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柳楽優弥、蓮佛美沙子、勝地涼、前田愛、水野絵梨奈
『戦慄迷宮3D THE SHOCK LABYRINTH』
富士急ハイランドの「戦慄迷宮」には怖くて入れません!
『戦慄迷宮3D』柳楽優弥、蓮佛美沙子、勝地涼、前田愛、水野絵梨奈 単独インタビュー

取材・文:内田涼 写真:尾藤能暢

3D映画が世界的な盛り上がりを見せる中、ついに邦画として初の3D実写長編映画『戦慄迷宮3D THE SHOCK LABYRINTH』が完成した。監督を務めるのは映画『呪怨』、自らハリウッドリメイクした映画『THE JUON/呪怨』など国内外で高い評価を得る恐怖映画界の巨匠、清水崇監督。清水監督が新たに仕掛けた本作に出演する実力派若手俳優、柳楽優弥、蓮佛美沙子、勝地涼、前田愛、水野絵梨奈の5人に撮影現場の舞台裏を語ってもらった。

■戦慄迷宮に入るのは断固拒否!

Q:今回の撮影を通して、柳楽さんと勝地さんはすごく仲良くなったそうですね?

柳楽:すっごく仲いいですね。僕……勝地さんが好きなんですよ。勝地さんのセクシーボイスに、ちょっとヤラれちゃって(笑)。

勝地:エロいでしょ?(笑)

柳楽:エロいです。撮影中も勝地さんと話す機会が多かったです。

Q:女性陣はいかがでした?

前田:蓮佛さんと水野さんと楽しく共演させてもらいました。

蓮佛:わたしの場合は、戦慄迷宮に迷い込んだみんなが、わたしが演じるユキを探すという設定だったので、ご一緒する時間は少なかったんです。それがちょっと寂しかったです……。でも、その寂しさこそがユキの気持ちでもあるので、一人ぼっちでいることで役に入り込めたと思います。

Q:ちなみにこの映画の原案になっている、富士急ハイランドのアトラクション「戦慄迷宮」に入ったことはありますか?

全員:無理です!(笑)

■3D映像が生み出す奥行きにびっくり!

Q:全編3Dの本作をご覧になった感想は?

柳楽:今まであんまり3D映画って観たことなかったんで、すごく新鮮で、いいなぁ……って思いました。勝地さんが投げつけた人形がポーンって飛び出るシーンは、特に3Dっぽいと思いました。

水野:奥行きと臨場感がすごくあって、途中で3Dだってことを忘れるくらい映画の世界に入り込めました。それに映像だけじゃなくて、スリラー映画として、ストーリーにも夢中になれる作品だと思いました。

蓮佛:最初、3D映画だと聞いて、もっと目の前に映像がポンポン飛び出るイメージだったんですが、それ以上に奥行きがすごかったです。実際、自分が映画の空間の中で、登場人物たちに出会っている感覚でした。それに映像そのものがとてもキレイなんですよ。これは映画館でメガネをかけて観ないとわからない美しさだと思います。

前田:確かに観る前は、アトラクション的なものを想像してしまって、撮影中も自分の芝居がどう観えるんだろうって未知な部分もあったんですが、完成した作品を観ると、3Dってこういう空間を作り出せるんだって驚くほど奥が深い映像でした。特に印象的なのはオープニングの樹海のシーンですね。森の奥行きと広がりがすごかったです!

勝地:奥行きもそうだし、影も2Dではありえないくらいリアル! それに斜めから撮っているシーンがとても面白いんですよ。真正面から撮った映像以上に奥行きや距離感が出ていて、本当にその場にいるような気分になれますよ。純粋に映像としてカッコいいと思いますし。

Q:演技をする上で、3Dを意識したことはありますか?

勝地:いや、それはなかったですね。清水監督からも「3Dだから、こうしてほしい」って指示はほとんどなかったんじゃないかな。

全員:(うなずく)

■怖がったり、叫んだりしたスリラーでの演技の難しさ

Q:みなさん、本作のようなスリラー映画への出演はほぼ初めてだと思いますが、叫んだり怖がったりする演技はいかがでしたか?

