本当にすてきなカップルで、彼らと一緒にいるだけで、こっちまで幸せな気持ちになれちゃうのよ。

■誠実な男にふんしたチャニングはプライベートも?

Q:アクションシーンがたくさんありましたが、いかがでしたか?

チャニング:もう泣きべそをかくほど、大変だったよ(笑)。一番大変だったのは、パリの街中でパワースーツを着て、ストームシャドーとバロネスを追跡するシーン。もう暑いし、体力的にもきついし、相棒役のリップコードを演じたマーロン・ウェイアンズと二人で「もう嫌だ……」ってちょっと涙目で演じていたんだ(笑)。でも出来上がったシーンはすごくクールで、苦労したかいがあったよ。

Q:ロマンスも組み込まれていて、女性も楽しめますね?

チャニング:女の子たちは、きっとシエナと僕が演じた二人のロマンスが一番気に入ると思うよ。もともと映画の中で使われているフラッシュバックのシーンは、当初スタジオとスティーヴン・ソマーズ監督が対立して入れないはずだったんだけど、スティーヴンがどうしても入れたいと言って、入れることになったんだよ。僕のお気に入りのシーンなんだ!

Q:ガールフレンドだったアナが、あることがきっかけで悪のバロネスになってしまったのですが、実際にはどちらに惹(ひ)かれますか?

チャニング:難しい質問だね! どうだろう。どちらともキスをしたからね(笑)! 二人ともとってもゴージャスだったと思うよ。ただ、一つ言えるのは、悪くなってしまったといえ、一番傷ついているのはバロネスでしょ? アナのときよりも、傷ついて悪の道に進んでしまったバロネスの方が守ってあげたくなったけどね。

Q:デュークは本当に誠実で、かっこいい主人公です。あなたも映画『ステップ・アップ』から、ずっと交際を続けていたジェナと結婚して、まるでデュークのようですね。

チャニング:恥ずかしいから、そんなこと言わないでよ(笑)。僕は特に意識していないし、自分にとってスペシャルな女の子に出会えただけだと思う。デュークにとってのアナもそういう存在。彼女のためなら、どんなことだってできるんだよ。日本の女の子たちも、きっとそういう男性に出会える日がくるんじゃないかな? もし、まだそんな人がいないようだったら、おれのロサンゼルスにいる独身のかっこいい男友だちをみんなまとめて送ってあげるよ!

■イ・ビョンホンがハリウッドで感じたカルチャーショック

Q:初めてハリウッドの大作の撮影に参加されて、いかがでしたか?

イ・ビョンホン:ロケの多い韓国にくらべて、ずっとスタジオという閉鎖された空間で演技していると勘がさえないんです。これは自分が演じているけど、一体どうやって描かれるんだろうっていう不安はありました。もちろんブロックバスター級の大作映画っていうのはわかっているんですが、ロケもせず、ずっとスタジオでの撮影で、果たして感動なんて生まれるのかって疑ってしまうこともありましたね(笑)。

Q:アメリカで、一番カルチャーショックだったことは何でしたか?

イ・ビョンホン:韓国は、年上の人に対する態度や、上下関係がとても厳しい国なんですが、アメリカはそれが全然なくて、みんな誰に対してもフレンドリーなのでびっくりしました(笑)。韓国には守らなくてはいけない礼儀や作法があるんですが、そういうのもなくて、みんなすごく自由。スタッフと俳優も、まるで友だち同士のような感覚なのでびっくりしました(笑)。驚いたのが、撮影スタッフのチームで一番年下の若い人が、普通に年上の監督にいろいろと意見を言っていたんです。本当に壁がない様子に驚かされました。

Q:あなたはとてもかっこいい悪役でしたが、どんなことを考えながら演じていたんですか?

イ・ビョンホン:もともとのコミックに出てくるストームシャドーとスネークアイズは、本当にクールでカッコイイんです。スタイル自体は一緒なのですが、内面に大きな違いがあります。わたしが演じたストームシャドーは完全な悪で、スネークアイズは正義のために悪と戦う戦士なんですね。彼らのカラーも白と黒で、すごく対照的。わたしは、彼が持つコミック的なカッコイイ部分を生かしたかったので、きっと悪いだけじゃなく、クールでかっこいい悪役に仕上がっていると思います。

Q:最後に、ご自身の見どころを教えてください。

イ・ビョンホン:本当にスタッフとも壁のない現場だったので、今回はたくさん監督と話し合いを重ねました。例えば、最後に宿敵であるスネークアイズと戦うシーンがあるんです。そこでわたしが演じるストームシャドーの怒りが爆発するんですが、そこはありったけの力で相手を倒そうとする気迫を見せる必要がありました。そのために、着ていた服を破って脱ぎ捨てるというアイデアを自分から出しました。ほかにもわたしのアイデアが詰まっているので、観客の皆さまには楽しみにしてほしいです。

チャニングも、シエナも、イ・ビョンホンからも感じられたのは、全員が『G.I.ジョー』の現場を心から楽しんでいたということだ。シエナのスーツや、チャニングやイ・ビョンホンのアクションはもちろん体力的にキツかったはずなのだが、全員が笑顔を見せながら楽しそうに思い出を話してくれたことが、とても印象的だった。映画『ハムナプトラ』シリーズを手掛けたソマーズ監督と、彼のもとに集まった役者たちが生み出した最高のチームプレーを見てほしい。

映画『G.I.ジョー』は8月7日より全国公開

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