シネマトゥデイ

シネマトゥデイ
ヒュー・ジャックマン
『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』
ウルヴァリンをつくるのは、僕にとって楽しい作業
『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』ヒュー・ジャックマン 単独インタビュー

取材・文:シネマトゥデイ 写真:高野広美

第81回アカデミー賞で見事にホストを務め、オスカーナイトを最高に盛り上げた立役者であるヒュー・ジャックマン。そんな彼が、祖国オーストラリアから渡米し、鮮烈なハリウッドデビューを果たしたのが『X-MEN』。それから約10年、謎多きキャラクターであるウルヴァリンの誕生に迫った『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』で原点に戻ったヒューが、作品のこと、そして自分自身について語ってくれた。

■内心は、思い通りにいったなって気分!

Q:本作のプロジェクトを聞いたときは、どんな気持ちでしたか?

この映画ができるように少しずつ仕掛けていったのは、実はこの僕なんだ。10年かけて、着々と準備をしていったから、特に驚くこともなかったね。『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』を作るという話を聞いたときも、「へえ~! そりゃ素晴らしいね!」って言っておいて、内心は、思い通りにいったなって気分だったんだよ(笑)。

Q:ウルヴァリンの誕生ということで、今までのウルヴァリンの演じ方と違ったアプローチは必要でしたか?

これだけ長い間同じ役を演じていると、役にはすごく入りやすくなるんだ。でも今回は、ただウルヴァリンを演じるのではなくて、ウルヴァリンをつくり上げるところから始めなければならなかった。この映画で初めて、ウルヴァリンが誕生して、今まで誰も知らなかったウルヴァリンの過去がわかるんだからね。だから、ウルヴァリンをつくるのは、僕にとってとても楽しい作業だったよ。

Q:映画の役づくりや、演技をいつも楽しんでいるように見えますが?

そうだね。僕はチャレンジングなことをするのが大好きだし、役者としての仕事はいつだって楽しみを見つけながらしていきたいと思ってる。ただつまらない仕事をするのだけはイヤだし、そんなことは絶対にしたくない。右から左へ流れていくような、通り過ぎていくだけの仕事を自分ができるとは思えないし、そんな仕事は今まで一度もなかったね。

■素っ裸で走るシーンは、プロデューサーの目で必要と判断!

Q:本作では、あなたのパーフェクトな全裸シーンも見ることができました! 映画館では、女性のため息が聞こえてきちゃうんじゃないでしょうか?

あれは撮影初日に撮ったんだよ! 撮影初日に素っ裸になるなんて、なんかおかしいよね。僕の裸は、いつもは打ち上げパーティーでしか見られないんだけど(笑)。まあプロデューサーとして、やっぱり素っ裸で走るシーンが必要だって判断したのさ(笑)。ジェームズ・ボンドに負けないくらいセクシーだったでしょ(笑)?

Q:ウルヴァリンが歴史上のあらゆる戦争に行っていたというシーンがとても印象的でした。この映画の中で、さまざまな戦争を体験した気分はいかがでしたか?

とても素晴らしい体験だったよ。どの戦争シーンも、本当に壮大なセットが組まれていて、迫力満点だった。戦争ごとに、何百人ものエキストラを用意して、すごく大変ではあったけど、素晴らしい撮影になった。あのシークエンスを撮るのに、2週間もかかったんだよ!

Q:ウルヴァリンの苦悩が色濃く伝わってくるシーンでしたね。

そうだね。彼が人を殺し続けることにとても嫌気がさしてくる様子を、うまく表現した素晴らしいシーンになっていると思うよ。なぜ走り続けなければならないのか? なぜ人を殺し続けなければいけないのか? どうして? という彼の内面の葛藤(かっとう)を描く素晴らしいアイデアだったと思う。

■日本の女性は、みんなオーディションを受けに来て!

Q:次回作の原作となっているであろうコミック版では、ヤクザの娘と結婚する設定になっていますが、そのロマンスも登場するのでしょうか?

ロマンスについては、本作よりすごいことになっていると思うよ。ただのラブストーリーじゃなくて、いろいろなストーリーがまざり合ったとても興味深い作品になると思う。オリジナルで彼は日本人と結婚するけど、そこはまだわからないね。でも、すてきなラブストーリーになることだけは確かさ!

Q:日本人女性とのラブストーリーになるのでしょうか?

もちろん! 日本の女性は、みんなオーディションを受けに来てほしいね!

■人との出会い、瞬間が人生のすべてを変える!

Q:あなたは本当にパーフェクトで、ウルヴァリンとは正反対の陽気で楽しい人ですが、ウルヴァリンのように、暗い影のような部分はないのでしょうか?

ないよ!……なんていうのはウソ。もちろんダメな部分はあるよ。みんなだってあるでしょ? でもそういうダメな部分はすべて映画の中で出しているから(笑)。ウルヴァリンを演じるということは、ある意味セラピーみたいなものなんだ。だからウルヴァリンで思いっきり暴れて、すっきりして家に帰っているよ(笑)。

Q:約10年もの間、ウルヴァリンを演じてきたあなたにとって、この作品には特別な思い出がたくさんあると思います。特に印象に残っているエピソードは何ですか?

最初のころ、ウルヴァリンの持つ大きなツメはメタルでできていたんだ。そのときは、ミスティークを追い掛けているシーンだったんだけど、自分のツメを地面に思い切り突き刺すってところを撮ろうとしたんだ。そうしたら自分のあの鋭いツメが、スタントマンの女性の腕を突き刺してしまったんだ。でも彼女は血を流しながら「見て! ウルヴァリンに刺されたわ! フォ~!」って(笑)。僕よりもずっとタフな女性だったよ(笑)。

Q:ハリウッドデビューから、約10年が経ちましたが、今のあなたにとっての目標は何ですか?

一番最初にハリウッドに来たときは、ゴールなんて決めていなかったんだ。それがいつの間にか、ウルヴァリンを演じて、さらにはオスカーの司会もやって、自分が約10年前に想像していたことをはるかに上回っていたんだよ。僕がこのショービジネスを好きなのは、瞬間ごとに運命が変わっていくから。かかってきた一本の電話とか、人との出会いや瞬間が、人生のすべてを変えるんだ。だからゴールを持つよりも、次に何が起こるのかをワクワクしながら待つことにするよ!

ハリウッドで一番人気といわれるヒュー。これでもかというほどさわやかで、笑顔のまぶしい40代だ。インタビュー中に、「いいお父さん」「すてきな旦那様」という言葉で褒めると、一気に耳まで赤くして照れてしまう。そんなチャーミングなところが、女性からの圧倒的な人気を誇る要因だろう。「どんな美女に迫られても浮気はしない!」と言い切ったヒューの男気に、一途にヒロインを愛したウルヴァリンの姿が重なった。

映画『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』は9月11日よりTOHOシネマズ 日劇ほかにて全国公開

[PR]

この記事を共有する

映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
スポンサード リンク
スポンサード リンク