勝地:そうですね、本当は不安もあったんですよ。声を荒げたり、恐怖の表情を作ったりするのは加減が難しくて、どこまでやっていいのかって悩みましたね。ただ、清水監督が「安心して任せてくれれば大丈夫」って言ってくださって。さすが恐怖映画をたくさん撮っている監督さんだと思いました。だから現場ではいつもと同じで、自然に芝居ができました。ただ、やっぱりすっごく疲れましたね、スリラー的な演技って。

前田:わたしが演じたのは目が見えない女性だったので、スリラーの怖さと同時に、見えない恐怖感を大事にしなくちゃと思いました。それに今回改めて思ったのは、人間、本当に怖いとキャーなんて叫べないですね。本物の恐怖を目の当たりにすると、スッと息を吸うしかなかったです。

Q:蓮佛さんはほかの4人を戦慄迷宮に誘い込む、謎の女性という役柄ですね。

蓮佛:はい、わたしは恐怖を与える側なので(笑)……ただ、今回はオールアフレコ(撮影後に改めて演技に合わせて声を収録)だったんですよ。ですから、現場の空気を思い出しながら、声をあてるのが大変でしたね。

勝地:(思わず)あれは大変だったぁ……。

蓮佛:それにユキは人間なのか幽霊なのかわからない存在で、ある意味正解が定まっていない役だったので、セリフ一つにしても、怖い感じや無感情な雰囲気などいろんなパターンが求められました。そういう意味で、自分の引き出しを試されている感覚でしたね。

Q:水野さんは幼いころにお姉さん(ユキ)が行方不明になった、という過去を背負う少女を演じられましたが、いかがでしたか?

水野:相当つらかっただろうなって。それにその悲しみを心のどこかにしまいこんでしまった少女なので、その分、いら立ちや悩みも大きかっただろうし。だから演じ終わった後は、正直ホッとしましたね。あと、役柄の上でも実際の現場でも皆さんより年下でしたので、気持ちは理解しやすい部分がありました。

■いちばん怖いのは人間の感情!?

Q:柳楽さんにとっては久しぶりの現場復帰でしたね。

柳楽:スリラーって、あんまり好きなジャンルじゃなかったので、最初は「どうしよっかな」と思ったんです。と言っても、いつもオファーが来ると、いったん「どうしよっかな」ってなるんですけど、今回は「おれ、これ、やっとかなきゃ、マズイだろ」と思ったんですよ。ブランクあるし、今やっておかないとって思って。実際、やってみて超良かったです!

勝地:よっ、主役!(全員拍手)

柳楽:(笑)。ある意味、個性がないというか平凡な青年なんで、スリラー的な演技という点も含めて、役づくりはそんなに悩まなかったですね。

Q:最後にメッセージをお願いします。

水野:3D映像を楽しめるだけじゃなくて、どんな方が観ても、誰かしらのキャラクターに共感できる作品になっていると思うので、ぜひ自分と重ね合わせて観てほしいと思います。

蓮佛:タイトルだけ聞くと、お化けがたくさん出る映画だとイメージしてしまうかもしれませんが、ただ人を怖がらせる映画ではなくて、嫉妬(しっと)とか、人間が本来持っている感情から生まれる恐怖に焦点を当てた映画なので、スリラーが苦手という人にも観てほしいです。

前田:それに人間の記憶のあやふやさも描いている作品ですね。わたし自身、子どものころの記憶って結構忘れていることも多いんですが、「ひょっとして忘れているだけで、何か大変なことをしちゃってるんじゃないか」って思いました。記憶はこの作品の重要なテーマになっていると思います。

勝地:そうですね、やっぱり、人間が一番怖いんじゃないかと思わせる作品だと思います。

柳楽:みんなが言っているように、ストーリー性がある作品だけど、もっと単純に友だちやカップルでわいわい楽しめる作品なので、ぜひ劇場で観てください!

スリラー映画の取材とは思えないほど、和気あいあいとした雰囲気の5人。「つり橋効果」という言葉もあるが、恐怖体験を共有したことで彼らのきずながより一層強いものになったのかもしれない。柳楽をはじめ、出演者が口をそろえたのは、「ストーリーが見どころ」という点だ。人間誰しもが負の感情によって化け物に変わってしまう恐ろしさを描いた映画『戦慄迷宮3D THE SHOCK LABYRINTH』は、3D映像の奥行きと同時に、人間の心理をえぐるストーリーの面白さにも注目したい作品だ。

(C) ショック・ラビリンス・フィルム・コミッティ2009

映画『戦慄迷宮3D THE SHOCK LABYRINTH』は10月17日より全国公開

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